キリストと性 西洋美術の想像力と多様性

キリストと性
西洋美術の想像力と多様性

岡田温司 著

今日、キリスト教は性に対して厳格、保守的であるといわれる。しかしキリスト教の長い歴史にあって、キリストは性をめぐって、じつにさまざまな姿で語られ、描かれてきた。ときに「クィア」と形容される性的嗜好を先取りし、ときにジェンダーをめぐっても攪乱されていく。人々の豊かな想像力が育んだ西洋美術の実相に迫る。

2023年10月31日

別の人

別の人

カン・ファギル 著/小山内園子 訳

30代前半のジナは、恋人から受けたデートⅮVをネットで告発するが、かえって彼女のほうがひどい誹謗中傷にさらされてしまう。さらに傷ついたジナは、かつて暮らした街を訪ねることに……。デビューから一貫して女性を襲う理不尽と絶望を書き続けてきた作家が、韓国でも社会問題化している性暴力被害を題材に、暴力が生まれる構造を正面から描く。

2023年10月31日

青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻 中国語の口福

青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻
中国語の口福

新井一二三 著

「拉麵」の本来の意味、「餃子」の日本への伝来、「しゃぶしゃぶ」の北京への帰還、「麻婆豆腐」の麻婆とは誰か、台湾やマレーシアの「幻の麵」、人気1位の家庭料理「西紅柿炒蛋」……。中国、香港、台湾、マレーシア、シンガポール、日本、各地の中国料理をより深く知ることができる絶品エッセイ。

2023年10月28日

精選女性随筆集 森茉莉 吉屋信子

精選女性随筆集 森茉莉 吉屋信子

小池真理子 編

父・鷗外に愛されて育った森茉莉は、豊かな想像力と鋭い批評性を兼ね備えたエッセイを数多く生み出した。一方、清純な作風で人気を博した少女小説の大家・吉屋信子は、抜群の観察眼で当時の文壇の様子を鮮明に浮かび上がらせる。対照的な二人の随筆の中から、小池真理子が「精選」した珠玉の一冊。

2023年10月28日

言語哲学がはじまる

言語哲学がはじまる

野矢茂樹 著

フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ――二十世紀初頭、言葉についての問いと答えが重なりあい、つながりあっていった。天才たちの挑戦は言語哲学の源流を形作っていく。その問いを引き受け、著者も根本に向かって一歩一歩考え続ける。読めばきっとあなたも一緒に考えたくなる。とびきり楽しい言葉の哲学。

2023年10月28日

ケインズ 危機の時代の実践家

ケインズ
危機の時代の実践家

伊藤宣広 著

第一次大戦の戦後処理、金本位制復帰問題、大恐慌――。「パンフレットを風に吹きとばし」時論を展開する必要に迫られた危機の時代の実践家ケインズを描く意欲作。ミクロ的に合理的でもマクロ的に正しいとは限らない「合成の誤謬」となる政治的決断に抗い続け、マクロ経済学の誕生を告げる『一般理論』に至った苦闘を追う。

2023年10月28日

実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

実験の民主主義
トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

宇野重規 著

デジタルが社会を一変させるなか、政治は分断を生み、機能不全が深刻だ。なぜ私たちは民主主義を実感できないのか? 本書は、19世紀の大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに、平等・結社・行政・市民のイメージを一新し、実験の民主主義像を描き出す。世界中で起きつつある想像力の変容をふまえ、民主主義論の第一人者がフランス革命・アメリカ建国後の政治史を解読。AI時代の社会像と人間像を探究する。

2023年10月21日

ケマル・アタテュルク オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父

ケマル・アタテュルク
オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父

小笠原弘幸 著

トルコ建国の父、ムスタファ・ケマル(1881~1938)。オスマン帝国が西欧列強からの脅威にさらされるなか救国の英雄として活躍し、帝国崩壊後は大統領に就きトルコ共和国を建国する。民族主義と世俗主義を掲げて新国家の建設を進めたケマルは、議会からアタテュルク(父なるトルコ人)という姓を与えられる。今なお国民から敬愛される彼の実像を、愛する家族、戦いを共にした同志との人間模様を踏まえ活写する。

2023年10月21日

スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

スーザン・ソンタグ
「脆さ」にあらがう思想

波戸岡景太 著

本書は「《キャンプ》についてのノート」で60年代アメリカの若きカリスマとなったデビューから、「9・11事件」への発言で強烈なバッシングの対象になった晩年までの生涯とともに、ソンタグという知性がなぜ読者を挑発し続けるのかを鮮やかに描き出す。自身のマイノリティ性や病にあらがい到達した思想の本質とは。

2023年10月16日

哲学の誤読 入試現代文で哲学する!

哲学の誤読
入試現代文で哲学する!

入不二基義 著

本書は、大学入試(国語)に出題された野矢茂樹・永井均・中島義道・大森荘蔵の文章を精読する試みである。出題者・解説者・入不二自身・執筆者それぞれの「誤読」に焦点をあてながら、哲学の文章の読み方を明快に示す、ユニークな入門書。

2023年10月15日