紙媒体は賞味期限切れ?

雑誌が売れなくなった、新聞を購読している家庭が減っていると言われて久しいです。雑誌の退潮はこの業界にいれば誰でも知っていることでしょう。新聞も、わが家の近所で購読しているのは数軒だけだと思います。

本も売れなくなったとはいえ、まだ踏ん張っていますが、新聞・雑誌などの情報系はスマホなどで閲覧するネットに押され、先の見通しは相当厳しそうです。ネットでは得られない情報を提供できないとダメなのでしょう。

そんな中、数日前の新聞に「図書新聞」終刊のニュースが載っていました。来年の3月まで、年度末の区切りで幕を下ろすのでしょう。

そして本日の紙面には「日本古書通信」が年内で終わるというニュースが載っていました。どちらも業界紙的なもので世間一般的な広がりはないものの、それだからこそ業界内ではしっかり購読されていたと思うのです。それが終わってしまうとは……

売れる売れないとは別に、紙媒体で作り続けるための経費(紙代、印刷代、配達費など)が高騰し、採算が合わなくなってしまったのでしょう。しかしウェブ版もやめてしまうとは残念です。

そう言えば朝日新聞も、土曜の夕刊が先日からなくなりました。これだけの人口を抱える東京ですら夕刊をやめるというのは紙媒体全体がオワコン化していることの第一歩なのでしょう。この波が書籍にまで波及するのに、あとどれくらいの時間が残されているのでしょうか。

2025年9月のご案内

2025年9月に送信した注文書をご案内いたします。

   

9月は同報ファクスが非常に少なめで、四回しか送信しませんでした。そのうち二つは毎月恒例の「今月のお薦め本」です。またNHK語学テキストの10月号に各言語の広告を掲載しましたので、そのご案内、そしてノーベル文学受賞から一年になっても売れ続けているハン・ガンをご案内しました。

昔の名前で出ています?

もう行ってきて一週間になろうというのに、相変わらず金沢旅行のことばかり書いているので、ここらで心機一転、ちゃんと仕事をしていることを示すかのようなことを書きたいと思います。とはいえ、先週の今ごろは金沢で兼六園にいたのか、夕飯を食べに行く前でのんびりしていたのか、などと思い出してしまうのは致し方ないところです。

というわけで、業界のニュースでも大きく取り上げられているのでご存じの方も多いかと思いますが、東京の啓文堂書店府中本店が紀伊國屋書店府中店に変わりました。

啓文堂書店がチェーン全体で紀伊國屋書店になったので、それに伴う屋号変更の第一弾です。よりによって啓文堂書店の本である府中本店が一番最初に変わるとは驚きです。それを記念してなのでしょうか、同店で紀伊國屋書店のフェアが行なわれていました。

意外と知られていないのかもしれませんが、紀伊國屋書店は本屋ですが、出版社でもあるのです。その出版社としての紀伊國屋書店のフェアです。

そのお隣では晶文社のフェアが大きく開催中です。創業65周年のフェアなのですかね。並んでいる書籍全点にポップが付いていますし、既に売り切れてポップだけが置かれているアイテムも散見されました。

それにしても紀伊國屋書店府中店と言えば、かつて存在したのをご存じの方はいらっしゃるでしょうか。府中駅の南口、現在は喜久屋書店が入っているビルが、かつては伊勢丹府中店でして、その中に紀伊國屋書店が入っていたのです。伊勢丹府中店の閉店と紀伊國屋書店府中店の閉店、どちらが先立ったのか、あるいは同時だったのか、もう記憶が定かではないのですが、そういうわけで紀伊國屋書店府中店と聞くと、啓文堂書店が名前を変えたと言うよりも復活したという印象を受けてしまうのです。

駅ビルに啓文堂書店が出来、百貨店の退潮もあって紀伊國屋書店が閉店となり、府中では啓文堂書店の一人勝ち状態になっていたわけです。しかし時は流れて啓文堂チェーンが紀伊國屋チェーンと一緒になり、紀伊國屋書店を追いだしたはずの啓文堂が紀伊國屋になってしまうとは、治乱興亡、盛者必衰といったところでしょうか。

さて、金沢旅行が終わって日常の労働が戻ってきたあたしですが、その疲れを癒すかのように注文しておいた、与田祐希卒業コンサートのブルーレイが届きました。このコンサート、与田ちゃんの盟友、桃子がサプライズ登場したのが話題でしたよね。これはなんとも胸アツの演出ではないでしょうか。あの頃の泣いてばかりだった「よだもも」が懐かしいですね。

今日の配本(25/09/29)

ここが海

加藤拓也 著

心をふりしぼり、潮目を変える。そこから生じる「移ろい」のなか、当事者との信頼関係を構築してゆく会話劇。巻末には、この作品づくりにおいての配慮の大切さを記した「あとがき」と、登場人物達のサブテキスト(感情の流れ)を理解するためのみちびきとなる「演出ノート」が付録する。トランスジェンダーをめぐる信頼と対話の物語。

統一後のドイツ
なぜ東は異なり続けるのか

シュテッフェン・マウ 著/小林和貴子 訳

社会構造、人口動態、民主主義、歴史政策、アイデンティティの問題を実証的に分析。AfD台頭の深層を探り、民主主義再生への道を提示。

今日の配本(25/09/26)

ドリーミング・ザ・ビートルズ
世界を魅了した不滅のバンドの物語

ロブ・シェフィールド 著/神田由布子 訳

彼らの音楽にはなぜこんなにも早すぎる人生が詰まっているのだろう? ローリング・ストーン誌のライターによる唯一無二のビートルズ本。

オスマン帝国

エテム・エルデム 著/鈴木光子 訳/林佳世子 監修

本書は従来の概説とは異なり、国家体制・社会・経済に踏み込み、硬直化や経済の特質、民族・宗教の多様性と文化の広がり、十九世紀の社会変容に光を当てる。さらにヨーロッパ史と一体的に描き出し、「似て非なる」発展の姿を示すことで、単純な衰退論やヨーロッパ中心の見方、ナショナリズムによる解釈を退ける。

ロシア共産主義の歴史と意味

ベルジャーエフ 著/田中西二郎、新谷敬三郎 訳

マルクス主義者から宗教哲学者へ転じた稀代の思想家によって語られる、正教精神から社会主義革命へと至るロシア民族の歴史的必然性。

存在と苦悩

ショーペンハウアー 著/金森誠也 訳

ショーペンハウアー入門。生と苦悩と救済をめぐる、珠玉の警句の書。解説=梅田孝太。

今日の配本(25/09/25)

仏検対策準1級・1級問題集[三訂版](音声DL付)

モーリス・ジャケ、舟杉真一、塩谷真由美 著

過去問一新!必須の文法と、音声DLで聴ける豊富な聞き取り練習、ヒントでどんどん進む仏検対策の決定版。面接模試動画あり。

独検対策準1級・1級問題集[改訂版](音声DL付)

岡本順治、岡本時子 著

最新の出題傾向を分析し、各設問に対応した最高水準問題集。聞き取り試験、二次試験対策などのダウンロード音源も用意。付録も充実。

今日の配本(25/09/24)

ダンシング・ガールズ
マーガレット・アトウッド短編集

マーガレット・アトウッド 著/岸本佐知子 訳

世界的作家アトウッドの初期短編集が待望の復刊。キャンパスで繰り広げられる奇妙な追跡劇(「火星から来た男」)、記者が陥る漂流の危機(「旅行記事」)、すれ違いから各々孤独を深める夫婦(「ケツァール」)、適性に悩む医者の卵がある少女に向ける感情(「訓練」)、下宿屋で巻き起こる異文化をめぐる騒ぎ(「ダンシング・ガールズ」)など――アトウッドのぞくぞくするような「巧さ」が詰まった七編を収録。あからさまにではなく、ほんの少しだけ垣間見せるというやり方で、日常に潜む違和や世界の綻びをアトウッドは示してみせる。