ミニチュアの妻とはどんな妻か?

書店で海外文学のコーナーを見ると、エクス・リブリスの新刊『ミニチュアの妻』が目に飛び込んできます。

やはり、この装丁は印象的で、「あれ?」と思わず手に取ってもらえるものだと思います。総じて、書店員さんの印象は「カワイイよね」というもの。確かに、レゴで作られた街の風景はほのぼのとした印象を与えますし、「ミニチュアの妻」という言葉から喚起されるイメージにもピッタリなのだと思います。

が、この装丁とタイトルから、かなりメルヘンチックなストーリーを想像している方が多いようなので、余計なお世話と言われるかも知れませんが、ここでちょっとレクチャーを。

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