極右の台頭?

今日は祝日なので、そして生憎の雨なので自宅でのんびり過ごしています。そして昼時にテレビ朝日系の情報番組を見ていたところ、池上彰氏が「極右勢力が急速に支持を拡大しているドイツの状況」を解説していました。

やはりメルケル前首相の移民政策に対する不満が国民の中に一定数は存在するようです。景気のよいときであれば他人を思いやる余裕も持てるのでしょうが、不景気になると自分の生活で精一杯、それなのに働かないで支援だけ受けている移民たちはなんなんだ、と考えてしますのでしょう。そんなドイツ国民と移民との距離感や空気感を知るには、小説ではありますが『行く、行った、行ってしまった』が最適だと思います。報道では知り得ない、もっと庶民レベルの声が聞こえると思います。

ところで、「池上解説」ではドイツだけでなく、欧州各国で極右に分類される政党が躍進しているということも紹介されていました。

極右と一括りに言っても国によってその主張や政策には違いあるようですが、そんな欧州の政党政治について知りたい方には、文庫クセジュの一冊、『ポピュリズムに揺れる欧州政党政治』の一読をお薦めします。

ポピュリズムがイコール極右というわけではありませんが、著者はフランスの右派政党・国民戦線(FN)研究の第一人者なので、やはり極右政党に関する考察が主となるでしょう。こういった極右やポピュリズムだけでなく、現在の世界は権威主義も勢いを増しているように感じます。戦火がやまず、戦争という言葉がこの十数年で一気に身近になりましたね。