アルメニア人問題の問題

本日の朝日新聞読書欄から。

藤原書店の『アルメニア人の歴史』が紹介されていました。なかなかお値段の張る書籍です。ただ、この本に関心を持たれる方はアルメニア人問題について意識が高い方ばかりでしょうから、このくらいの価格でも手に取り、購入へと向かうのではないでしょうか?

そもそも日本人にとってアルメニア人って縁が薄いですよね? アルメニア人っていうくらいだからアルメニアに住んでいる人でしょ、とまでは言えるのかもしれませんが、ではアルメニアってどこよ、と問うたときに正確に答えられる日本人が果たしてどれくらいいるのか? カスピ海の近くと答えられればまずは御の字でしょう。

そのアルメニア人、紹介されるときは「虐殺」という単語とペアになることが多いのではないでしょうか? ネットで検索してもヒットするのも『アルメニア人 ジェノサイドの真実』『忘れ去られたアルメニア人虐殺』『アルメニア人ジェノサイド』という具合に、アルメニア人といえば虐殺ということのようです。

  

あたしの勤務先でも『中東民族問題の起源』という本を出しています。これは副題が「オスマン帝国とアルメニア人」で、やはりアルメニア人問題が主たるテーマになっています。

こういう歴史、詳しいことまでは知らなくても、やはり日本人でも多少の知識は持っていたいところではないでしょうか? でも、それを言うなら、中国政府によるチベット人やウクライナ人に対する弾圧だって、多くの日本人に走られていないことでしょうし、モンゴル族への仕打ちもかなり苛酷だったことだって知られていませんよね。

メディチ家の至宝

この4月から、東京都庭園美術館で「メディチ家の至宝」展が始まります。メディチ家と言えば、世界史、特にヨーロッパ史に興味があれば知らない人はいないくらいの一族ではないでしょうか? 知名度ではハプスブルク家に勝るとも劣らないと思いますし、ルネサンスと言えばメディチ家という感じがします。

そんなメディチ家のお宝を集めた展覧会。これから新刊も各社から出ると思いますが、あたしの勤務先でもこんな本が出ています。『メディチ家の黄昏』『メディチ・マネー』『メディチ家の墓をあばく』などです。

  

あと、メディチ家と言えば、ルネサンスですからルネサンス関係の書籍、あるいは『ジョルジョ・ヴァザーリ』の名前も忘れてはならないでしょう。

まあ、今回の展覧会はメディチ家の宝石がメインのようですので、ヴァザーリはあまり表に出てこないみたいですけど……(汗) とにもかくにも、4月22日からです。

未確認生物?

録画しておいた「イグジスツ 遭遇」を視聴。

若者のグループが人里離れたところ(当然、ケータイの電波は届かない)へ遊びに来て次々に殺されていくという、ホラーにはありがちな設定。その中の一人が記録を担当しているというPOVの手法ももう飽きるくらい見ています。で、彼らを殺すのは殺人鬼か悪霊かと思いきや、本作ではビッグフット、UMAと呼ぶのでしょうか? まあゴリラと人間の愛のこのような存在。

ビッグフットの噂、主人公の兄弟は知っていたのに友達には教えずにやってきたわけで、その途中、真っ暗な森の中で車が何かに当たったような音と衝撃。ここでビッグフットとぶつかったのかな、という伏線を張っておくのは理解できます。しかし、特に死体があるわけでもないので、「うーん、なかなか頑丈な奴だ」という印象を与えられます。彼らの会話の中で「ビッグフットはこちらから何かしなければ襲ってこない」というセリフがありますが、交通事故でぶつけられたから、その仕返しに襲ってきているのか? とにかくわけがわからず襲われていくわけです。

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