エバ・ルーナ

エバ・ルーナ

イサベル・アジェンデ 著/木村榮一、新谷美紀子 訳

わたしの名はエバ。生命を意味している―南アメリカの或る独裁制国家、密林の捨て子だった母親と先住民の庭師との間に生まれた娘エバは、人間の剝製法を研究する博士の屋敷を振り出しに様々な家を転々としながら大きくなる。天から与えられた彼女の才能はお話を語ること。世話好きな黒人の料理女、街の不良少年、娼婦の元締めの女将、夜ごと羽飾りに身を包み絶世の美女と化す語学教師、辺境の町で商店を営むアラブ人、ゲリラの指導者、高級将校、オーストリア移民の若き報道カメラマンなど、流浪のなかでエバは多くの人々と出会い、やがて愛を知り、物語の語り手としての人生を切り開いていく。20世紀の歴史を背景に展開する波瀾万丈、奇想天外な挿話と、エバの語る物語の数々。『精霊たちの家』で世界中を虜にした〈現代のシェヘラザード〉アジェンデが、驚異のストーリーテリングで読者を魅了する傑作長篇。

2022年9月17日

家の本

家の本

アンドレア・バイヤーニ 著/栗原俊秀 訳

家はいつだって見守っている。「私」が過ごしてきた家々が語る、「私」の人生の光と影。アントニオ・タブッキ、ジュンパ・ラヒリ激賞の偉才が紡ぐ、愛おしくて哀切な言葉の旅。

2022年9月17日

民主化する中国 習近平がいま本当に考えていること

民主化する中国
習近平がいま本当に考えていること

丹羽宇一郎 著

習近平は本当に独裁主義、覇権主義なのか。民間から初めての中国特命全権大使となった著者が、ゼロコロナ政策から最新の台湾情勢まで含めて読み解く、中国の未来。日中国交正常化50周年。巨大化した中国と、われわれはどう向き合うべきなのか。

2022年9月15日

イン・クィア・タイム アジアン・クィア作家短編集

イン・クィア・タイム
アジアン・クィア作家短編集

イン・イーシェン、リベイ・リンサンガン・カントー 編/村上さつき 訳

「クィアの時代(In Queer Time)」に香港から届いたアジアンLGBTQI+作家による「クィア小説」17編を「いきする本だな」シリーズ初のフィクション集成として刊行。フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、台湾、パキスタン、インドネシアなどにルーツをもつ作家たちの競演に酔いしれる一冊です。

2022年9月12日

22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる

22世紀の民主主義
選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる

成田悠輔 著

これは冷笑ではない。もっと大事なことに目を向けようという呼びかけだ。何がもっと大事なのか? 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることだ。ゲームのルールを変えること、つまり革命であるーー。

2022年9月10日

原発再稼働 葬られた過酷事故の教訓

原発再稼働
葬られた過酷事故の教訓

日野行介 著

2011年3月、福島第一原発事故で日本の原発は終焉を迎えたかに見えた。大津波の襲来という知見が事前にあったにも関わらず、規制当局は運転継続を黙認して過酷事故につながった。安全神話に依存していたため防災体制はないに等しく、住民避難は混乱を極めた。そして国内の原発はすべて停止し、「原子力ムラ」は沈黙した。国民は学んだはずだった。だが、「懺悔の時間」はあっという間に終わった。あれから10年以上が経ち、ハリボテの安全規制と避難計画を看板に進む原発再稼働の実態を、丹念な調査報道で告発する。著者の政治家、役人に対する鬼気迫る追及は必読。

2022年9月10日

光を灯す男たち

光を灯す男たち

エマ・ストーネクス 著/小川高義 訳

絶海の灯台から3人の男たちが消えた! 実在の事件を元にした傑作文芸ミステリ。1972年末、英国コーンウォールの灯台から3人の灯台守が忽然と姿を消した。灯台は内側から施錠、食事も手つかずのままであった。8週間の任務、狭いベッド、夫婦の距離……。孤絶したコミュニティの中で、灯台守とその妻たちに何が起きていたのか? 誰もが光として抱えてきた思いが、20年前の未解決事件の謎を解き明かす。

2022年9月10日

君という生活

君という生活

キム・ヘジン 著/古川綾子 訳

親密な関係なのに心がすれ違う「君」と「私」の変奏曲。疎外された人々の視点から韓国社会を描いてきた著者の、胸に迫る傑作短編集。寂寥感と抒情が溢れる。

2022年9月10日

悪党たちの中華帝国

悪党たちの中華帝国

岡本隆司 著

後周の世宗・明の永楽帝ら、虐殺を重ねた支配者たち。安禄山・馮道ら、権力に執着した裏切者たち。王安石・梁啓超ら、独り善がりな改革者たち。李卓吾・康有為ら、過激な教えを説いた思想家たち。12人の生涯をたどり、彼らが「悪の道」に堕ちた背景を解き明かす。現代中国の悪党も射程に入れた、圧巻の1400年史。

2022年8月30日

天工開物

天工開物

宋應星 著/藪内清 校注

穀物・衣服・染色から製塩・製紙・醸造・兵器に至るまで、あらゆる産業を網羅した中国明代の百科全書。長い歴史のなかで培われてきた知恵と技術を120余点の挿図とともに詳述。

2022年8月28日