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コロナ禍による非常事態宣言下、鳴かなく書店営業もできませんので、どんな売れ筋情報やアイデアを書店に提供できるのかが鍵になります。そんなわけで、ここ最近、同報ファクスなどで書店に案内しているチラシをご紹介します。

まずはここ数年の恒例、『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』の広告をNHKのラジオ講座テキストに掲載しますので、それに合わせての販促です。

やはりNHKテキストの広告というのは絶大な効果があるもので、これだけ売れている語学書にもかかわらず、この広告効果で売り上げがこの時季はものすごく上がります。「よくよく見てみたら、うちの棚には置いていなかった」という書店も多いようで、こうやって案内をしますと、思いのほか注文ファクスが戻ってきます。そして、それが売り上げに繋がるという好循環が生まれています。

続いては『手話通訳者になろう』です。

何かでこの本が紹介されたというわけではありません。チラシを作った理由は、NHKで「手話シャワー」という番組がオンエアされていまして、今週末で終わりのようなのですが、元欅坂46の人気メンバー、長濱ねるが案内役を務めているので、これまで以上に若い層に手話が浸透しているのではないかと考えてのものです。

この番組を見て手話をやってみたいと思った方は手話の実技をレクチャーする本がたくさん出ているので、それを購入されればよいと思います。ただ、そうではなく、手話に興味を持ったというくらいの人であれば、手話とはどんなことをするのか、そういった周辺情報、手話の実際を知る上で本書はまたとない一冊です。本書を読んで、手話とはどんなものなのかを理解してから、手話実技の本を買うなり、手話の教室に通うなりしてもよいかと思います。

そんな一冊なので、改めてご案内した次第です。

最後は、本日配本の新刊『ニューエクスプレスプラス サンスクリット語』です。

新刊ですから、今日か明日にも入荷すると思いますが、ただ入ってきた本を棚に並べるだけでは面白くないでしょう。特にサンスクリットという、海外旅行で現地へ行った時に使うといったのとは異なる言語の場合、恐らく買い求める方のモチベーションはフランス語や中国語、韓国語などの教材を買う方とは異なるのではないでしょうか。

というわけで、「古典語」という括りで、類書を集めたチラシを作ってみました。《ニューエクスプレスプラス》ではラテン語と古典ヘブライ語、その他にヒエログリフ、楔形文字、マヤ文字、古代スラヴ語もあります。そんな古典語の関連書籍を集めたフェアなどいかがでしょうか?

今日の配本(21/02/26)

ニューエクスプレスプラス サンスクリット語

石井裕 著

紀元前から多くの影響をもたらしてきた南アジアの重要な古典語。使いこなせることを目指した画期的な入門書。音声はインドで収録。

ニューエクスプレスプラス シンハラ語

野口忠司 著

スリランカの公用語の1つ。古いインド系の文字から派生した丸い文字。日本語の「テニヲハ」にも似ている多様な格変化が文法的特徴。

踊る熊たち
冷戦後の体制転換にもがく人々

ヴィトルト・シャブウォフスキ 著/芝田文乃 訳

ブルガリアに伝わる「踊る熊」の伝統の終焉と、ソ連崩壊後の旧共産主義諸国の人々の声。ポーランドの気鋭による異色のルポルタージュ。

トロイア戦争
歴史・文学・考古学

エリック・H・クライン 著/西村賀子 訳

古典文学に伝えられる伝説の戦争は現実にあったのか、あったとすればその実態は?最新の研究成果を様々な分野から総合的に描き出す。

原子力と政治
ポスト三一一の政策過程

塙和也 著

アメリカ・青森県・電力会社、そして霞が関……原発事故と政権交代を経て、日本の原子力政策はいかなる変容を遂げたのか?

震災復興の地域社会学
大熊町の10年

吉原直樹 著

自身も被災した都市社会学者が、コミュニティに分け入り、行政の復興政策から零れ落ちる被災者の営みを追いかけた十年の記録。