未来倫理

未来倫理

戸谷洋志 著

私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集……。現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず私たちが自らの考えを形作るための一冊。

2023年3月12日

サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程

サバービアの憂鬱
「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程

大場正明 著

米国においてある時期に、国民感情と結びつくかたちで大きな発展を遂げ、明確なイメージを持って定着するようになったサバービア(郊外住宅地と文化)――。アメリカ映画を渉猟した著者が描く家族とコミュニティの光と影。古書価格も高騰していた「郊外論」の先駆的名著が30年ぶりに復刊!

2023年3月11日

私たちが記したもの

私たちが記したもの

チョ・ナムジュ 著/小山内園子、すんみ 訳

韓国で136万部、日本で23万部を突破した、『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。

2023年3月7日

好きになってしまいました。

好きになってしまいました。

三浦しをん 著

観葉植物(一部名前がわからない)を愛で、ときに虫たちや鳥と戦い、大好きな靴を手入れし、本と漫画に耽溺し、旅の宿ではテンション高めのご亭主に完敗宣言。どこから読んでもミウラシヲンが溢れだす、読み始めたら止まらない抱腹絶倒のエッセイ集。愛と笑いと妄想に満ちた、人気作家の日常、ときどき非日常。

2023年3月7日

マルクス 生を呑み込む資本主義

マルクス
生を呑み込む資本主義

白井聡 著

資本という得体の知れない他者が、全地球を、人間の心をも包み込み、圧迫し、窒息させていく。労働力にとどまらず、われわれの感情までも「商品化」される現代社会を、「包摂」という概念をもとに読み解く。

2023年3月7日

重力と恩寵

重力と恩寵

シモーヌ・ヴェイユ 著/冨原眞弓 訳

たとえこの身が汚泥となりはてようと、なにひとつ穢さずにいたい──絶え間なく人間を襲う不幸=重力と、重力によって自らの魂を低めざるをえない人間。善・美・意味から引きはがされた真空状態で、恩寵のみが穢れを免れる道を示す。戦火の中でも、究極の純粋さを志向したヴェイユの深い内省の書。その生の声を伝える雑記帳(カイエ)からの新校訂版。

2023年3月2日

重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄

重力と恩寵
シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄

シモーヌ ヴェイユ 著/田辺保 訳

「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか。―ただ「愚寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしかはって行けない」「そのまえに、すべてをもぎ取られることが必要である。何かしら絶望的なことが生じなければならない」。真空状態にまで、すべてをはぎ取られて神を待つ。苛烈な自己無化への志意に貫かれた独自の思索と、自らに妥協をゆるさぬ実践行為で知られる著者が、1940年から42年、大戦下に流浪の地マルセイユで書きとめた断想集。死後、ノート(カイエ)の形で残されていた思索群を、G・ティボンが編集して世に問い、大反響を巻き起こしたヴェイユの処女作品集。

2023年3月2日

満洲の日本人〈新装版〉

満洲の日本人〈新装版〉

塚瀬進 著

満洲事変まで、約20万の日本人が暮らした満洲。日露戦争を契機に、一攫千金を夢見てやって来た小売商や飲食業者、満洲権益を担った満鉄社員らの喜怒哀楽を描き、「満洲史のなかの日本人」という観点から暮らしぶりを復元する。名著『満洲国―「民族協和」の実像―』と並び、満洲の地域性にこだわりながら日本人の事跡を描いた注目作を新装復刊。

2023年3月2日

西洋書物史への扉

西洋書物史への扉

髙宮利行 著

中世の写字生、グーテンベルクをはじめとする印刷術の立役者、あるいは蒐集家、偽作者、伝統を守ろうとした改革者たち……。いつの時代にも、書物を愛し、あたかも書物に愛されて生きているような人々がいた。巻物から冊子へ、音読から朗読へ、書物と人が織りなす世界を楽しみながら、壮大な迷宮を旅する。カラー口絵四ページ。

2023年2月24日