遠きにありて、ウルは遅れるだろう

遠きにありて、ウルは遅れるだろう

ペ・スア 著/斎藤真理子 訳

著者は1965年ソウル生まれの女性作家。イメージに富むと同時に生硬で鉱物的な破格の文体を用い「韓国文学史で前例なき異端の作家」と評価され、今までに多数の短篇集と長篇、エッセイ、詩作品を発表。常に独自のスタンスで揺るぎない地位を占める韓国女性作家のトップランナーである。また、ハン・ガンの英訳者として知られるデボラ・スミスがぺ・スアの作品を高く評価しており、既に3冊を英訳している。これまでの作品は、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語などにも翻訳されている。本書は、今日の韓国作家に多大な影響を与え続ける著者の初の邦訳となる。

2023年1月12日

じゃむパンの日

じゃむパンの日

赤染晶子 著

時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。『乙女の密告』で芥川賞を受賞。
2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。

2022年12月31日

法王庁の抜け穴

法王庁の抜け穴

ジッド 著/三ツ堀広一郎 訳

奇蹟によって回心したフリーメイソン会員のアンティムと、幽閉されたローマ法王を救い出すという詐欺を企てる《百足組》の首領プロトス。そして、予期せぬ遺産を手にしながらも「無償の行為」に走るラフカディオ。それぞれの偶然の出来事が複雑に絡み合い……。時代を画したジッドの傑作。

2022年12月31日

ステパンチコヴォ村とその住人たち

ステパンチコヴォ村とその住人たち

ドストエフスキー 著/高橋知之 訳

都会で暮らす私は、育ての親であるおじの召使から、故郷での異常事態について知らされる。祖母に取り入った居候フォマー・フォミッチが、口八丁を弄して家庭の権力をほしいままにしているというのだ。彼と対決すべくかの地に向かうが、癖のある客人や親戚たちの思惑にも翻弄され、予想外の展開に……

2022年12月31日

無条件降伏 誉れの剣Ⅲ

無条件降伏 誉れの剣Ⅲ

イーヴリン・ウォー 著/小山太一 訳

作家自身の軍隊経験をもとに、戦争の醜悪かつ滑稽な現実と古き理想の崩壊を時に喜劇的に、また辛辣に描いて、最高の第二次大戦小説と称賛されたイーヴリン・ウォー最後の傑作《誉れの剣》三部作完結篇。本邦初訳。

2022年12月28日

深掘り三国志

深掘り三国志

塚本靑史 著

「三国志」には、劉備、曹操、孫権、関羽、張飛、諸葛孔明などの有名な人物が登場するが、時代を動かしたのは彼らだけではない。「魏志倭人伝」に登場する卑弥呼も「三国志」の一部であることはあまり知られていない。日本の「三国志」が五丈原における孔明の陣没で終わってしまうから、と塚本氏は言う。「三国志」をテーマに、その時代とそれを支えた人物を、読み解く。

2022年12月25日

一日三秋

一日三秋

劉震雲 著/水野衛子 訳

河南省の延津には、夢に現れて笑い話をせがむ“花二娘”の伝説があり、彼女を笑わせられない者は死んでしまうという。そんな延津で伝統劇『白蛇伝』を演じた三人の男女の運命が、花二娘の伝説と絡み合う。中国の茅盾文学賞作家が上質なユーモアで描く最新長篇。

2022年12月25日

絶縁

絶縁

村田沙耶香、アルフィアン・サアット、ハオ・ジンファン、ウィワット・ルートウィワットウォンサー、韓 麗珠、ラシャムジャ、グエン・ゴック・トゥ、連明偉、チョン・セラン 著/藤井光、大久保洋子、福冨渉、及川茜、星泉、野平宗弘、吉川凪 訳

きっかけは韓国を代表する若手作家チョン・セランさんのひと言でした。「韓中日+東南アジアの若手世代の作家7~9人で、同じタイトルのもとそれぞれ違う短編小説を書いてアンソロジーを出してみたいです。今、思い浮かんでいるタイトルは『絶縁』です」この提案を、『コンビニ人間』が世界的ベストセラーになった村田沙耶香さんに伝えたところ「痺れるテーマですね」と快諾。その後、アジア9都市9人の作家の参加が決定しました。『折りたたみ北京』にてヒューゴ賞を受賞した郭景芳(ハオ・ジンファン)さんをはじめ、いずれも気鋭の作家です。多くの作品が既存作品の翻訳ではなく書きおろしという前代未聞のプロジェクト、日韓同時刊行です。

2022年12月25日

話の終わり

話の終わり

リディア・デイヴィス 著/岸本佐知子 訳

「アメリカ文学の静かな巨人」デイヴィスの、代表作との呼び声高い長篇。かつての恋愛の記憶を綴る〈私〉の思考を硬質な筆致で描き出す。

2022年12月15日

グリーン・ロード

グリーン・ロード

アン・エンライト 著/伊達淳 訳

世界各地に暮らす四人の子供たちのもとに母からクリスマスカードが届く。ブッカー賞作家による2016年度アイルランド文学賞受賞作。

2022年12月15日