蝶のしるし 台湾文学ブックカフェ1 女性作家集

蝶のしるし
台湾文学ブックカフェ1 女性作家集

白水紀子 訳/呉佩珍、白水紀子、山口守 編

恋愛結婚と出産を経て、幸せな家庭を手にしたはずの主人公が、「よき娘」「よき妻」を演じてきた人形のような過去に別れを告げ、同性への愛に生きる決心をする……その後の台湾レズビアン文学に大きな影響を与えた表題作「蝶のしるし」のほか、女性作家の小説全八篇を収録。

2021年12月22日

東京五輪の大罪 政府・電通・メディア・IOC

東京五輪の大罪
政府・電通・メディア・IOC

本間龍 著

世界的パンデミックのなか、東京五輪・パラリンピックが強行された。1年間延期されたものの新型コロナの猛威は止まる所をしらず医療体制は逼迫。再延期や中止を求める声も高まるなかでの開催だった。しかし、政府が望む支持率のアップにはつながらず、国民軽視、あからさまな既得権益層の利益優先の姿勢が明らかになった。さらにこの華やかな祭典を動かしてきた巨大広告会社「電通」による、世論誘導やメディア支配も浮き彫りになった。本書はこの問題を長年追ってきた第一人者による東京オリンピック総括である。

2021年12月22日

ジョン・ロールズ 社会正義の探究者

ジョン・ロールズ
社会正義の探究者

齋藤純一、田中将人 著

『正義論』で知られるジョン・ロールズ(一九二一~二〇〇二)。「無知のヴェール」「重なり合うコンセンサス」などの独創的な概念を用いて、リベラル・デモクラシーの正統性を探究した。本書はロールズの生涯をたどりつつ、その思想の要点を紹介する。彼が思想とした社会とはどのようなものだったのか。また、批判にどのように応答し、後世にどのような影響を与えたか。戦争体験や信仰の影響、日本との意外な関係などの歴史的背景もふまえ、「政治哲学の巨人」の全貌を明らかにする。

2021年12月20日

火守

火守

劉慈欣 著/池澤春菜 訳/西村ツチカ イラスト

人はそれぞれの星を持っている。病気の少女のため、地の果てに棲む火守の許を訪れたサシャは、火守の老人と共に少女の星を探す過酷な旅に出る–。世界的SF作家が放つ、心に沁みるハートウォーミングストーリー。

2021年12月20日

マンスフィールド・パーク(下)

マンスフィールド・パーク(下)

ジェイン・オースティン 著/新井潤美、宮丸裕二 訳

周囲の皆が大賛成する結婚話をどうしても受け入れないファニー。自分の恵まれた環境に気づかせようと、叔父のサー・トマスはファニーを貧しい実家に里帰りさせる。だがその間に、マンスフィールドに関わる人びとには次々と思わぬ出来事が起こり――。本作理解の鍵となる、本邦初訳の戯曲『恋人たちの誓い』も収録。

2021年12月17日

イラン 「反米宗教国家」の素顔

イラン
「反米宗教国家」の素顔

新冨哲男 著

革命によって親米の王政が崩壊し、史上類を見ない「イスラム共和制」が樹立されてから40年を経たイラン。「悪の枢軸」「世界最大のテロ支援国家」と米国に名指しされ、脅威論も根強いこの国の、実際の姿とはいかなるものか。イランははたして危険な国なのか。テヘラン特派員がその素顔を活写する。

2021年12月17日

日本の対中大戦略

日本の対中大戦略

兼原信克 著

いまや世界の「鬼」となってしまった中国。日中両国の道はどこで分かれたのだろうか。中国共産党に煽られてきた愛国主義の炎は、逆に共産党を追い立てる熱風となった。格差と汚職と少数民族弾圧は止まるところを知らない。今の中国を西側との協調路線に戻すことは容易ではなく、日本外交の英知が問われている。今日、アジアで先進工業国家として自由主義的秩序の創生に向けたリーダーシップを発揮できるのは、日本だけである。北東アジアで、米国が頼りにできる出城も日本だけだ。韓国は腰が定まらず、南半球の豪州は遠い。将来の超大国インドはまだ小さい。台湾有事をどう抑止するのか。尖閣をどう守るのか。それらは皆、日本の主権と安全に直接影響する。一番切羽詰まっているのは日本であり、日本自身の現実主義に立った戦略が求められている。共産党と人民解放軍の支配する中国と向き合う戦略的思考、歴史観の両者に根差した外交戦略、軍事戦略を構築する。

2021年12月15日

いつもの言葉を哲学する

いつもの言葉を哲学する

古田徹也 著

哲学者のウィトゲンシュタインは「すべての哲学は『言語批判』である」 と語った。本書では、日常で使われる言葉の面白さそして危うさを、多様な観点から辿っていく。サントリー学芸賞受賞の気鋭の哲学者が説く、言葉を誠実につむぐことの意味とは。

2021年12月10日