Rockfield's Diary

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待ってました?

本日は、『チボー家の人々』第一巻の配本日です。これまでと同じUブックスではありますが、装丁を一新し、本文も新組となっております。そして旧版が全13巻だったのに対し、今回スタートした新組版は全10巻となります。

ここ数年、旧版の全13巻は歯抜けになっていて、そうなると読者の方も買う意欲がなくなるでしょうし、揃わないのであれば書店も書棚に置こう、並べよう、在庫しておこうという気にはならなかったと思います。しかし、このたび久しぶりに全巻が揃うことになるのです。

それも写真を見ておわかりのように黄色い本として復活です。高野文子さんの『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』を思い出された方も多いでしょうし、同作を読んで『チボー家の人々』を読んでみたくなった人も多いのではないでしょうか。

ところで先週は『真珠の耳飾りの少女』の配本に合わせて、同柄のネクタイを締めていましたが、さすがにチボー家のネクタイなどないので、せめて色だけでも合わせようと考え、黄色い本ならぬ、黄色いネクタイを締めております。

今日の配本[26/05/25]

チボー家の人々[新版]
1 灰色のノート

ロジェ・マルタン・デュ・ガール 著/山内義雄 訳/野崎歓 解説

第一次世界大戦前後という全ヨーロッパの大変動期を舞台に、時代に敏感に反応する誠実さゆえに起こる若者たちの悲劇を描く一大叙事詩。「第一部 灰色のノート」は、チボー家の次男ジャックの家出で幕を明ける。

I Know What You Did Last Summer

二回目の重版が決まった、今年の岸田賞受賞作『ロマンス』ですが、その内容紹介には次のようにあります。

脚本家が実体験をもとに書いたドラマと似た話の漫画が見つかる。作者はドラマの登場人物だった。創作と生活が交錯するコメディ。

気になったのは「作者がドラマの登場人物」という部分です。ここを読んで思い出したのは『紙の民』です。『紙の民』の内容紹介には

小説は、一見メキシコ移民の物語として始まる。妻に捨てられたフェデリコ・デ・ラ・フェは、悲しみを抱えながら一人娘を連れて国境を越え、ロサンゼルス郊外の町エルモンテに落ち着く。ある日、自分たちを上空から眺めている〈土星〉=作者サルバドール・プラセンシアの存在に気づいた彼は、他の移民たちと団結して、自由意志を守るために〈土星〉を相手取って戦いを始めるが……。

とあり、作中の登場人物が立ち現われてくるような設定に、あたしは共通するものを感じました。『ロマンス』は未読なのですが、『紙の民』はこんな設定どころではすまないくらい奇想天外、奇妙奇天烈な作品でした。とても一言では内容を紹介するなんてできないような作品でした。

さて本日のメインテーマは、タイトルのとおりです。すぐに理解できた方はB級ホラー映画ファンでしょう。日本では原題の最後の部分を取って「ラストサマー」として知られるホラー映画です。WOWOWでパート1、2、3、そしてリターンズが放送されたので、この土日で一気に見てしまいました。

パート1はパート2はかつて見たことがあり、なんとなくですが内容も覚えていたのですが、改めて見てみると、特にパート2は犯人や事件の背景などをすっかり忘れていました。パート1も、被害者とその周辺人物の関係がややこしくて実はわかりにくかったです。

そしてたぶん今回初めて見たと思われるパート3は前二作とは全く関係なく、ただ犯人は生身の人間ではなく、完全に不死身のモンスターになってしまっていました。完全に失敗した続編ですね。

最後のリターンズはパート2から20年くらい経っているという設定なのでしょうか。オリジナルの登場人物が再登場で往年のファンは嬉しかったことでしょう。あたしもその一人ですが、ジェニファー・ラブ・ヒューイットもさすがに老けましたね、あたしも人のことは言えませんが。

それにしても、この手のB級ホラーって若者がバカ騒ぎをして殺されていくのが王道のストーリーだと思いますが、アメリカの若者ってあまりにもバカすぎるのではないかと、いつも思ってしまいます。

以前から気になっていた人の一人です

ここへ来て皇室の請来に関する議論がまた活発になってきているのでしょうか、新聞やテレビのニュースでも目にする機会が増えているような気がします。高市政権と言いますか、政府・与党はどうしたいと考えているのでしょうね。

日本の皇室と言えば、万世一系というのが世界に誇れる特徴らしく、特にそれは男系で百代以上連綿と続いていることが誇りのようです。

そんな皇室、歴史好きですから以前から関心は持っていまして、その中でも継体天皇というのは注目の一人でした。他にも気になる天皇はたくさんいますが、最近、中公新書から『継体天皇』という、そのまんまのタイトルの新刊が刊行されたので早速手に入れました。

継体天皇に関する本は何冊も出ていますが、新書のような手頃なものはあまりなくて、文春新書から出ている『継体天皇と朝鮮半島の謎』という一冊があったくらいではないでしょうか。継体天皇というのはそれ以前の天皇とは全く関係なく、朝鮮半島からの渡来人ではないか、というのが専門家でもないあたしが、聞きかじり程度で知っている知識です。

果たして斯界では、継体天皇に関する研究はどのくらい進んでいるのでしょうか。そんなことも知れるのではないかと思って買った次第です。これから読むのが愉しみです。

ちなみに、最初に戻って現在の皇室ですが、あたしは男系のみの相続とし、女性天皇は認めない、という立場です。現在の価値観はともかく、それが天皇制の伝統だったわけですから、それに従うべきだと思うのです。でもそれで天皇家が絶えることになったら、という意見があると思います。その場合、あたしは仕方ないと思っています。それも伝統として受け入れるつもりです。

それにしても、江戸時代を舞台とした時代劇を見ていても、武家の世界では娘に婿を取って家督を継がせたり、親戚の男子を養子にしたり、時には全く関係のないところから養子を取って家を継がせているシーンがよくあります。武家は意外と融通無碍なんだなあと思います。

絶賛販促中!

たまには、否、いつも一生懸命販売促進に勤しんでおりますが、今日はもう一段ギアを上げてみました。どういうことかと言いますと、こういうことです。

本日は『真珠の耳飾りの少女』の配本日です。なので、あたしも真珠の耳飾りの少女のネクタイを締めて、営業しておりました。ある書店では「気合いが入っているね」と言われました。情熱が伝わっているのであれば重畳です。

ちなみに今日はあくまで配本日であって、発売日ではないので、書店の店頭に並ぶのは都内の大型店で今日の夕方、たぶん明日か週明けには書店に並ぶと思いますので、いましばらくお待ちください。

そしてフェルメールのこの絵、この夏に日本に来るのですよね。大阪中之島美術館で展覧会が予定されています。

さて、もう一つ販促の話題を。

光文社新書で『シモーヌ・ヴェイユ思想入門』が発売になりました。そこで同じ新書サイズの文庫クセジュの『シモーヌ・ヴェイユ』を是非とも併売してほしいのです。

ヴェイユは哲学・思想好きな人であれば名前は知っている人物ですが、一般の知名度はまだまだのところがあると思います。ただ、本はそれなりに刊行されています。今回紹介しているような入門書、概説書だけでなく、ヴェイユの著作の翻訳も刊行されています。特にアニバーサリーな年ではないですが、ヴェイユフェアなど、よいかも知れません。