役者が揃った?

先日刊行した『シャルル・ドゴール伝(上)』に引き続き、『シャルル・ドゴール伝(下)』が見本出しになります。配本予定は16日ですので、来週末くらいから書店店頭に並ぶことでしょう。

あたしはフランス史に詳しいわけではありませんので、ドゴールのフランスにおける評価についてはよくわかりませんが、対独、対ナチスに対して最後まで抵抗を続け、国外からもレジスタンスを呼びかけた救国の英雄といった印象を持っています。それで正しいのでしょうか?

まあ、史上の人物の評価は難しいですし、どんな人物にも毀誉褒貶が付きものですから、褒めちぎる人もいれば、ケチョンケチョンに貶す人もいることでしょう。

ところで、『シャルル・ドゴール伝』は写真のような装丁なのですが、白水社の大ファンであれば、この装丁に見覚えがあるのではないでしょうか? 正解は二枚目の写真です。

そうです、『ヒトラー(上)』『ヒトラー(下)』とほぼ同じ装丁になっています。ヒトラーと闘ったドゴールですから、同じような装丁の本になっていることをどう思うのでしょう?

ちなみに『ヒトラー』は上巻が臙脂、下巻が青でしたが、『ドゴール伝』は逆になっていて、上巻が青、下巻が臙脂です。また『ヒトラー』は上下巻で装丁に使った肖像写真が異なるのですが、『ドゴール伝』は同じものです。うまい具合に若いときと晩年の写真が見つからなかったからでしょうか?