近々、あたしの勤務先から『危険な道』という書籍が刊行されます。中東関係のニュースでは日本でもしばしば耳にするアルジャジーラ、その元記者がアルカイダの幹部にインタビューを行なった、その記録です。9・11からまだ日の浅い時期のインタビューだったので、世界中が驚いたとのこと。このところ「イスラム国」の方が世間を騒がせているので、アルカイダは解散したのかと思われているかもしれませんが、まだまだしぶとく生き残っていて、最近では「イスラム国」との協力関係も見られるとか。中東情勢を考える上で、やはりアルカイダからは目が離せません。
そんな鳴り物入りの新刊ですが、日本で売るには、有名人でもなければ、今差し迫った危険が日本に迫っているわけでもなく、なんとなく他人事のように感じられてしまいがちの内容ですから、「引き」が弱いのではないか、そんな気もします。それに、やはり複雑な中東情勢は多面的にもの見る姿勢が欠かせません。そこで本書と一緒に並べたらよさそうな本をピックアップしてみました。順不同です。