
覇権について
小沢文四郎 著
儒学にいきた一研究者の遙かなる回顧と、この国と中国に向けられた深い思い。 中国文献を通じて古代から近代までの中国の歴史の流れと中国人の意識の変遷を見る。
陳春成 著/大久保洋子 訳
「一九六六年のある寒い夜、ボルヘスは汽船の甲板に立ち、海に向けて一枚の硬貨を抛った。」と始まる表題作「夜の潜水艦」は、少年の空想世界が現実との境界線を失っていくという奇譚。「竹峰寺 鍵と碑の物語」で主人公の青年は、失われた実家の鍵はUSBメモリーで、家は完全な状態でメモリの中に保存されていると考える。……8つの中短編は、ひとつひとつ全く異なる世界を細やかに描きながら、大胆なイマジネーションで独自の文学世界を構築していく。中国の若者に大きな共感を呼んだ、新たな中国文学の潮流となり得る気鋭の作家、記念すべき初邦訳作品。
蔡駿 著/舩山むつみ 訳
〈中国のスティーヴン・キング〉と呼ばれる悬疑小说(サスペンス小説)の第一人者にして、累計発行部数1千万部を超える大ベストセラー作家が放つ、巧緻を極めたサスペンスホラー。
髙木宏之 著
機関車、客車、駅舎、町並み、建造物の美麗&秘蔵フォト420枚、市街図、時刻表、路線図等により、満洲鉄道の旅をバーチャル体験――あの満洲の風景がいま甦る。ロマンあふれる鉄道旅行!
山内志朗 著
基本用語を解説しつつ、存在の問題からアヴィセンナの存在論、存在の一義性、個体化論、普遍論争へと、存在の海をめぐる思想史を丁寧に案内する決定版入門書。
関尾史郎 著
中国世界の統一をめざす曹魏、孫呉、蜀漢の三国に周縁の諸勢力はどのように対峙したのか。烏桓、山越、鮮卑、高句麗、氐、西南夷、クシャン朝、倭について、史料を徹底的に読み込んで考察する。
渡邉義浩 著
横山光輝の『項羽と劉邦』を楽しみながら、秦の始皇帝の中国統一から高祖劉邦の漢帝国までを楽しくご案内する。横山光輝「項羽と劉邦」は、司馬遼太郎や長与善郎の同名の「項羽と劉邦」とはまったく違い、江戸時代に刊行された『通俗漢楚軍談」や『史記』『孫子』などをもとに横山光輝が独自の歴史観、人物観によって描かれた作品である。横山作品をリスペクトしてやまない著者が横山『項羽と劉邦』を深く読み込み、その人物像やストーリー展開などを『史記』『楚漢春秋』『漢楚軍談』をはじめ関連のありとあらゆる資料を、時間をかけて読み、考えに考えて分析、論考をおこなっている。
柏井壽 著
誰もが知る京都の定番名所の知れざる物語と愉しみ方。清水寺、南禅寺、伏見稲荷大社、上賀茂神社、金閣寺、銀閣寺……。一度は訪れたことがある京都の名所も、歴史や逸話を知ってから再訪すると、違った魅力を発見できて、奥深いもの。京都のカリスマ案内人柏井壽が、京都の名所の、誰も知らない愉しみ方を紹介します。
アンドレイ・プラトーノフ 著/池田嘉郎 訳
プラトーノフが一九三三年から三六年にかけて執筆した長篇『幸福なモスクワ』。この「モスクワ」とは、当時、スターリン体制下で社会主義国家の首都として変貌を遂げつつあった都市モスクワと、そこから名前をとった主人公モスクワ・チェスノワをあらわす。彼女は、革命とともに育った孤児であり、美しいパラシュート士へと成長していく。来たるべき共産主義=都市モスクワを具現化するような、大胆で華やかな女性として活躍するモスクワ・チェスノワだが、思わぬアクシデントによってその嘱望された前途は絶たれる。だが、彼女の新たな人生と物語とが始まるのはむしろそこからだ。