台湾の半世紀 民主化と台湾化の現場

台湾の半世紀
民主化と台湾化の現場

若林正丈 著

一九七二年日中国交樹立によって、日本は中華民国(=台湾)と断交した。その同じ年に大学院に進学、研究をスタートさせた著者の研究人生は奇しくも台湾が民主化し、中国とは明らかに異なるアイデンティティ(=台湾化)へと進んだ道程と重なる。政府要人や台湾人研究者、歴史的事件の関係者との交流……。いまや中国は経済的にも軍事的にも大国となって、アメリカのライバルへと躍り出た。黎明期から台湾を見つめ続けた著者が、米中両大国に翻弄されつつも主体性を模索する台湾のこれまでを振り返り、現状と今後のゆくえを分析する。

2023年12月16日

古代アメリカ文明 マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像

古代アメリカ文明
マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像

青山和夫 編/井上幸孝、坂井正人、大平秀一 著

マヤのピラミッド、ナスカの地上絵、マチュピチュの祭祀、アステカの湖上都市テノチティトラン……。ヨーロッパ人「発見」以前の新大陸の歴史を私たちは軽んじていないか? 人類史の常識に再考を迫る最新知見がおもしろい! 多くの人が生贄になった!? 大河の流域でないと文明は生まれない!? 無文字社会にリテラシーは関係ない!? 王は絶対的な支配者だった!? 「常識」の嘘を明らかにし、文明が生まれる条件を考える。

2023年12月14日

カーミラ レ・ファニュ傑作選

カーミラ
レ・ファニュ傑作選

レ・ファニュ 著/南條竹則 訳

主人公カーミラの魅惑が、純真な少女の目を通して官能的に描かれる、ゴシック小説の第一人者レ・ファニュによる傑作。

2023年12月14日

台湾の本音

台湾の本音

野嶋剛 著

コロナ前は200万人超の日本人が訪れ、観光地として人気が高い台湾。「台湾有事」という言葉が紙面を賑わすこともあり、日本の関心は高くなっている。しかし、私たちは台湾をどれほど知っているだろうか。中国と台湾の関係は? 首都はどこにある? 国連に非加盟なのはなぜ? 隣の島でありながら、私たちはその歴史や事情をあまり知らない。本書では、6つの問いからそんな台湾という〝国〟の姿を詳らかにしていく。

2023年12月13日

知性改善論

知性改善論

バールーフ・デ・スピノザ 著/秋保亘 訳

精神と全自然との合一の認識、永遠無限なるものへの愛、揺るぎない幸福の追求など、本書には『エチカ』のモチーフをはっきり見て取ることができます。おそらくは時間のなさゆえに本書は未完のまま放置されましたが、しかしその哲学は『エチカ』に引き継がれ、さらなる発展と深化を遂げていくことになります。その意味で、本書はスピノザが「哲学者」になる過程を記録した生々しいドキュメントであるとともに、著者自身による最良の『エチカ』入門でもあると言えるでしょう。『知性改善論』については、長らく畠中尚志訳(1931年、改訳1968年)が読み継がれてきました。本書は、気鋭の研究者が最新の研究成果を取り込みつつ、充実した訳注とともに「今日の日本語」でスピノザを読めるようにと全力で完成させた待望の新訳です。

2023年12月9日

後漢書 志[一]

後漢書 志[一]

司馬彪 著/劉昭 注/渡邉義浩 訳

「早稲田文庫」の好評シリーズ「後漢書」の第3巻は、制度史に当たる「志」を取り扱う。度量衡に暦法、儀礼や祭祀の慣行、そして天文学を取り上げ、二千年前の中国で、人びとの暮らしを律していたしくみや決まりがどのようなものであったのかを詳説し、当時の社会観や世界観を浮き彫りにする。

2023年12月9日

台湾の歴史

台湾の歴史

若林正丈 著

経済発展と民主化を達成し、ますます存在感を高めている「台湾」は、どんな歴史を歩み、どこへ向かうのか。2024年1月の総統選挙を控えて、その歴史と現在を知る文庫版。『台湾――変容し躊躇するアイデンティティ』(2001年、ちくま新書)を、大幅増補して改題し、文庫化。

2023年12月9日

毛沢東 革命と独裁の原点

毛沢東 革命と独裁の原点

興梠一郎 著

習近平が統べる現代中国はなぜここまで強権的な独裁国家になったのか。それは、習近平が強烈に意識し、模倣してきた建国の父・毛沢東自身の躓きに由来するのだ。毛沢東にとって共産主義は、究極の「選択」だった。しかし、たとえ「救国」のためであっても、民主主義の理想をかなぐり捨てて暴力革命を選んだツケを、中国は今日まで払い続けている。若き毛沢東が書いた手紙、新聞記事、論考および旧ソ連の史料等をもとに、中国共産主義の原点を説き明かし、現代中国が類を見ない独裁国家になった遠因を炙り出す。

2023年12月7日

魔の聖堂

魔の聖堂

ピーター・アクロイド 著/矢野浩三郎 訳

18世紀ロンドンで建設中の七つの教会に異端建築家が仕掛けた企みと現代の少年連続殺人の謎。過去と現在が交錯する都市迷宮小説。

2023年12月6日