
関東軍
満洲支配への独走と崩壊
及川琢英 著
関東軍は、一九二八年の張作霖爆殺事件や一九三一年の満洲事変など、日本政府・陸軍の統制から外れて行動し、多くの謀略に関与したことで知られる。今や「独走」の代名詞として悪名高いが、なぜそのような組織になったのか。これまでの戦史・外交史研究に、中国側の史料も踏まえ、組織制度、軍人の個人的特性、満洲の現地住人について分析する。関東軍の誕生から崩壊までを、日本そして中国東北部の視点から迫る。
及川琢英 著
関東軍は、一九二八年の張作霖爆殺事件や一九三一年の満洲事変など、日本政府・陸軍の統制から外れて行動し、多くの謀略に関与したことで知られる。今や「独走」の代名詞として悪名高いが、なぜそのような組織になったのか。これまでの戦史・外交史研究に、中国側の史料も踏まえ、組織制度、軍人の個人的特性、満洲の現地住人について分析する。関東軍の誕生から崩壊までを、日本そして中国東北部の視点から迫る。
今井むつみ、秋田喜美 著
日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは? ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。
カーソン・マッカラーズ 著/ハーン小路恭子 編訳/西田実 訳
アルコール依存症の妻に対する夫の愛憎を描いた苦みのある佳品「家庭の事情」、思春期の少女が必死に失うまいとする親密さと愛の形を細やかに描いた「そういうことなら」ほか8編を収録。解説=ハーン小路恭子。
中島恵 著
ここ数年、中国人が母国を見る目が変わりつつある。統制が厳しくなる一方の社会、格差が広がり先行きの暮らしにも大きな不安を感じる。そして彼らは日本に目を向ける。食事、教育、文化、ビジネス、社会……。距離的に近く、安心・安全、そして何よりコスパのいい国にどれだけの魅力を感じるのか。豊富な取材により、多くの中国の人々の声から浮かび上がる、新しい日本論が誕生しました。
松井玲奈 著
23歳の小夜は、同棲中の恋人からのプロポーズを受けて戸惑っていた。私の年齢は、結婚をするのに適しているのだろうか――? 獣医師のセフレと奔放に夜を過ごす「パンちゃん」、恋愛ゲームのようにパパ活女子との逢瀬を楽しむ星野の前に現れた不思議な女子大生「ユイ」、才能あふれる美大の先輩に切ない恋をする「ちぃ」……現代を生きる女性のさまざまな顔を描く、たくらみに満ちた連作小説集。
寺西貞弘 著
壬申の乱に勝利して皇位を奪取し、日本律令国家の基礎を築き、記紀編纂に着手した天武天皇。その生涯を解明し、皇親政治、律令制度導入の実態について考察する。 律令国家の基礎を築き、記紀の編纂に着手した天皇として広く知られる天武天皇。だが、その前半生については不明な点が多い。その生涯を明らかにしつつ、天武天皇の敷いた皇親政治(天皇と皇親〔皇族〕を主体とする政治体制)の実態について考察。さらに天武天皇が導入しようとした律令制度はどのようなものか、なぜ導入しようとしたのかを浄御原令をもとに検証。天武天皇が深く関わった仏教政策の意味についても検討する。天武天皇の実像と古代政治体制の実態を明らかにする入門書。
大芦治 著
パヴロフの犬、ミルグラムの服従実験、マシュマロテスト、セリグマンの学習性無力感……。心理学の魅力は、精緻に練り上げられた実験手法と、それがあぶり出す人間の知られざる一面にある。「心」とそれにまつわる人間の活動を科学的に解明することをめざした近代心理学は、その当初から実験研究を重視してきた。本書では、そのなかから広く知られ、大きな影響力を持った30の実験をセレクト。それぞれの実験を心理学の流れのなかに位置づけ、その内容と影響を紹介していくことで、心理学という学問の歴史とその広がりを一望する。
松下憲一 著
中国の歴史は、統一王朝時代と分裂時代の繰り返しである。そして、漢族と北方遊牧民との対立と融合の歴史でもある。なかでも、秦漢帝国が滅亡した後の「魏晋南北朝時代」は、それまでの「中華」が崩壊し、「新たな中華」へと拡大・再編された大分裂時代だった。この「中国史の分水嶺」で主役を演じたのが、本書の主人公、拓跋部である。
長澤信子 著
36歳で著者が中国語を学び始めたとき、人は「ハダシでアルプスに登るようなものだ」「やめろ」と言った。「語学は若いうちに始めるほうがいい」かもしれない、しかし……。有言実行。学習を開始し4年、40歳で通訳になり、生涯中国語を仕事にした著者が、語学没頭の日々、効果的な学習法、人との出会い、言葉や文化の魅力を語る。中国語学習者だけではなく、語学を愛する人全員必読の名著。新たに写真を加え、1章を増補。
吉川幸次郎 著/高橋和巳 編
中国文学においてつねに主流・精髄と位置付けられてきた「詩文」。本書は、吉川幸次郎がその中国詩をめぐって書いた評論を選りすぐり、編者高橋和巳によって歴史順に編まれたものである。中国古典の世界に新たな風を吹き込んだ著者は、単に詩文の変遷を総覧するのみならず、ひとりの人間としての作者の心情に作品を結びつけ、現代日本の読者にいまいちど漢詩を生きた文学として読みなおしてみせる。先秦から唐宋を経て近代まで、長大な中国の歴史をつらぬく詩文の世界を、驚異的な学識をもって網羅し簡明に描き出した一冊。