魯肉飯のさえずり

魯肉飯のさえずり

温又柔 著

就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ〈大切なもの〉をふみにじられていく。台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする長編小説。織田作之助賞受賞作。

2023年8月22日

悪女入門 ファム・ファタル恋愛論

悪女入門
ファム・ファタル恋愛論

鹿島茂 著

男を破滅させずにはおかない運命の女femme fatale――魔性の魅力の秘密は何か。宿命の恋の条件とは。フランス文学から読み解く恋愛の本質、小説の悦楽。

2023年8月22日

桓武天皇 決断する君主

桓武天皇
決断する君主

瀧浪貞子 著

皇位継承者には成り得なかったにもかかわらず、藤原氏の奇計により即位した桓武天皇。長岡京、平安京への二度の遷都と、蝦夷との戦争を決断し、実弟・早良親王との骨肉の確執を乗り越えた多端な生涯を読み解く。血統に頼らず、政治的パフォーマンスに優れた「造作と軍事の天皇」の新たな実像と、日本古代史の転換点を描く。

2023年8月21日

増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代

増補版 藤原道長の権力と欲望
紫式部の時代

倉本一宏 著

2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の時代考証を担当した著者が、道長の日記を読み解く。道長が、娘(中宮彰子)のためにスカウトし、『源氏物語』を書かせた女性こそ、紫式部だった! 王朝の政治と愛憎のリアルがここに。『藤原道長の権力と欲望 『御堂関白記」を読む』に、「紫式部と『源氏物語』」の章を加え、増補改訂。

2023年8月18日

スーフィズムとは何か イスラーム神秘主義の修行道

スーフィズムとは何か
イスラーム神秘主義の修行道

山本直輝 著

「イスラーム神秘主義」とも訳されるスーフィズム。それは今も神学、法学とならび伝統イスラームの一角をなす哲学や修行道の総称である。その究極目的は「イスラーム」を味わうこと。かつて井筒俊彦はスーフィズムの哲学的、神秘主義的な側面に光をあてた。だが、個人の精神的営みであると同時に、スーフィズムは日本の芸道や武士道、少年マンガで描かれる師弟関係にも通じる修行の世界であり、時にはオスマン帝国、トルコの政権をはじめとしたイスラーム世界を動かす政治思想運動でもある。本書はトルコで教鞭を執る著者が、思想、修行法から、食、武術、音楽をも射程におさめ、よく生きるための「実践の道」としてのスーフィズムを解説する。

2023年8月16日

自称詞〈僕〉の歴史

自称詞〈僕〉の歴史

友田健太郎 著

なぜ〈僕〉という一人称は明治以降、急速に広がり、ほぼ男性だけに定着したのか。古代から現代までの〈僕〉の変遷を詳細に追い、現代の日本社会が抱える問題まで浮き彫りにする画期的な書。

2023年8月15日

ヴィーガン探訪 肉も魚もハチミツも食べない生き方

ヴィーガン探訪
肉も魚もハチミツも食べない生き方

森映子 著

肉や魚、ハチミツなども含めて動物由来の食品をとらず、卵や牛乳までも口にしないヴィーガン。日本食でいえば、煮干しやカツオのだしもNGだというから、非常にハードルが高く感じる。彼らはなぜ、ある意味で極端な食生活を選んだのだろうか。野菜だけを食べていておなかがすかないのか、栄養バランスは大丈夫なのか……。非ヴィーガンである記者が、ヴィーガンとして生きる人や代替肉や培養肉の開発者など訪ね歩き、その生き方を探っていく。

2023年8月15日

大人処女 彼女たちの選択には理由がある

大人処女
彼女たちの選択には理由がある

家田荘子 著

不倫、少女売春、風俗、高齢者の性など光の当たっていない世界を取材してきた著者は、池袋の淫靡な雰囲気が漂うバーで、男性経験のない清楚な女性従業員・梓さん(仮名、28歳)に出逢う。5年後、19歳年上のイラン人男性と結婚した彼女と再会し話を聞くと、結婚前も結婚後も夫と肉体関係はないと言う(夫以外ともない)。30歳を過ぎて性経験がない女性、大人処女。彼女たちは、なぜそれを選択したのか。著者は、梓さんを含む9人に寄り添うように取材、すこしずつ聞き出していく。そこには、9者9様のドラマがあった。さまざまな価値観と生き方を伝えるノンフィクション。

2023年8月15日

黒魔術の手帖

黒魔術の手帖

澁澤龍彦 著

魔術、カバラ、占星術、錬金術、悪魔信仰、黒ミサ、自然魔法といったヨーロッパの神秘思想の系譜を日本にはじめて紹介しながら、人間の理性をこえた精神のベクトルを解明。オカルト・ブームの先駆をなした書。

2023年8月15日