9月 2015のアーカイブ
Remember you must die.
『死を忘れるな』読了。
話の発端は、とある老婦人にかかってきた一本の電話。受話器を取ると「死ぬ運命を忘れるな」と言うだけで切れてしまう。不安に駆られた夫人は兄に相談し……
という感じで、兄の妻、夫人の友達などなど70歳以上、中には90歳近い人まで、多くの人が登場します。そのうちの何人かには、この嫌がらせのような電話がかかってきます。彼らは定年退職した元警察官に相談しますが、老人の思い違い、妄想だと思われてしまう始末。
ストーリーはこの電話の犯人は誰かということを縦糸に、彼ら老人たちの人生の末期をそれぞれに描くことを横糸に進行していきます。物忘れがひどくなったり、考え方が意固地になったり、体が思うように動かなかったり、老人たちはそれぞれに悩みを抱えつつも、愉しく平穏に暮らしています。ただ、自分が死んだらどうなるのか、なまじ財産を持っていると、それを誰に譲るかで悩まなければなりません。そんなところ、実に生臭い話も出てきます。
恬淡として、飄々と人生の最晩年を生きていると思いがちなお年寄りたちが、実に生き生きと、そしてまだまだギラギラとした欲望を抱えつつ生きているということが非常によく描かれた作品です。人生を全うするとはどういうことか、晩節を汚さないとはどういうことか、改めて考えさせられます。
ところで、結局、最後まで読んでも、いたずら電話の犯人が捕まるわけではなく、犯人が誰だったかも明らかになっていないと思うのですが、やはり老人たちの集団妄想だったのでしょうか?
語学書ガイド、続々!
先日、あたしの勤務先で作った<語学書ガイド>についてご紹介しました。そこでは、各言語はフランス語と中国語、イタリア語があると紹介していますが、あたし、うっかりしておりました。
上の写真が、その時にご紹介した中国語のガイドです。ところがこのガイド、ひっくり返すと、いや裏返すと実は韓国語のガイドなんです。それが下の写真です。
はい、あたしの勤務先はヨーロッパ言語の方が主流で、フランス語などに比べ、中国語や韓国語の学習書はそれほど多くの種類を刊行しているわけではありません。ですので、両方で一つのガイドにまとめてしまったというわけです。決して中国語や韓国語を軽んじているわけではありませんので……(汗)
が、もっと大事なことを忘れていました。ドイツ語のガイドも作っていたのです。手元になかったのですっかり忘れていました。これはドイツ語のみです。なかなか充実しております。
創業百周年記念復刊、出荷開始
翻訳権独占?
古典なのか、違うのか? でも名作であることには変わりはない。あと数十年もすれば古典と呼ばれるようになっているでしょう!
着々と刊行点数を積み上げてきた白水Uブックスの「海外小説 永遠の本棚」シリーズ。
古典と呼ぶには新しいけれど、かといって最近の作品というわけではない。10年から20年、30年前に翻訳がよく読まれていた、そんな作品がラインナップしています。若い方にとっては、「噂には聞いていて読みたいと思っていたけど、出版社では品切れ、古本屋で探してもなかなか見つからなかった」という作品が目白押しだと思います。
書店の方もそのあたりは心得たもので、このシリーズを集中的に並べてくださるお店もあります。そこで、そんな書店員の方のために、「永遠の本棚」のみの注文書を作りました。
フェアをやるもよし、欠本補充に使うもよし、どうぞご活用ください。
佐竹氏の居城
秋田旅行の三日目にして最終日。
二日目の午後は創業者の故郷から一気に北上して秋田市へ入り、市内のホテルに投宿。翌三日目は自由行動でした。そこでとりあえず、朝の涼しいうちに久保田城を見学してきました。城好きなら当然の行動です。
まずはお濠に咲いていた蓮です。見事です。きれいでした。行ったことはありませんが、極楽に来ている気分でした(笑)。
そして大手門から城の中へ。ちなみに、地元の人には久保田城というのと千秋公園というの、どちらの方が馴染みがあるのでしょうね? お城としては久保田城ですが、それを含めて一帯が公園として整備され、それは千秋公園と呼ばれているわけですが……
上の写真が表門です。なかなか堂々として立派な門です。
上の写真は表門のすぐ前まで来て撮った写真です。
そして上の写真が、城内で一番高いところにある御隅櫓です。もちろん再建したもので、現在は最上階が展望台で、下層階は資料館です。入場料100円なので、資料自体は大したものは置いていません。むしろ映像などでわかりやすく城の歴史、秋田版の歴史を紹介しているという感じですので、歴史に強くない人にはこのくらいがちょうどよいのではないでしょうか?
更に御隅櫓です。
上の写真は千秋公園内にある弥高神社です。
もう少し正面から取ってみた弥高神社です。
もう一度城内に戻って撮ったのが上の写真。大賀ハスです。大賀ハスは千葉から広まったと思うのですが、こんな北の大地にまで株分けされていたのですね。
さて、御隅櫓の最上階、展望室からの眺めです。遠くにうっすら見えているのが男鹿半島なんだそうですが……
欄間に展示してある図で確認してみてください。
上の写真は千秋公園からちょっと歩いたところにある、旧金子住宅です。100円で隣の民俗芸能伝承館ともども見学できます。座敷に上がれるのが嬉しいです。
屋根の上の天水甕(てんすいがめ)が特徴なのだそうです。
揺籃の地へ
秋田旅行、二日目の午後は角館から南下しました。
秋田県の南部と言うのでしょうか? 雄物川の地は横手市に属するのですよね? とにかくそこがあたしの勤務先の創業者が生まれた土地です。そこの雄物川図書館には、あたしの勤務先の書籍をこんなにたくさん置いてくださっています。
紀伊國屋書店やジュンク堂書店でも、これほど揃っていないのでは(汗)という蔵書量です。
こんな紹介文も掲示されています。幼少のころから、これだけあたしの勤務先の書籍に触れていたら、いやでも脳みそにすり込まれるでしょうね(笑)。たとえ借りなくても読まなくても、日常的に目にしているだけでも違うと思います。そしていつの日か、これらの書籍に手を伸ばしてくれる日が来ることを願っています。
図書館を後にして創業者の墓所へ参詣しました。現当主の方と合流して、皆で手を合わせました。100年を無事迎え、101年目からの飛躍を誓ったのか、それとも助力・加護を願ったのか……(汗)
その後、創業者の故居、もちろん建物は当時のものではありませんが、そちらへ伺い、古い資料などを見せていただきました。歴史の重みを感じます。
そんな故居の庭のデッキ。椅子の上に雨蛙がポツンと。でも、天気はとてもよかったです。
角館の武家屋敷散策
では、先週末の秋田旅行について書きます。初日は昼過ぎに会社を発って田沢湖畔と呼ぶにはかなり遠い山の中のホテルに宿泊しました。結局、その日も翌日も田沢湖はチラッとも見ていません(涙)。それが今回の旅行の最大の心残りでありますが……
そして二日目は午前中に角館を自由散策しましたので、武家屋敷を見学してきました。
まずは松本家です。可愛らしいお宅です。ちょっとした民芸品が置かれていて、係の人が中でそういう品を作っていました。実演ということでしょうか?
上の写真も同じく松本家。タブレットを縦にして撮ったものです。
続いて小田野家。
こちらも小田野家。松本家よりも広いですね。
これが小田野家だったか河原田家だったか覚えていないのですが、どちらかです。
これは河原田家だったはずです。
河原田家の玄関です。
そして河原田家の門です。このあたりのお宅はかなり広くて立派なものでした。
上の写真は岩橋家の玄関だったと記憶しています。
そして岩橋家の門。
さて、以上の武家屋敷はすべて無料で見学できるお宅ですが、石黒家・青柳家の二軒は有料です。有料だけあって、敷地も広く、建物も大きいのですが、そのぶん観光客も多く、とてもゆっくりじっくり見られるような感じがしなかったので、パスしました。こう言ってはなんですが、茅葺きも相当荒れている感じがしました。
上の写真は今は公民館などとして使っている小野崎家です。この裏に平福記念美術館があります。時間の都合もあり見学はしませんでしたが、河原田家の隣にあった角館武家屋敷資料館は見学してみました。入場料100円の小さな資料館ですので展示も推して知るべしです。ただ、100円分の価値は十分にあると思います。
そして昼食です。
上の写真のようなお膳が用意されていて、これに地鶏親子丼がつきましたが、美味しかったです。
そうそう、その昼食は上の写真のお店、百穂苑でした。なぜこのお店にペルシャ絨毯がこんなに飾られているのか! それは行ってみてのお楽しみです(笑)。



































