生誕と没後

来月は、塚本邦雄のさんの生誕100年、河野裕子さんの没後10年となります。

あたしの勤務先は、なんとお二人の評伝を出しています。どちらも個人の息子さんが執筆されているという共通点があります。もちろん偶然ですが。

もし店頭で、ちょっとしたフェアやミニコーナーなどを作るのであれば、これらの書籍も並べていたケルト幸いです。よろしくお願いいたします。

たぶん一番よい参考文献です

NHKの番組「世界の哲学者に人生相談」で次回取り上げられるのは、アダム・スミスだそうです。

アダム・スミスと言えば『国富論』でしょうか? あるいは『道徳感情論』でしょうか? いずれにせよ、テレビ番組を見たからといって、いきなり原典に挑むのはちょっとハードルが高いものです。となると、手頃な参考文献はないだろうかということになります。

そこでお勧めなのが『アダム・スミスとその時代』です。スミス研究の世界的権威による著作の邦訳で、刊行当時には読売・朝日・毎日・日経という4大紙に書評が載るという快挙を成し遂げた一冊です。単行本だとちょっと重いんだけど、という方もいらっしゃるかと思いますが、こういう番組を見ている方であれば、このくらいの書籍は苦にならないはず。まだ未見の方、この機会に是非どうぞ!

今月のおすすめ本[2020年7月]

毎月恒例「今月のおすすめ本」、コロナウイルスで休業中の書店が多かったのでしばらく中断していましたが、今月から再開です。

6月のベストテンと、いま熱い「BLM(Black Lives Matter)」関連書籍を集めてみました。

定番商品が抜けていませんか?

コロナウイルスの自粛で休業していた書店も、6月になり再開したところが多いです。およそ二か月の休業が明け、休業前に売れたもの、再開後に一気に売れてしまったものの補充が追いついていないお店も多いのではないでしょうか?

というわけで、棚の定番商品と思われる商品を最小限選び、注文書に仕立ててみました。ジャンルは文芸、芸術、そして語学です。再開して約一か月、忙しさに紛れてこういった商品の補充が追いついていない可能性は大いにあるでしょう。

特に出版社の営業が訪問していないので、営業が棚をチェックすることもほぼできていませんから、せめてこの一覧で棚をチェックしていただければ幸いです。

ちょくちょく紹介されています

経済活動を再開したら新規感染者がみるみる増えてしまっている東京。果たして、この後どうなるのでしょうか?

とはいえ、ものが売れないとこちらも給料がもらえません。書店が通常どおり営業を始めているのは嬉しいことではあります。あとはお客様もそうですが、書店で働く方たちがコロナに感染しないことを、かかっても重症化せずに済むよう祈るしかありません。

さて、多くの書店も春先から二か月程度休んでいたところが多かったと思います。それでも毎週の新聞書評は休むことなく発表され続けていました。あたしの勤務先の書籍も少しばかり紹介されています。営業していないと、何が入荷しているのか(入荷していないのか)、何が売れているのか、書店の方も感覚的につかみにくいと思います。

というわけで、この間の書評掲載本を集めて注文書に仕立ててみました。既に棚に並んでいるなら構いませんが、「入荷がなかった」とか、「入ったけど売れてしまっている」といったものがありましたら、是非とも補充をよろしくお願いします。

来月、スタートです

来月17日から東京ステーションギャラリー《開校100年 きたれ、バウハウス》展が始まります。

9月6日までの長丁場、約一ヶ月半という会期、そして会場が東京駅という好立地、それなりの人が参観するのではないでしょうか? 都内各所にポスターが貼られることでしょうから、自粛期間が明け何か展覧会でも見に行きたいなあと思っていた人にとっては格好のイベントの一つでしょう。

そして、既にこれに呼応するかのように、『バウハウスってなあに?』の注文が伸びています。ここ最近の出荷冊数は驚異的な伸びです。

とはいえ、やはりまだ展覧会に気づいていない書店もあるでしょうし、発注しなきゃと思いつつも忘れていた書店員の方もいるでしょう。なので、こちらからちょっとご案内です。

バウハウス関連の書籍、多いとは言えなくとも、そこそこ出版されています。ただ専門的で高額なものが多いので、子供にも理解でき、お値段も手頃な本書は、まず最初の一冊としてもっともふさわしいと思います。

新訳もスタートしたことだし

来月上旬に刊行予定の『ホーム・ラン』の著者はスティーヴン・ミルハウザーです。

あたしの勤務先ではミルハウザーの作品を何点も出しているので、新刊刊行の機会にミルハウザー・フェア、あるいはちょっとしたミルハウザー・コーナーを作ってみるのは如何でしょうか? そんなつもりで注文書を作ってみました。

またそのミルハウザー作品の訳者は柴田元幸さん。ちょうど本日の朝日新聞の夕刊で『ガリバー旅行記』の新訳が第二回目ですね。海外文学好きであれば柴田元幸の名前を知らない人はいないと思いますが、朝日新聞の読者という分母で見るとまだまだ知らない方もいらっしゃるのではないかと思います。

“朝日新聞連載の『ガリバー旅行記』の訳者・柴田元幸さんの翻訳で読む海外文学”なんていうフェアはどうかと思い、ひとまずあたしの勤務先から刊行されている書籍の注文書も作ってみました。

合わせてご活用いただければ幸いです。

重版が決まりました!

白水Uブックスの新刊『フラッシュ 或る伝記』の重版が決まりました。

本書は、ヴァージニア・ウルフの作品ですが、犬を主人公としているので、ウルフのファンではなくとも犬好きであればちょっと気になってしまうのではないでしょうか?

重版は来月上旬には出来予定で、初版は現在在庫僅少となっています。書店店頭にはまだまだ並んでいるはずですので、興味を持たれた方は早めに書店でお買い求めいただければ幸いです。

ちなみに、犬が主人公と書きましたが、犬種はコッカー・スパニエルです。明記はされていませんが、19世紀のイギリスが舞台の作品ですので、アメリカンではなく《イングリッシュ・コッカー・スパニエル》の方だと思われます。

ウェブで紹介されました!

フィギュアスケートの町田樹さんの著作『アーティスティックスポーツ研究序説』が好調です。

現役選手時代からの熱心なファンの方が購入されているのだと思いますが、内容は町田選手の写真集でもなければエッセイや手記といったものではありません。純然たると言っては言いすぎかも知れませんが、本書は研究書です。

しかし、これまでアーティスティックスポーツを学術的に考察したものがなかったからなのでしょうか、そういう方面からも注目を集めているのかも知れません。

いずれにせよ、派手ではないのですが、客注がそれなりに伸びていますし、ここへ来て朝日新聞と毎日新聞のウェブでもインタビュー記事が載りました。町田選手には興味はなかったけどアーティスクティックスポーツには興味があった、という方の需要が高まってくるのではないでしょうか?

まもなく発売

売れに売れた中国SFの『三体』の続編がまもなく刊行になります。

もともとなのか、『三体』が売れたからなのか、本作は三部作ということだそうです。邦訳の『三体』が出たときには既にそれは決まっていた、あるいは既に中国では刊行されていたのか、不勉強で知らないのですが、とにかくその第二弾『三体Ⅱ 黒暗森林(上)』『三体Ⅱ 黒暗森林(下)』がいよいよ刊行になります。来週末の発売のようです。楽しみです。

それはさておき、人気の中国SF、どうぞ『郝景芳短篇集』も忘れずに、『三体』のそばに置いていただけたら幸いです。