
西田幾多郎『善の研究』を読む
藤田正勝 著
東洋の思想的な伝統を踏まえ、広い視野で哲学の新しい眺望を切り開いた『善の研究』。難解で知られるこの名著を丁寧に、深く掘り下げて読み解く西田哲学入門。
鈴木虎雄、川合康三 著/小川環樹 解説
太平の時は常に稀にして戦乱の世は常に多し。――古来より、中国では戦争が絶えなかった。歴代の詩人たちは、あるがままの現実を作品に昇華し、人々の叫び出でたる声として残した。中国古典文学研究の泰斗が、蘇軾・李白・杜甫・文天祥といった、周代から清朝の名詩・四十一首を精選する、味わい深い名著。まえがき・川合康三、解説・小川環樹。
神谷悠一 著
「ジェンダー平等」がSDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多い。なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか? 女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。
津村記久子 著
ギャツビーって誰? 名前だけは知っていたあの名作、実はこんなお話だったとは! 『ボヴァリー夫人』は前代未聞のダメな女? 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』はDQN小説!? 待ってるだけじゃ不幸になるよ『幸福論』。人が人を完全に理解することは不可能だけれど、それでも誰もがゆらぐ心を抱えてゆるし生きていく『灯台へ』。古今東西92作の物語のうまみと面白みを引き出し、読むと元気になれる世界文学案内。
イアン・ジョンソン 著/秋元由紀 訳
拝金主義のはびこる中国で、季節ごとの伝統行事を実践し、古くからの習慣や信仰を守る人びとの生活に密着した傑作ノンフィクション。
宮脇俊三 著
一九八〇年、『時刻表2万キロ』の著者は全線乗りつぶしのため台湾へと向かった。戒厳令下で日本人観光客は団体ツアーばかりの当時、阿里山鉄道を筆頭とする狭々軌鉄道や、開通したばかりの超特急、砂糖会社線などを八日間で乗り尽くす。八三年、九四年の全島一周達成の紀行を増補した著者台湾紀行の完全版。〈解説〉関川夏央。
中西嘉宏 著
ひとつのデモクラシーがはかなくも崩れ去っていった。――2021年におきた軍事クーデター以降、厳しい弾圧が今も続くミャンマー。軍の目的は? アウンサンスーチーはなぜクーデターを防げなかった? 国際社会はなぜ事態を収束させられない? 暴力と分断が連鎖する現代史の困難が集約されたその歩みを構造的に読み解く。
アレクサンドラ・グージョン 著/鳥取絹子 訳
今もっとも信頼できるウクライナ情報。パリ政治学院のウクライナ専門女性家だった女性政治学者が解説する現在の本当の意味。1991年、独立宣言から30年余のウクライナを詳しく解説。オレンジ革命、マイダン革命、クリミア併合、ドンバス地方の戦争……。そして現在の「ロシアの軍事侵攻」までを克明に描く。最も重要なポイントを、整理してわかりやすく深掘り。