人間ではない?

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2015年10月10日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

天文ショー

昨日の朝、4時半ころ、朝刊を取りに玄関から外に出て、東の空を見上げると、きれいな月のすぐ脇にひときわ明るく輝く一つの星が。

明けの明星、金星ですね。

明けはじめてた夜空のグラデーションととてもマッチしてきれいでした。晩のニュースでも天気予報のコーナーなどで報じているのを視ました。そしてその折りに、今朝は金星は月から少し離れるけど、こんどは木星も一緒に見られるはず、と伝えていたので、いつもよりは遅いものの早起きをして東の空を見上げてみました。それがこちらです。

上の方に明るく輝いているのが金星です。下の方に三日月が見えます。そして三日月の左の方、うっすらと見えているのが木星だそうです。早起きした甲斐がありました。

武蔵小金井に、新しいくまざわ書店!

非常にローカルな話で恐縮です。

あたしが通勤で日常的に利用するJR中央線の武蔵小金井駅の駅前に、くまざわ書店がオープンしました。北口の、かつては長崎屋だったビル、それがこの数年はメガ・ドンキホーテになり、長崎屋以来、その3階にくまざわ書店チェーンのいけだ書店がありました(その前はキリン堂書店でした)。

その3階のいけだ書店が閉店し、同ビルの地下ワンフロアを使って、こんどはくまざわ書店武蔵小金井北口店として、リニューアルというのか、全くの新規店というのか、とにかく本日オープンしたわけです。

なんで「武蔵小金井店」ではなく「武蔵小金井北口店」と呼ぶのかと言えば、南口のイトーヨーカ堂の中に同じくくまざわ書店がありまして、そちらが「イトーヨーカ堂武蔵小金井店(略称はIY武蔵小金井店)」を名乗っているからです。「北口」くらい付けておかないとお客さんにせよ出版社にせよ混乱しそうですから、位置を明示的に示す「北口」を加えたのはよかったと思います。

さて、というわけで帰りがけに寄ってみました。ワンフロアですから思いのほか広いです。通路なども比較的ゆったりしています。品揃えや並べ方などについては、まだ始まったばかりのお店ですから論評は避けますが、あえて言えば、これから手を加えていって、もっともっと作り込める書店なのではないか、と感じました。

いや、これは地元の贔屓目でしょうか?

ただ、出版社の人間という立場を離れても、一人の本好きとして、自分の生活圏内によい本屋がある、できるというのは嬉しいことですし、ますますよい本屋にしていくのに出版社という立場から関われるのは喜びでもありますので、また一つ楽しみが出来たというところでしょうか?

知らなかった! 映画情報二つ

映画「ミケランジェロ・プロジェクト」のサイト情報で知りました。

原作者来日だそうです。

あっ、そうですか?

じゃないです!

だって、この映画って、特にノベライズされた原作などなくて、原作って言えば、つまりあたしの勤務先から出ている『ナチ略奪美術品を救え』のことですから、つまり、あたしの勤務先の刊行物の著者が来日したってことなわけですよね!

うーん、社内でそんな情報流れていなかったけど……(爆)

どっちかと言いますと、あたしの勤務先では公式ツイッターなども、映画と言ったら「フランス組曲」の方を推している感じがしますね。こちらも原作はあたしの勤務先から出ていて、映画と同じく『フランス組曲』です。

確かに、映画としてはキャスト陣のネームバリューでは「ミケランジェロ・プロジェクト」の方が日本では知られていますから、あたしの勤務先などが宣伝に一役買わなくたってお客さんは入りそうですけど、「フランス組曲」も原作といい映画といい、非常に評判の高い作品ですから、こちらももちろん応援したいところです。

更に増刷です!

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柴田元幸ゼミ~スティーヴン・ミルハウザー第2回~

昨晩は代官山蔦屋にて、柴田元幸さんのトークイベントがありました。

かつて、もう数年前ですが、数回こちらのイベントに来たことはありますが、その当時は一階の売り場の中を少し片づけて会場を設営していたのですが、最近はこのように2階のスペースを使ってやるのですね。

さて、柴田さんのトークです。

少し前にブックファースト新宿店で、小林久美子さんとのトークイベントがまるで柴田さんのゼミに参加しているようだと書きましたが(こちらの記事)、今回もミルハウザーで、なおかつ柴田さんお一人ですので、ますますミルハウザーをテーマとした柴田ゼミに参加しているような気分になりました。

今回の作品『ある夢想者の肖像』については、前回に引き続き「どこから読んでも濃密な作品世界を味わえる」とおっしゃっていたのが印象的でした。それこそ七十数章あるので、一日一章読んでいけば二か月ちょっと楽しめるとも。

昨夜のトークで印象に残った柴田さんのお話をいくつか。

まずは同書の長さについてです。最近は短編小説家として親しまれているミルハウザーですが、もしこの作品(原書)が最近書かれたものだとしたら、いかなミルハウザーといえども出版できなかった(出版社が出版してくれなかった)のではないか、とのこと。そういう意味では、まだ出版事情がよかったころに出せて本当によかったと。

ただ、それを言うなら、アメリカですらそんな事情の翻訳を、よくもまあ、あたしの勤務先は日本で出したなあ、とも思います(爆)。ただ、この長さ、柴田さんは「サクサク読める作品が嫌い」だそうで、そんなところも柴田さん好みの作品なのだと思います。

ちなみに、「いかなミルハウザーといえども」と書きましたが、柴田さん曰く「ピューリッツァー賞など取るべきではなかった」という発言には笑ってしまいました。アメリカの一般誌にコンスタントに短編が載る、いまや押しも押されぬ大御所と言ってもよいミルハウザー。受賞で更に箔が付くかと思いきや、決してそうでもないらしいです。

柴田さんのトークイベントでは恒例の朗読。今回は「本となって出版されるのはだいぶ先になりそう」という、ミルハウザーの短編。ファッションに関する奇妙奇天烈な作品でした。

ところで柴田さんは『ある夢想者の肖像』を理系の方に薦めたいとおっしゃっていました。質疑応答である人がその理由を尋ねたところ、設定は非常にヘンだけど、語り口は理路整然としていて、決して読者の空想に委ねることはせず、数学の証明を見ているような作品だから、と答えていらっしゃいました。

まだ4割くらいしか読み進んでいないのですが、なんとなくこの感じわかります。

ついでに、ピューリッツァー賞を受賞したミルハウザーの作品とは『マーティン・ドレスラーの夢』のことです。

記事と広告の絶妙なコラボ?

下の写真は本日の朝日新聞の紙面です。

「ひと」欄で取り上げられているのは、日本へ来る台湾からの観光客へさまざまな日本情報を発信している会社の方です。このサイトが台湾ではものすごく支持されているらしいです。

まったくアンテナの感度が悪く、あたしはこういうサイトがあることを知りませんでした。情けない。そして、こういう方がいらっしゃることも……。

記事中の、大陸はいろいろ大変なので台湾を選んだという点には「うーん、残念」という気持ちも抱きますが、それを帳消しにして余りあるほど台湾と日本の懸け橋になっているようですね。すごいです。

で、こういう肩の凝らない、「ひと」欄のような記事を読む方って多いと思います。かく言うあたしもその一人ですから。そして、本日のこの記事を読んで改めて台湾に興味を持った方、もともと持っているけれど、その思いが更に強まった方、そういう方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

そんな「台湾熱」に浮かされながら紙面を眺めると、一面下段、いわゆる「さんやつ」という広告欄に、あたしの勤務先の広告が! そしてそこには『父を見送る』が載っています。

言うまでもなく、『父を見送る』は台湾の作家・龍應台さんのエッセイで、家族への思いを綴った、しみじみとした読後感を味わえる作品です。台湾気分を抱えながら誌面を眺めていて、台湾の作品の広告が目に留まる、これってなかなか効果的ではないでしょうか? もちろん広告を出すときにどんな記事が紙面に載るのか知っていたわけではありませんので、単なる偶然ですが、奇跡の偶然です。

 

もちろん龍應台さんと言えば『台湾海峡一九四九』も忘れてはいけませんが!