
永遠年軽
温又柔 著
私=林由起子には、林美怜と林圭一という同じ「林」の苗字を持つ友人がいた。やがて圭一は美怜と付き合うようになり、三人の関係に変化が訪れる……。国籍や性別を超えた三人の友情、その積み重ねた時間を描いた表題作をはじめ、「日本語文学」を拡張する傑作作品集。
温又柔 著
私=林由起子には、林美怜と林圭一という同じ「林」の苗字を持つ友人がいた。やがて圭一は美怜と付き合うようになり、三人の関係に変化が訪れる……。国籍や性別を超えた三人の友情、その積み重ねた時間を描いた表題作をはじめ、「日本語文学」を拡張する傑作作品集。
マリー・ルイーゼ・カシュニッツ 著/酒寄進一 訳
ある日突然、部屋の中に巨大な鳥が現れる「ロック鳥」、旅行から帰ったら、自分が死んだと知らせてきた女がいたという話を聞く「六月半ばの真昼どき」、見た夢と現実が区別がつかなくなっていく少女を描く「ジェニファーの夢」、間違えて違う船に妹を乗せてしまった兄のもとに、常軌を逸していく妹の手紙が届き続ける「船の話」。日常に幻想が忍び込み、人間心理の恐さが背筋を震わせる。戦後ドイツを代表する女性作家の粋を集めた、本邦初訳7作を含む全15作の傑作短編集。
近藤大介 著
「白衛兵」「西朝鮮」「外売騎手」「45度人生」「新能源人」「錦鯉」「凡人」…あなたは、この意味わかりますか? 中国ウォッチャーとして知られる著者が、新語・流行語で現代中国を読み解く。読み始めたらとまならい面白さ!
ジーナ・アポストル 著/藤井光 訳
語りの実験性を駆使した、超絶メタフィクション長篇。 フィリピン出身のミステリー作家兼翻訳者マグサリンは、新作小説の案を練り始める。そこへ一件のメールが届く―送信者はその小説の主人公である、映画監督キアラだった。
王徳威、高嘉謙、黄英哲、張錦忠、及川茜、濱田麻矢 編
近年注目を集めている華語文学の新たな流れを紹介するシリーズ〈サイノフォン〉第一巻。ここでいう「華語」とは、広く諸方言も含めた中国語を指し、世界各地の華人コミュニティや中国国内において、多元的、流動的、混成的に用いられる。二十世紀以降のグローバリゼーションの波と華文文化の発展によって生み出された文学は、従来の中国中心主義の「中国文学」の括りに収まらない。サイノフォンとは、中国大陸を含め、東南アジアに根をおろし、枝葉を茂らせる華語文学の多様で豊かな広がりと声の響き合いを重視した文学概念である。
游珮芸、周見信 著/倉本知明 訳
一九六〇年、ようやく釈放された蔡焜霖は幼馴染の「きみこ」と再会し、結婚する。「前科」のために就職にも苦労したが、やがて漫画雑誌の編集者となると、新たなアイディアを次々と実現し、児童雑誌『王子』を創刊するなど八面六臂の活躍をみせる。だが、その陰には常に「人より一〇年出遅れている」という思いがあった。
家永真幸 著
ちょうど50年前の1972年10月、日中友好の証として、上野動物園に2頭のパンダがやってきた。しかし、中国がパンダの外交的価値に気づいたのは、1930年代にさかのぼる。戦争と革命、経済成長の激動の歴史のなかで、パンダはいかに世界を魅了し、政治利用されてきたか。パンダを主人公にこの100年あまりを読み直す、異色の中国近代外交史。
中嶋洋平 著
格差によって分断された社会を、どのように建て直していくべきなのか。革命の焼け跡で生まれた、”空想的”でも”社会主義”でもない三者の思想と行動を描く。
北野充 著
多彩なビールやウイスキー、作家・ジョイスの祖国、ラグビー強豪国としても知られるアイルランド。同国は約七〇〇年のイギリス支配の後、一九二二年に独立を勝ち取るも、貧困や人口流出、北アイルランド紛争などの困難に直面してきた。しかし、一九九〇年代半ばからの高度経済成長を経て、リベラルな富裕国となった。アイルランドはいかにして変身を遂げたのか。独立後の現代を中心に、苦心と奮闘の歴史を辿る。