浄土思想 釈尊から法然、現代へ

浄土思想
釈尊から法然、現代へ

岩田文昭 著

仏の国土である浄土に往生し、悟りをえて成仏を目指す浄土教。浄土宗、浄土真宗、時宗などが属し、現在信者数が最も多い。なぜこれだけ多くの信仰を集めたのか。本書は、物語の力に教えの広がりの源泉を見る。衆生を救うため誓いをたて阿弥陀仏になった法蔵菩薩の「法蔵説話」、家庭不和を主題とする「王舎城の悲劇」など経典に書かれた物語、法然や親鸞ら宗派の祖師伝を読み解きながら、その思想の本質に迫る。

2023年8月25日

現代台湾クロニクル 2014-2023

現代台湾クロニクル
2014-2023

近藤伸二 著

本書が取り上げるのは、台湾が対中融和から対立に舵を切るきっかけとなった「ひまわり学生運動」が発生した2014年を起点とし、2023年初めまでの約10年間。政権運営、対中関係、外交、内政、経済、社会の6つのテーマ別にやさしく解説する。著者はジャーナリストとして、また大学教授として長年にわたって報道・研究に携わってきたベテランの台湾ウォッチャーだ。

2023年8月22日

魯肉飯のさえずり

魯肉飯のさえずり

温又柔 著

就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ〈大切なもの〉をふみにじられていく。台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする長編小説。織田作之助賞受賞作。

2023年8月22日

悪女入門 ファム・ファタル恋愛論

悪女入門
ファム・ファタル恋愛論

鹿島茂 著

男を破滅させずにはおかない運命の女femme fatale――魔性の魅力の秘密は何か。宿命の恋の条件とは。フランス文学から読み解く恋愛の本質、小説の悦楽。

2023年8月22日

桓武天皇 決断する君主

桓武天皇
決断する君主

瀧浪貞子 著

皇位継承者には成り得なかったにもかかわらず、藤原氏の奇計により即位した桓武天皇。長岡京、平安京への二度の遷都と、蝦夷との戦争を決断し、実弟・早良親王との骨肉の確執を乗り越えた多端な生涯を読み解く。血統に頼らず、政治的パフォーマンスに優れた「造作と軍事の天皇」の新たな実像と、日本古代史の転換点を描く。

2023年8月21日

増補版 藤原道長の権力と欲望 紫式部の時代

増補版 藤原道長の権力と欲望
紫式部の時代

倉本一宏 著

2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の時代考証を担当した著者が、道長の日記を読み解く。道長が、娘(中宮彰子)のためにスカウトし、『源氏物語』を書かせた女性こそ、紫式部だった! 王朝の政治と愛憎のリアルがここに。『藤原道長の権力と欲望 『御堂関白記」を読む』に、「紫式部と『源氏物語』」の章を加え、増補改訂。

2023年8月18日

スーフィズムとは何か イスラーム神秘主義の修行道

スーフィズムとは何か
イスラーム神秘主義の修行道

山本直輝 著

「イスラーム神秘主義」とも訳されるスーフィズム。それは今も神学、法学とならび伝統イスラームの一角をなす哲学や修行道の総称である。その究極目的は「イスラーム」を味わうこと。かつて井筒俊彦はスーフィズムの哲学的、神秘主義的な側面に光をあてた。だが、個人の精神的営みであると同時に、スーフィズムは日本の芸道や武士道、少年マンガで描かれる師弟関係にも通じる修行の世界であり、時にはオスマン帝国、トルコの政権をはじめとしたイスラーム世界を動かす政治思想運動でもある。本書はトルコで教鞭を執る著者が、思想、修行法から、食、武術、音楽をも射程におさめ、よく生きるための「実践の道」としてのスーフィズムを解説する。

2023年8月16日

自称詞〈僕〉の歴史

自称詞〈僕〉の歴史

友田健太郎 著

なぜ〈僕〉という一人称は明治以降、急速に広がり、ほぼ男性だけに定着したのか。古代から現代までの〈僕〉の変遷を詳細に追い、現代の日本社会が抱える問題まで浮き彫りにする画期的な書。

2023年8月15日