太平洋戦争への道 1931-1941

太平洋戦争への道
1931-1941

半藤一利、加藤陽子、保阪正康 編著

2017年の終戦の日、昭和史研究のスペシャリスト3人が集結して話題を呼んだNHKラジオ番組「太平洋戦争への道」。本書は、その貴重な鼎談に、保阪正康氏の解説と図版・写真を加えた「日米開戦80年企画」として刊行するものです。

2021年7月24日

米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界

米中対立
アメリカの戦略転換と分断される世界

佐橋亮 著

「中国は唯一の競争相手」――現職のアメリカ大統領がこう明言するように、近年、米中の対立は激化する一方である。貿易戦争、科学技術の流出と開発競争、香港・台湾問題……。米国の対中姿勢は関与・支援から対立へとなぜ変わったのか。大統領や国家主席が誰であれ、今後も対立が続くのか。一九七〇年代の国交回復から現在に至る米中関係をたどり、分断されていく世界のなかで、日本のとるべき針路を考える。

2021年7月24日

「自由」の危機 息苦しさの正体

「自由」の危機
息苦しさの正体

藤原辰史、姜尚中、隠岐さや香、池内了、佐藤学、杉田敦、阿部公彦、石川健治、望月衣塑子、津田大介、会田誠、山田和樹、ヤマザキマリ、平田オリザ、桐野夏生、永井愛、村山由佳、上野千鶴子、小熊英二、山崎雅弘、苫野一徳、高橋哲哉、前川喜平、鈴木大裕、堤未果、内田樹 著

あいちトリエンナーレ2019、日本学術会議 会員任命拒否、検察官定年延長、加計学園問題……今、起きている出来事の本質を見抜くための論考集。あらゆる「自由」が失われつつある中で、研究者・作家・芸術家・記者などが理不尽な権力の介入に対して異議申し立てを行う。少しでも声を上げやすい世の中になるようにと願って26名の論者が集い、「自由」について根源的に掘り下げる。批判的思考を養うための書。

2021年7月18日

彼岸花が咲く島

彼岸花が咲く島

李琴峰 著

記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。【第165回 芥川賞受賞作】

2021年7月18日

レストラン「ドイツ亭」

レストラン「ドイツ亭」

アネッテ・ヘス 著/森内薫 訳

ベストセラー『朗読者』を彷彿とさせるノンフィクション小説。1960年代の「アウシュヴィッツ裁判」で裁かれたナチス戦犯の中に父母を発見した女性主人公。崩壊する絶望の家庭と希望。

2021年7月11日

北条義時 鎌倉幕府を乗っ取った武将の真実

北条義時
鎌倉幕府を乗っ取った武将の真実

濱田浩一郎 著

本書の主人公・北条義時はマイナー武将だ。しかし、鎌倉時代を真に作ったのは、源平合戦に勝利した源頼朝でも、鎌倉幕府で暗躍した有力御家人「鎌倉殿の13人」でもなく、最後まで生き残り、鎌倉幕府を我が物にした北条義時なのである。義時は頼朝と父・北条時政に巻き込まれる形で源平の戦いに加わり、やがて鎌倉幕府の有力者へと成長する。頼朝没後、義時は幕府中枢「鎌倉殿の13人」の死闘を勝ち抜き、ついには父親を追放して鎌倉幕府の実権を握る。そして義時は朝廷と対立し、天皇・上皇との戦争という前代未聞の沙汰に及び、後鳥羽上皇らを打ち破って流罪にした。知られざる名将の覇業が、この一冊で明らかに!

2021年7月8日

「倫理の問題」とは何か メタ倫理学から考える

「倫理の問題」とは何か
メタ倫理学から考える

佐藤岳詩 著

それは良いことか、悪いことか。これは正義か、不正義か――。倫理の問いは、ちょっとしたひっかかりから、大切な日常が揺らいだときに現れる。コロナ禍において、善や悪や正義で他人の行動を断じるケースが多発したが、私たちの多くは「そもそも倫理とは何なのか」という前提をきちんと理解していない。「やってはいけないこと」と「やってもいいこと」、「良いこと」と「悪いこと」を、私たちはどうやって区別しているのか。個々の倫理的な問題に答えを出す前には、「倫理の問題にどう向き合えばいいのか」を問い直す必要があるのだ。本書では倫理学者である筆者が、現代西洋倫理学のさまざまな立場を通じて、メタ的視点から「倫理」について考えていく。自分と他人、そして世界の眺め方が変わる、メタ倫理学の入門書。

2021年7月7日

行く、行った、行ってしまった

行く、行った、行ってしまった

ジェニー・エルペンベック 著/浅井晶子 訳

大学を定年退官した古典文献学の教授リヒャルトは、アレクサンダー広場でアフリカ難民がハンガーストライキ中とのニュースを知る。彼らが英語で書いたプラカード(「我々は目に見える存在になる」)について、リヒャルトは思いを巡らす。その後、オラニエン広場では別の難民たちがすでに1年前からテントを張って生活していることを知る。難民たちはベルリン州政府と合意を結んで広場から立ち退くが、彼らの一部は、長らく空き家だった郊外の元高齢者施設に移ってくる。難民たちに関心を持ったリヒャルトは、施設を飛び込みで訪ね、彼らの話を聞く。リビアでの内戦勃発後、軍に捕えられ、強制的にボートで地中海へと追いやられた男。命からがら辿り着いたイタリアでわけもわからず難民登録されたが、仕事も金もなくドイツへと流れてきた男。リヒャルトは足繁く施設を訪ね、彼らと徐々に親しくなっていく。ドイツ語の授業の教師役も引き受け、難民たちとの交流は、次第に日常生活の一部となっていくが……東ドイツの記憶と現代の難民問題を重ね合わせ、それぞれの生を繊細に描き出す。ドイツの実力派による〈トーマス・マン賞〉受賞作。

2021年7月5日

源氏物語を読む

源氏物語を読む

高木和子 著

千年を超えて読み継がれてきた『源氏物語』。その魅力の核心はどこにあるのだろうか。既存の物語を下敷きとしながら生み出された経緯に注目しつつ、長大な物語の隅々まで目を配り、一つ一つの巻を丁寧に「読む」ところから本質に迫る。何度も通読した愛好家にも、初めて挑戦する読者にも、新たなヒントが詰まった一冊。

2021年7月3日