50%OFfなんて電子書籍ならでは

紀伊國屋書店の電子書籍販売サイト「Kinoppy」で光文社古典新訳文庫が最大50%OFfなんだとか。

いや、紀伊國屋書店だけでなく、「honto」や「amazon」など他の電子書籍販売サイトでも、新書も含め半額セールを年末年始にかけて実施するようです。

古典新訳文庫にしろ、光文社新書にしろ、読みたいものは紙で持っているから、こういう機会に「興味はあったけど、買う踏ん切りがつかなかったもの」を買ってみるのもよいかも。でもアマゾンでは買わないつもり!

鄧小平とは?

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2015年12月20日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

犯罪ものか? オカルトか?

録画しておいた「NY心霊捜査官」を視聴。

 

原作本も『エクソシスト・コップ』というタイトルで刊行されていたのですね。しかしまあ、映画のタイトルにしても書籍のタイトルにしてもB級臭がプンプンします。一応は実話に基づいているということですが……

ニューヨーク市警のサーキ刑事は他人とは異なる能力、いわゆる霊能力を持っているようですが、ある日ちょっと猟奇的な事件に遭遇し、そこから悪魔払いを専門とするメンドーサ神父と共に事件の背後にある悪霊退治に乗り出していくというストーリー。

中東の戦場で米軍兵士が悪霊に取り憑かれてくるというモチーフは、確かかの有名な「エクソシスト」がそんな始まりだったような記憶があります。そして主人公が過去のトラウマを抱えていたり、家族にまで危害が及んでしまうというところはオカルト映画、悪魔(悪霊)映画の定番のような感じです。神父と主人公による悪霊との最後の闘いも、「まあ、どっかで見たことあるよね」という感じです。

警察捜査ものと心霊ものを組み合わせた作品なのですが、1+1が2以上にはなっていなくて、あくまで2のままというのが惜しいところ。ただ、実話を元にしている以上、大袈裟な脚色は出来なかったのでしょうね。逆にこれが本当にこのまんま起こった出来事だとしたら、相当怖いです。

が、やはり悪霊の仕業ではなく、あくまで精神病と言いますか、心理学の範疇で解決できそうな気がします。

中→日→中

今朝の朝日新聞の紙面です。

みんなのたあ坊の菜根譚 新装版』の広告です。『菜根譚』といえば中国の古典。『論語』や『老子』『孫子』といった古典ほど著名な作品ではないかもしれませんが、人生訓として根強い人気を誇るものです。この手の名言、箴言集って、なんだかんだと言って、手を変え品を変えてっずーっと売れてますね。悩める人が多いのでしょうか?

それがこのたびは「新装版」となって登場です。上で「手を変え品を変え」と書きましたが、時代の空気や人々の気質に合わせどう変えていくのか、そこが長く売れる秘訣なのだと思います。イラストをふんだんに加えたり、1ページに大きな文字で1行か2行しか書いていないようなレイアウトにしたり、もうアイデアは出尽くしたのではないかと思うと、また別なタイプが出てきますからすごいものです。

今回の「新装版」は英語と中国語を加えたのが売りのようですね。なぜ日本人向けの名言集に英語訳と中国語訳が付くのか、あたしのような凡人にはその意味がわかりません。『菜根譚』の気に入った一節を英語で言ってみたいと思う人がそんなにたくさんいるのでしょうか? あるいは出版社としては英語圏の人にも売ろうとしているのでしょうか?

まあ、この国際化時代ですから百歩譲って英語訳が付いているのは理解するとして、問題は中国語訳です。これも世界を席巻する中国経済を考慮してということなのでしょうか? 確かにこれからの時代、英語が国際語なら中国語だって十分国際語と言えるかもしれません。

ただ、考えてみますと『菜根譚』って中国古典ですからもともと中国語で書かれているわけですよね。もちろん古典中国語、日本人ならいわゆる漢文ですから現代中国語とは異なりますけど、それでも本来中国語だったものを日本語に訳し、さらにまた中国語に訳すなんて……

たとえて言えば、『源氏物語』を英語に訳し、その英語訳からまた日本語に訳す、といったところでしょうか? 日本人だったら『源氏物語』を原文で読める、というわけではないので、だからこそ谷崎をはじめ多くの人が現代語訳を試みているわけですから、『菜根譚』だって原文のまま読める中国人は多くないと思います。現代中国語訳は便利だとは思います。

でも、それを言うなら、中国でも古典の現代語訳は多数出ています。『論語』の現代語訳だけでもいくつもあるでしょうし、有名な中国古典は軒並み現代語訳されています。となると、この『菜根譚』の中国語訳って誰のためのものでしょうか? これで中国語を勉強するとは思えませんし、中国に売り込むとも考えられませんし……

うーん、ちょっとわかりません。

上の写真も今朝の朝日新聞の広告。雑誌の広告ですね。雑誌名や特集のタイトルを見ればわかるはずなのに、あたしメイン特集「今すぐホオジロ類に会いに行こう」を見て、「ホオジロザメって、そんなに種類があるのかしら?」と思ってしまいました。だって「類」って書いてあるのですから、少なくとも数種類はいるんだろうなと思ってしまったのです。