新しい生活スタイルや仕事スタイル?

9月になりました。

考えてみると、もう半年近く書店営業に行っていません。他の出版社はどうなのでしょう? 都心部の大型店などは顔を出している出版社もあるみたいですが、全体的にはかつてのような沿線をこまめに回って歩くような営業は影を潜めているようです。

それが出版社の売り上げにどういう影響を及ぼしているのか、営業スタイルは今後どうなるのか、ということも気になりますし、真剣に考え、取り組まなければいけない課題ではありますが、それよりも気になるのは書店の現場です。やはり読者や、その読者と直接接する書店がどうしたいか、どうして欲しいかによって出版社の営業も変わってくると思うので。

単純に考えると、出版社の営業がぱったり来なくなって、書店の方は営業マンとの商談・雑談に取られていた時間が解放されるので、棚のメンテやお客様対応に十分な時間が取れるようになったのではないかと思います。「アポも取らずに突然忙しいときにやって来て……」と言われることの多い出版社営業がほとんど来なくなったのですから、書店現場としては万々歳なのではないでしょうか?

一方、営業マンからいろいろと貴重な情報をもらっていたのがなくなってしまって(減ってしまって)困っているという書店員はどれくらいいるのでしょう? ネット全盛の時代、営業マンが持ってくるような情報は簡単にネットから手に入れることが出来るでしょうし、更に広範な情報が手に入ると思います。「書店でパソコンの前に座っている時間なんてないよ」という意見もあるでしょうけど、それこそ営業マンとの会話の時間がなくなったぶん、その時間をネットでの情報収集に使えば営業マンと話をする以上の情報を得ることができるようになったのではないでしょうか。

とまあ、書店現場に足を運んでいないと、そんな妄想というか想像が頭の中に浮かんできます。この半年、皆無とは言えないまでも、以前と比べればほとんどなくなったと言える出版社の訪問営業、その影響がどんな風に現われているのか、誰かレポートしてくれないでしょうか?

増刷決定です

夏の初めに刊行した『パトリックと本を読む 絶望から立ち上がるための読書会』の重版が決まりました。この間、紹介が何回かあり、そのたびに注文が集まり、気づくと在庫が底をつくような状態になっていました。

本書は、読書が人を助けるとか、人生を豊かにするといったありきたりな内容の作品ではありません。もっと現実はシビアです、苛酷です。希望を持ちすぎてもいけないし、持たないのもよくない、そんなことがわかると思います。

そして本書の紹介が続き、じわじわと売り上げが伸びて行っている背景の一つとして、アメリカの黒人差別問題が挙げられます。本書を読むと、アメリカ社会の根深い差別、貧困、絶望などが理解できると思います。

今月末には出来ますので、この機会に是非。

自作しないとダメみたい

写真は、わが家の書架です。書架はいくつもあるのですが、そのうちの一つ、海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》を並べている棚です。

書架は通販で購入した薄型書棚ですから市販のものです。見ておわかりのように、かなり細かく棚の高さを設定できるのはよいのですが、棚の中には二つくらい固定棚があって、そのためにどうしても本の高さに合わせて設置すると中途半端な高さの部分ができてしまいます。

結局、文庫や新書などを適宜加えることで収納するしかないのです。この書架の場合は、上の方にチラリと見えていますが、岩波文庫を並べています。その下に《エクス・リブリス》を2段、一段おいて《エクス・リブリス》は更にその下に続きます。

間に一段だけ中途半端な高さができてしまっていて、これまではガラクタ置き場のような状態だったのですが、休みの日に光文社の《古典新訳文庫》を並べて、この書架は海外文学を集中的に並べるようにしたのです。

《古典新訳文庫》は文学以外にも人文系ジャンルもありますので、それらは別の書架に置いてあります。しかし、《古典新訳文庫》の棚も残り僅か、《エクス・リブリス》棚も、あと4点くらい刊行されたらいっぱいになりそうです。さてそうなったら、どうしましょう?

ところで、こういう中途半端な高さの棚を作らないためには、ホームセンターで板を自分で買ってきて、一から作るしかないのでしょうね。でも、たぶんその方が経費がかかりそうで、二の足を踏んでいます。

秋の味覚!

朝の情報番組、家庭によって何を見るか、だいたい決まっているのではないかと思います。わが家の場合、早朝はTBSの「はやドキ!」を見ていまして、4時55分になるとテレビ朝日の「グッド!モーニング」に切り換えます。以前は、早朝に「めざましテレビアクア」を見ていたりもしましたけど、番組終了と共にフジテレビとはおさらばです。

そんな中、昔っから見ていないのが日テレです。なぜかわかりません。徳光さんとか歴代ポピュラーな司会者などもいて話題になっていたのは知っていますが、わが家では一貫して日テレは見ていません。読売が嫌いだからでしょうか? が、今週に関しては見ていないことに変わりはありませんが、タイムシフトで録画してある「ZIP!」の「流行ニュース キテルネ!」だけを見ております。理由は、今週一週間、日向坂46がリポーターを務めているからです。

もともと佐々木美玲(みーぱん)がレギュラーリポーターだったのですが、その縁でしょうね、アルバム発売前のプロモーションとして、みーぱん以外のメンバー4名がレポーターを務めることになったのです。月曜日はレギュラーのみーぱんが登場し、火曜日が金村美玖(おみく)、水曜日が齊藤京子(きょんこ)、木曜日が加藤史帆(かとし)、そして明日最終日が小坂菜緒(こさかな)という顔ぶれです。

その中、齊藤京子の回で秋の味覚、栗を使ったスイーツが紹介されましたが、その中の一つが写真のシュークリームです。都内の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」で期間限定で発売されているそうです。わが家の場合、国分寺駅ビルの中にクイーンズ伊勢丹があるので、早速母が国分寺まで出かけたついでに買ってきてくれました。

いわゆる生クリームの滑らかシュークリームに比べますと、間違いなく栗を使っています、栗が入っていますというマロンクリームです。モンブランが好きな方であればきっと気に入るのではないでしょうか? とはいえ、期間限定ですからいつまでの販売なのでしょうね?

Chromeのリモートデスクトップが……

春先から始まった在宅ワーク。

書籍というブツを扱っている以上、出社しないと話にならないところはありますが、それでも社内の密を避けるため、ほぼ全員が週に二日在宅ワークをするようにしていて、あたしは原則として月曜日と木曜日が在宅ワークの日です。

ところで、以前も書いたと思いますが、Googleのブラウザ、Chromeを勤務先と自宅それぞれのPCにインストールし、リモートデスクトップを設定すれば、自宅にいながらにして勤務先のPCにアクセスできるので非常に便利で、その機能を利用してテレワークを行なっています。「勤務先のPCにアクセス」と書きましたが、つまりは自宅のPCから勤務先のPCを操作するわけで、結果的に勤務先のPCは常に電源を入れっぱなしになります。パソコンって、メモリなどにゴミがたまるので時々は再起動をかけたり、電源を落とした方がよいのでしょうけど、テレワークをしていると難しいところがあります。

再起動ならよいのですが、もし間違って自宅から勤務先のPCの電源を落としてしまったら、勤務先にいる誰かに電源スイッチを入れてもらわないと、自宅からは電源を入れられません。そういう機能を設置するには、それなりにお金もかかるし、パソコン側の準備も必要になりますので、今のところは難しいです。

その他の問題点としては、勤務先の回線の太さによるのだと思いますが、操作がもたつくことがしばしばあることです。これは在宅からのアクセスが増えるからもたつくようになるのか、そもそものPCのスペックの問題なのか、よくわからないのですが、若干ストレスを感じる点です。

さて、そんなことはともかく、この数日、ちょっと操作方法で変更になったところがありました。

数日前まで、あたしが自宅から勤務先のPCへアクセスするには上述のリモートデスクトップのアプリを利用していました。これはブラウザのChromeとは別に起動するので、リモートデスクトップを起動しながら、Chromeを起動することができました。

しかし、数日前から独立したアプリではなく、Chromeの機能としてのリモートデスクトップに変更になってしまったようなのです。つまりリモートデスクトップを起動しようとするとChromeが起動してしまうのです。リモートデスクトップを使うぶんにはこれで問題ないのですが、別途Chromeを起動したいときにはかなり不便になりました。

リモートデスクトップのアプリが廃止になったのか、あるいはWindowsのアップデートとの兼ね合いで使えなくなってしまったのか、ネットを検索してもまだよくわからないので、しばらくはこのまま使い続けるしかないようですが、不便なのが困ります。

新刊が出たのですね!

朝日新聞の夕刊です。

翻訳 訳すことのストラテジー』の訳者・秋草俊一郎さんが登場しています。『「世界文学」はつくられる 1827-2020』の刊行を記念した記事のようです。

『翻訳』は、翻訳書ではありますが、日本の作品も取り上げられていて、翻訳というものに興味ある方はもちろん、海外文学などに興味を持っている方にも広くお薦めしたい作品です。新刊が出たこの機会に、ぜひ一緒に並べていただけると幸いです。

見つけられませんでした(涙)

関西テレビ系の番組「セブンルール」、今週と来週は本屋さん特集だそうで、一回目の今回、取り上げられたのは大阪の隆祥館書店でした。業界では有名な書店ですね。放送をご覧になれなかった方もご覧になった方も『13坪の本屋の奇跡』のご一読を!

二村さんのセブンルールはともかく、「街の本屋」という拘りが好きです。やはり何度もセレクト型書店にしてみたらと言われたんですね。それでも頑なに街の本屋であり続けるところに矜持を感じます。

13坪しかありませんから、何を置くというよりも何を置かないかが肝心のようです。数年前に大阪で行なわれた商談会の時に、わざわざあたしの勤務先のブースに足を運んでくださり、お店に置いてみたいと言ってくださいました。それ以来、新刊案内を送るようになりました。

番組に映った限りでは、あたしの勤務先の書籍は見つけられませんでしたが、お客さんに勧めたくなるような本を作っていかなければと思いながら視聴しました。それにしても、大阪という周辺にそれなりに人口のある立地、そして自社ビルだからこそ続けられている面はあると思います。しかし、逆に考えれば、周辺人口もあり自社ビルであれば、本屋なんか辞めちゃってテナントとして貸した方がはるかに儲かるし楽だろうと思います。たぶん、そういう声も数え切れないくらいかけられているのではないでしょうか。でも父の言葉を守ってやれる限り街の本屋を続けていくのだろうなあと思いました。

ところで、どの書店にも二村さんのような書店員がいれば本屋って続けていけるものなのでしょうか?

書評が続きました

このところ『女の答えはピッチにある』の紹介が続いています。じわじわと売り上げも伸びています。

サッカー本ということでスポーツの棚に並んでいる書店も多いかと思いますが、紹介記事を読むといわゆるサッカー本と聞いてイメージされるものとはちょっと違うと思います。フェミニズムとまで言ってしまうと、敬遠される方もいらっしゃるかも知れませんが、ふとしたことからサッカーチームに入った、サッカーをやるには決して若くはない女性の奮闘記です。

そんな軽いノリで読み始めてもらえれば、読み終わったときには周りの見方(見え方?)がちょっと変わっているのではないかと思います。

今日の一冊?

今日は9月1日、防災の日です。

関東大震災の日を防災の日にしたということは知っていますが、いまの日本人の中で関東大震災を体験している人ってどれくらいいるのでしょう? ちょっと興味があります。

さて、そんな今日という日にお勧めするのは『大正大震災 忘却された断層』です。

本書は、人口に膾炙している「関東大震災」ではなく、あえて「大正大震災」というタイトルにしているところがミソです。こんな日に読んでみては如何でしょう?

夏休みの宿題は夏休みにはやらない

本日8月31日は、あたし世代の感覚からすると「長かった夏休みの最終日」というイメージ。差し詰め、昨日の日曜日は世のお父さん連中は子供の宿題のお手伝いに借り出されて大変な日曜日になったのではないか、そんな印象があります。

しかし、このところ夏休みが早めに終わる学校も増えてきて、特に今年はコロナ禍で夏休みが大幅に短縮され、既に二学期が始まっている子どもたちがほとんどのようです。なんとなく季節感が時代と共にずれていくのを感じます。

さて、ニュースなどでは宿題代行とか読者感想文が載っているサイトだとか、そういったネット時代の特性を活かした「ズル」に疑問を呈する親がいる一方、宿題が多すぎると学校に文句を言う親もいるようです。

いまとは全然時代が異なるので単純比較はできませんが、あたしが学生のころ、特に夏休みの宿題が多くて困ったという記憶はありません。そんなに宿題に追われて夏休みを満喫できなかったということはなかったと思います。

いまはどうかわかりませんが、あたしが小学生時代は、夏休みに入っても8月の第一週目くらいまでは学校の水泳教室があって、ほぼ毎日のように学校へ行っていました。それに毎朝、地区のラジオ体操があって、それもないのはお盆のころの一週間くらいのことで、ほぼ毎日用に早起きして近所の公園へラジオ体操をしに行っていました。それから考えると、いまの子どもたちの方が楽なのではないか、という気もします。

あたしの場合、絵日記のように毎日やらなければならないもの以外、夏休みの宿題は7月中に終わらせる、遅くとも8月の上旬にはけりを付けるようにしていました。高校の頃は期末試験の後に約一週間の試験休みがあったので、夏休みの宿題は試験休み中に終わらせて、夏休みの宿題は終業式の日にロッカーに片付けて帰宅するのが恒例でした。夏休みの宿題を夏休みにやるなんてバカバカしい、さっさと終わらせてしまうべきだと考えていました。

どうしてさっさと終わらせずに、夏休み最後のころまでやらないのか、あたしには全く理解のできないことでした。