郊外のフェアリーテール キャサリン・マンスフィールド短篇集

郊外のフェアリーテール
キャサリン・マンスフィールド短篇集

キャサリン・マンスフィールド 著/西崎憲 編訳

ニュージーランドに生まれたマンスフィールドは、ヨーロッパに暮らす人々の優雅な幸福を活写する。同時に日常の翳に見え隠れする、死、階級差、裏切り、別離なども、彼女の眼は射抜いていく。小さなお菓子のような短篇には、毒や皮肉も混ざっていて、人間社会の普遍を描く。

2022年4月15日

編集者とタブレット

編集者とタブレット

ポール・フルネル 著/高橋啓 訳

原稿の束をかかえて帰る週末はもう終わった。タブレットにはいった原稿をもって家に帰るのだ。美味しいビストロで著者とランチをとりながらの打ち合わせももう終わりだ。ワインよりビールかコーラの若者中心で、店で打ち合わせをするとしてもスシ・レストランといった選択。古きよき時代の編集者ロベール・デュボワの進む道は ? 変わりゆく出版界をひょうひょうと描いた、シニカルで軽やかな傑作。

2022年4月13日

漢とは何か

漢とは何か

岡田和一郎、永田拓治 編

本書は、世界史的視野の中で再検討が迫られる漢王朝のイメージを、前漢から唐までの時間軸と、中国を中心とする空間軸から把握することを目的とする。漢王朝は中国史上のモデル・規範とされた点において、ヨーロッパにおける古代ローマと並び称される存在であるが、後世における漢王朝像を解明しなければ、なぜ中国史上で漢王朝がモデルとなったのかを知ることができない。本書では、各時代における漢王朝像を検討することで、中国史上において漢王朝がどのように認識され、規範化されていったのかを明らかにしていく。

2022年4月11日

動物奇譚集

動物奇譚集

ディーノ・ブッツァーティ 著/長野徹 訳

ソ連の畜産学研究所で行われた戦慄の実験を語る「アスカニア・ノヴァの実験」、一匹のネズミに手玉に取られる企業をコミカルに描く「恐るべきルチエッタ」、釣り上げられた奇妙な魚をめぐる怪談「海の魔女」、飼い主とペットの立場が入れ替わったあべこべの世界を舞台に、動物であることの体感をユーモラスに語る「警官の夢」、自然界の逆襲をアイロニカルに表現した「蠅」など、デビュー当時から最晩年に至るまでに書かれた〈動物〉が登場する物語を集め、ブッツァーティの作品世界の重要な側面に光をあてたアンソロジー。未発表作品2篇を含む、全36篇が初邦訳。

2022年4月11日

鎌倉幕府と室町幕府 最新研究でわかった実像

鎌倉幕府と室町幕府
最新研究でわかった実像

山田徹、谷口雄太、木下竜馬、川口成人 著

鎌倉幕府が滅亡したのは偶然が重なり合った結果だった。あるいは室町幕府は応仁の乱ののちも存在感を発揮し続けていた。いずれも、近年の日本史研究で議論されている論点であり、従来の日本史の常識を覆す研究が次々と発表されている。本書では、新進気鋭の中世史研究者たちが、それら最新の学説をまとめて二つの幕府の実像を明らかにする。巻末には、どちらの幕府が強かったかを議論する執筆者の座談会を収録。中世史ブームに一石を投じる、すべての歴史愛好家注目の一冊。

2022年4月11日

カラー版 地形と地理でわかる神社仏閣の謎

カラー版 地形と地理でわかる神社仏閣の謎

古川順弘、青木康 著

なぜ、出雲大社は海辺に建てられたのか。なぜ、空海は高野山を密教の根本道場の地に選んだのか。なぜ、日光に家康を祀る東照宮が建てられたのか。全国の有名神社仏閣のルーツや成り立ちの秘密を、「地形」や「地理」の観点から迫り、秘められた信仰と歴史の謎を解き明かす。豊富なカラー地図・地形図つきで解説します。

2022年4月11日

疾風怒濤精神分析入門 ジャック・ラカン的生き方のススメ

疾風怒濤精神分析入門
ジャック・ラカン的生き方のススメ

片岡一竹 著

精神分析の本質は病理的次元でなく倫理的な次元にある。そこでは病いに陥った人間が問題ではなく各人の生き方が問題とされる。精神分析を通して身体症状さえその多くが倫理的な意味をもっていることがわかる。哲学や思想や宗教と親和性のある精神分析の本質を、自らの経験をもとに分かりやすく書き下ろす。難解であるという定説を覆し不幸な受け入れられ方をした日本のラカン理解に楔を打ち込む一冊。

2022年4月11日

現代思想入門

現代思想入門

千葉雅也 著

デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー……複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ

2022年4月11日

横山光輝で読む三国志

横山光輝で読む三国志

渡邉義浩 著/横山光輝 イラスト

横山『三国志』を読み進めながら、吉川英治から湖南文山、羅貫中、陳寿までの『三国志』の独自性とその魅力を楽しく徹底解明。これまで誰も書くことのできなかった感動‼の“三国志”。連載開始50周年!! 横山「三国志」の名場面116ページ、著者撮影の三国志ゆかりの地写真など54点掲載。名場面もゆかりの地写真も、そして図版もすべて著者の心のこもった名文キャプション付き。

2022年4月11日

中国が世界を牛耳る100の分野 日本はどう対応すべきか

中国が世界を牛耳る100の分野
日本はどう対応すべきか

高橋五郎 著

一向に収まる気配のない米中対立。両者とも歩み寄ることはなく、対立がさらに激化する恐れも指摘されている。だが、すでに勝者は決まっている。驚異的なGDPの伸びや「一帯一路」による巨大経済圏の構築、レアアースの独占、アメリカに肉薄する軍事力スコアを見れば、中国が勝利することは想像に難くない。中国が世界制覇を遂げる日はそう遠くないのである。この現実から日本は目を背けることはできない。中国が牛耳る世界を見据えて現実的な対応をしなければ、日本は世界への影響力を完全に失ってしまうだろう。では、どうするか——。本書では、そんな日本が今後とるべき策を、中国研究40年の著者が各種データをもとに中国世界制覇のエビデンスも示しつつ、果敢に提言する。日本再生のための中国論。

2022年4月11日