本日、見本出しです。(12月15日配本予定)
カテゴリーアーカイブ: 営業部だより
近刊情報(25/12/05)
30年以上前の作品だとは信じられない!
少し前に役者の岸本佐知子さんをお連れして、サイン本を作りに行った紀伊國屋書店小田急町田店。そこでは毎月のように、ちょっとしたテーマで文芸書や文庫を集めたフェアをやっていて、本好きの中で密かに楽しみにしている方も多いようです。
いま開催中なのがご覧のようなフェア。題して「文芸・文庫担当者による2025年下半期ベスト10」です。どんな作品が選ばれているかと言いますと……
金原ひとみ『マザーアウトロウ』(U-NEXT)/金原ひとみ『YABUNONAKA』(文藝春秋)/朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』(日経BP)/古賀及子『私は私に私が日記をつけていることを秘密にしている』(晶文社)/柴崎友香『帰れない探偵』(講談社)/マーガレット・アトウッド『ダンシング・ガールズ』(白水社)/梅﨑実奈『鴉は硝子のフリルで踊る』(河出書房新社)/小川洋子『続 遠慮深いうたた寝』(河出書房新社)/大崎清夏『いいことばかりは続かないとしても』(河出書房新社)/ゲアダルーペ・ネッテル『一人娘』(現代書館)
順位は付けていない10作品です。情けないことに、あたしが読んだことがあるのは『帰れない探偵』だけです。確かに面白い小説でした。面白いだけでなく不思議な読後感でした。
そして訳者訪問があったことがどれくらい効果があったのかはわかりませんが、『ダンシング・ガールズ』もランクインしています。ありがたいことです。
せっかく撮らせていただいた写真がピンボケなのはご愛嬌として、本書は30年以上前に発表された作品なのですが、最近の新作と言われても信じてしまうほどの作品です。こんな作品を30数年前に書いていたアトウッド、恐るべし。
担当さんのコメントに応えるわけでは、あたしもこの本を復刊できてとてもよかったと思っています。
三社フェアは人文会会員社でした
このダイアリーでも以前にご紹介した、東京の町田にある久美堂本店の三社フェア。現在はどんな三社で開催中なのかと覗いてみましたら、なんと人文会会員の三社が揃ってフェア開催中でした。
その三社とはご覧のように、春秋社、創元社、晶文社です。すべてサ行で始まる会社ですね。それを意図していたのか、たまたまの偶然なのか、あたしには判断する材料はありません(笑)。
それにしてもこの三社フェア、定着してきましたね。お客様も「次はどの出版社だろう?」と楽しみにしているのではないでしょうか。書店の棚には限りがありますから、ふだんはなかなか並べられないような本が、フェアだからこそ並んでいる。読者にはたまらない体験ではないでしょうか。
そんな三社フェアと背中合わせで開催中なのが朝日文庫のフェアです。こちらの文庫や新書のほぼ全点フェアもスタートして何年になるのでしょう。完全に久美堂の名物として、地元のお客様だけでなく、出版界でも知られたフェアになりましたね。
あたしの勤務先も三社フェアには参加しましたが、いつかは文庫・新書のほぼ全点フェアにも声をかけてもらいたいものです。とはいえ、出せるものも限られた中小出版社ではありますが……
そんな小田急線沿線の営業、町田の一つ先、相模大野駅の改札を抜けた先の広場に大きなクリスマスツリーが出現していました。あたしの記憶が正しければ、毎年出現しているはずです。
ツリー本体やデコレーションが毎年変わっているのか、それとも毎年使い回しなのか、そんなことはわかりませんが、毎年きれいに飾られているのを眺めているような記憶があります。たぶん過去にも写真を撮ったことがあるはずです。
多くの人が立ち止まってツリーを見上げ、そしてスマホを取り出して写真を撮っていました。少し離れないと上から下まで入らないくらい大きなツリーです。
近刊情報(25/12/02)
2025年11月のご案内
2025年11月に送信した注文書をご案内いたします。
11月のご案内は先月と同じく「今月のおすすめ本」でスタートです。続いては、刊行直後から順調に動いている「語学手帳」2026年版の補充を促すべくご案内しました。同じく刊行直後どころか刊行前から話題沸騰の「ヘーゲル読解入門」の重版が決まったので、ご案内しました。さらにロングセラーとなりつつある「感情史」も重版が決まりました。
月の半ばとなり、語学書の「今月のおすすめ本」をご案内しました。朝日新聞の紹介された「ファシストたちの肖像」をご案内したのに続き、朝日書評の予告が出た「ドリーミング・ザ・ビートルズ」は書評前にご案内しました。
月の最後に重版が決まった三点、「本と歩く人」「生きることでなぜ、たましいの傷が癒されるのか」「統一後のドイツ」をそれぞれご案内しました。11月も何気に多くの書籍が重版となりました。ありがたいことです。
ベストではなくマスト
ジョン・レノンが暗殺された12月8日がまもなくです。調べてみると、もう45年が経つそうです。そして、その12月8日は真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の日でもあります。
そんなレノン暗殺が近いからなのか、あたしの勤務先のビートルズ本が今朝の朝日新聞読書欄で紹介されていました。
あたしはビートルズ世代ではありませんが、解散後もファンを増やし続けているスーパーバンドなので、世代であるかないかなど関係ないようです。とはいえ、あたしはビートルズを聴いて育ったわけではありません。特に影響を受けたという印象もなければ、これといった感想も感慨も持っていません。
あたしの場合、学生のころは80年代の洋楽華やかなりしころで、現役でマイケル・ジャクソンやマドンナ、デュラン・デュランにカルチャークラブ、トトにジャーニーといったアーチストの曲がラジオからも盛んに流れてきて、ビートルズを聴くような時間もなければ、興味も沸きませんでした。
そんな書評記事はさておき、紀伊國屋書店新宿本店の壁にこんなポスターが貼ってありました。「心理学専門書マスト100」フェアです。数日前に始まったところですね。人文会が協力しているようです。
この時季は「今年のベスト10」といった企画が行なわれる季節でもありますが、ベストではなくマストというところがさすがですね。心理学のジャンルではこういうリストが作られているのですね。
では他のジャンルではどうでしょう。文芸書などはその時々の新刊が売れますし、そもそも好きな作家やテーマが読者の側にもあるでしょう。他の人文ジャンルでもこういうリストって作れるものでしょうか。日本史や世界史でその年のベストは出せるでしょうけど、マストといったリストを作ることは可能なのでしょうか。なかなか難しそうです。
語学書であれば、マスト・リストは作れそうな気もしますが、言語によって冊数も変わってきそうですね。どのくらいが適切なのでしょうか。
今日の配本(25/11/28)
スパイたちの百年戦争(上)
東西の熾烈な諜報活動
カルダー・ウォルトン 著/松島芳彦 訳
ロシア革命から第二次大戦、冷戦、ソ連崩壊、新冷戦、ウクライナ戦争、ロシア・中国の策謀まで逸話満載、「陰の戦争」の攻防を追う。
新・学問のすすめ 研究者失格!
自伝 馬鹿は死んでも直らない
磯前順一 著
東大宗教学との出会いからオウム事件、安丸民衆史、酒井直樹・アサド・スピヴァクとのポストコロニアル研究に至るポスト戦後の精神史。
高校のカフカ、一九五九
スティーヴン・ミルハウザー 著/柴田元幸 訳
内気な高校生カフカの思春期の情景を描く表題作、梯子を天高く伸ばす熱に浮かされる町を描く一篇など、職人技が光る不可思議な9篇。
パスポート初級ヒンディー語辞典
町田和彦 編
使用頻度の高い基本6000語を収録。類義語や特徴的な活用形の提示、明解な語義と豊富な例文・用例を満載した待望の学習辞典。
カビリア
マリーナ・パレイ 著/高柳聡子 訳
ソ連崩壊前夜に新たな小説ジャンルを切り拓いた女性作家の初期三部作。体液や肉をもって描かれる、新しい「テクスト・ペテルブルク」。
孤独な散歩者の夢想
ルソー 著/佐々木康之 訳
生きていくことの喜びと哀しみ。『マルゼルブ租税法院院長への四通の手紙』も収録。解説=川出良枝。
今日の配本(25/11/26)
荷物はできるだけ少なくしたいのに……
先週の火曜から金曜まで、つまり三泊四日で関西ツアーへ行って来たわけですが、今回も書店でいろいろとゲットしてきましたのでご紹介します。
まずは関西とは何の関係もありませんが、平凡社ライブラリーのフェアを見かけ、そこに置かれていた小冊子です。平凡社ライブラリーも1000冊を突破したのですね。そんなに時が流れたのか、という思いがします。
あたしの印象では、平凡社は東洋文庫という函入りハードカバーの、玄人好みのシリーズをずーっと刊行し続けていて、そこから選んでソフトカバーのライブラリーに移していった、そんな感じです。もちろん東洋文庫がすべてライブラリーになったわけではありませんし、東洋文庫にはないものも平凡社ライブラリーには多数刊行されています。これはあくまであたしの印象なので……
続いても関西とは全く関係がないものです。書肆侃侃房の海外文学冊子です。毎年この時季に作っているのでしょうかね。後半は同社の図書目録も兼ねているような冊子です。
書肆侃侃房の海外文学と言うと、よくこんな作品を見つけてきたなあ、編集の人はどういうところにアンテナを張っているんだろうと感心させられることが多いです。装丁もきれいなものが多いですよね。ジャケ買い、タイトル買いしたくなる書籍が多数刊行されている、そんな出版社です。ちなみに今年の冊子では、あたしの勤務先でもお世話になっている、くぼたのぞみさんの文章が巻頭を飾っています。
さて、ようやく関西らしいものをご紹介します。2024年6月に第一号、25年1月に第二号、同6月に第3号が刊行された『羅』という冊子です。「羅」とかいて「うすもの」と読ませるようです。大垣書店コンテンツ事業部が作っている、無料の冊子です。
これを無料で配ってしまっていいの、と言うくらいよくできています。京都から発信していこうという気概も感じられる冊子です。
そして京都で大垣書店と言えば忘れてはいけないこの冊子、『KYOTOZINE』です。今回は第4号を買ってきました。こちらは無料ではなく、書店(大垣書店)で販売されている雑誌になります。
どうも次号からこの雑誌はリニューアルされるみたいなことがウェブサイトに書いてあります。いったいどんな風に変わるのでしょうか。京都を楽しむためのタウン誌なので、やはり住んでいる人が楽しめる雑誌だと思いますが、観光客も視野に入れるのでしょうか。あまりよその人に迎合しないでほしいですね。
今号の特集である「遊び」も、全然知らないところばかりです。年に数回訪れる京都ですが、決まった場所しか行かないので(営業回りなので当たり前ですが……)、なかなか足を延ばせないのが残念です。
それにしても、こういうのを手に入れてくるから、荷物が重くなるのですよね。









