桜待つ、あの本屋で

桜待つ、あの本屋で

浅倉卓弥 著

世界のどこともわからない場所に、その本屋はある。店の前には神秘的な桜が一本たたずんでいて、なかでは少女と三毛猫がコーヒーを淹れながら次の客が来るのを待ちわびている。この店に来られるのは後悔や悲しみを抱えている人だけ。店と客をつなぐのは、一冊の本――。桜の季節、そのページをめくったときに店への扉は開かれる。

2025年7月29日