「たちひ」と入力すると勝手に「舘ひろし」と変換されてしまって「立飛」が出てこない問題について

テレビでも盛んに取り上げている「ららぽーと立川立飛」が本日オープン。

これだけららぽーとが全国に出来ているというのに、それでもまだテレビで取り上げるだけのものがあるというのでしょうか? 個人的には至極疑問です。

今日、行ってみましたが、何度も見てきた郊外型ショッピングモールそのものです。既視感は非常にあります。ここならではの特徴がつかめないのは、あたしのアンテナの感度が悪いからでしょうか?

とりあえず、グランドオープンでしたから、かなりの賑わいでした。夕方という時間他が悪かったのでしょうね。学校帰りの高校生なんかも大勢見かけました。

テレビでこれだけ取り上げているのも関東ローカルの情報番組だけなのでしょうね。だって立川に出来た施設ですから。そもそも「立飛」って、読めないでしょう? いや「たちひ」って読んで正しいのか、不安になるのが普通だと思います。

そんなららぽーとの中に書店としては地元立川のオリオン書房がオープンしました。書籍だけでなく、文具に雑貨、それと喫茶スペースも設けられていますが、決してセレクト型の書店ではありません。ノルテ店のような総合書店というよりは、ショッピングモール(の客層)に合わせた品揃えの書店でした。

まず見てみたのはフランス語や中国語などの語学の棚。諸外国語の棚はそれほど多くはありませんが、学参と、ほんのちょっと辞典が置かれていて、その棚とはかなり離れた学参コーナーの辞典のところにも外国語辞典が置かれていました。棚スペースの関係上、外国語の学習辞典が二か所にばらけてしまっているのはこれから調整でしょうか。

全体としてはショッピングモール内の書店ですから、正直なところ、あたしの勤務先の本はなかなか厳しい、という感じです。それでも文芸棚は日本文芸と海外文芸の棚構成比が「2:1」で、これは意外にも海外文学に目配りがなされていると感じました。この後、この棚がどう育っていくのか楽しみでもあります。

店内の一角にこんな冊子が置いてありました。同店と言いますか、オリオン書房独自のものです。

オリオンのスタッフがお薦めする文庫のフェア用の冊子です。熱い思いがほとばしるメッセージにあふれた一冊です。こういうスタッフがいるかぎり、書店に希望と未来はあると思うのですが……

コラボ・フェア-移民国家フランスの社会と人々-

何でも「コラボ」と言えばカッコいいのか? いまの日本、世間的には、そんな空気ですね。

で、あたしの勤務先でも現在、コラボフェアを仕込み中です。

どことコラボするの? というのが当然の疑問ですね。はい、お相手は法政大学出版局さん。同局の『フランスという坩堝』とあたしの勤務先から出ている『パリ移民映画』とで、どちらもフランスの移民を扱った本なので協力して販売促進できないか、という話になり、そこで両書の著訳者である大中さん、清岡さんに「移民社会フランスをより広く深く理解するための本」を挙げていただき、それにコメントもらって書店でミニフェアでもやろうということになったのです。

 

と思った矢先、パリであのようなテロ事件です。新聞やテレビの論調の中にはイスラム国だけではなく、フランス社会にスポットをあてたものもありました。そうなんです。フランスというのは多くの移民を抱えた社会なのです。テロ事件前からヨーロッパでは難民問題が深刻化していましたが、もちろん難民と移民は異なるものですが、全く異なるわけでもありません。

そういった複雑なフランス社会を知るということも、今回のテロ問題を考える一つの契機になるのではないか、ということで、まさしく怪我の功名、このフェアが非常にタイムリーなものとなってしまいました。回っている書店で案内をするとかなり好感触です。

で、両先生のコメントを収録したブックリストが上の写真です。8ページの小冊子です。フェア会場(?)で無料配布予定です。

ちなみに、両者のコラボ・フェアですが、このテーマの本を、この二社だけが刊行しているわけではありません。先生方が挙げてくださったリストには両社以外の本も多数含まれます。いや、むしろそっちの方が多いです(汗)。それでも、きっかけを作れれば、そしてお客さんの反応もよく、書店店頭の売り上げに繋がるのであれば、フェアとして大成功だと思っています。

「ありえない」ということはない

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2015年12月10日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー