
地球でハナだけ
チョン・セラン 著/すんみ 訳
やさしい心を持つハナは、つき合って11年になるキョンミンに振り回されてばかり。この夏休みだってハナを置いて、流星群を見にカナダへひとりで出かけてしまう。そしてカナダで隕石落下事故が起こり音信不通に。心配をよそに無事帰国したキョンミンだが、どうも様子がおかしい。いつもとは違ってハナを思いやり、言葉づかいだってやさしい。嫌いだったナスも食べている。ついには……口から青いビームを出しはじめて……。
チョン・セラン 著/すんみ 訳
やさしい心を持つハナは、つき合って11年になるキョンミンに振り回されてばかり。この夏休みだってハナを置いて、流星群を見にカナダへひとりで出かけてしまう。そしてカナダで隕石落下事故が起こり音信不通に。心配をよそに無事帰国したキョンミンだが、どうも様子がおかしい。いつもとは違ってハナを思いやり、言葉づかいだってやさしい。嫌いだったナスも食べている。ついには……口から青いビームを出しはじめて……。
ジーン・リース 著/西崎憲 編訳/安藤しを、磯田沙円子、樫尾千穂、加藤靖、小平慧、笹原桃子、沢山英理子、獅子麻衣子 訳
カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。だが彼女らはけっして下を向かない。慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。
モラヴィア 著/関口英子 訳
官能的な寓話「薔薇とハナムグリ」、眠り続けるモグラの怪物の夢に操られる島民の混乱を描く「夢に生きる島」。ほかに「ワニ」「疫病」「蛸の言い分」など、シュールで風刺のきいた世界が堪能できる20世紀を代表する作家モラヴィアの傑作短篇15作。「読まねば恥辱」級の面白さ!
キム・エラン 著/古川綾子 訳
タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。だが、やがて彼女はがんを患って……
ジャネット・ウィンターソン 著/木原善彦 訳
1816年、レマン湖畔。バイロン卿の別荘では、5人の男女がそれぞれ怪奇譚を披露することになる。そこで子を亡くしたばかりのメアリー・シェリーは、生命の禁忌に触れる怪物を夢想しはじめた。いっぽう現代の英国。若きトランスジェンダーの医師ライ・シェリーは、人体冷凍保存施設で出会った気鋭の人工知能研究者ヴィクター・スタインと関係を持つ。しかし謎多き彼は、秘密裏に危うい研究を進めていて……。繰り返される人類の見果てぬ夢が叶う日はくるのか? 混沌と狂騒の時代におくる、最も危険なラブストーリー。
李屏瑤 著/李琴峰 訳
台北の女子高に入学した「私」は、先輩の小游に心を奪われる。戸惑いながらも、淡い関係に踏み込んだ「私」だが、先輩の元恋人の存在を知り・・・・・・。惹かれ合う少女たちの、苦悩と成長の日々を瑞々しく描いた青春物語。台湾で異例のベストセラー! 芥川賞作家・李琴峰の薫り高い翻訳で贈る、新時代のレズビアン小説。
城山英巳 著
1989年6月4日―。強権独裁「習近平中国」のルーツはここにある。日本の外交官たちはその日、「人民の流血」をいとわない中国共産党の本質を見抜くべきだった。「今孤立させると排外的になる。いずれ民主化する」。計3・6兆円の援助を注ぎ込んだ日本政府は皮肉にも中国を排外的な「モンスター」に変えてしまった。 建国以来最大の危機だった天安門事件を通じて「強国」となった中国。その背景には、中国共産党と裏で手を握る米国、実利優先の欧州、常に米中の「呪縛」から逃れられない日本の存在があった。ウクライナ戦争・台湾有事で中国はどう動くか。その答えは、33年前の極秘記録にある。日本はどうすべきか。歴史の教訓を読み解く。 日中国交正常化50年の節目に一石を投じる渾身のドキュメント。
マシャード ジ・アシス 著/武田千香 訳
死んでから作家となった書き手がつづる、とんでもなくもおかしい、かなしくも心いやされる物語。カバにさらわれ、始原の世紀へとさかのぼった書き手がそこで見たものは…。ありふれた「不倫話」のなかに、読者をたぶらかすさまざまな仕掛けが施される。南米文学の秘められた大傑作。
岡本隆司 著
死者数千万人といわれる世界史上最悪の内戦、太平天国の乱を平定した文人にして軍人。稀代の名文家でアジテーター、その一方で、小心翼々とした謹直居士。地味でマジメな山出しの秀才が、激動する一九世紀世界で果たした画期的な役割と、身の丈を超えた「英雄」像が転変するメカニズムを描き、中国史の論理を剔抉する。
國方栄二 著
「幸福とは何か」。哲学は、このシンプルにして解きがたい問いから始まり、その問いに身をもって対峙したのがストア派の哲人たちであった。ギリシアからローマにいたる西洋古代哲学の系譜をおさえつつ、エピクテトス、セネカ、マルクス・アウレリウスらのゆたかな言葉から、〈生きること〉としての哲学を手繰りよせる。