バンドエイドの剥がし方は勢いよく!

乃木坂46の五期生曲「バンドエイド剥がすような別れ方」の評判がよいようです。バンドエイドというのは特定の会社の商品名ですから、本来なら絆創膏と言うべきなのでしょうかね?

五期生だけで別働隊のように活動するのは、三期生もそういう感じでしたけど、四期生から非常にはっきりしましたね。いまのところは、それが奏功していると思っています。ただあまりにも別グループっぽい感じになってしまうと乃木坂46賭しての一体感はどうなるのだろうという不安もありますが、夏の全国ツアーで距離も縮まったようですね。

ところで、わが家の薬箱の中にもバンドエイドが入っていました。時々、知らないうちに体に傷が出来ていることがあるので、バンドエイドはそれなりに使います。剥がすときは確かに痛いですが、あまり気にせずに、あたしはバシッと一気に剥がしてしまうタイプです。

今日の配本(22/09/05)

信仰の現代中国
心のよりどころを求める人びとの暮らし

イアン・ジョンソン 著/秋元由紀 訳

弾圧から緩和、引き締め、そして包摂へ―毛沢東以来、共産党支配下における政治と宗教の関係は常にある種の緊張状態にある。本書は、この緊張状態の根源にあるものを掘り起こし、信仰と伝統行事のあり方を通して中国社会のもう一つの姿を描いたノンフィクションである。

心霊ものとしても友情ドラマとしても中途半端かしら?

WOWOWで放送された「降霊会-血塗られた女子寮-」を視聴。

タイトルとオープニングから察するに、イジメで死んだ女子高生の霊が次々と級友たちを死に追いやっているような内容かと思いきや、まるで違いました。

ただし、いじめっ子たちが次々に殺されていく中、主人公が犯人というのはありえないので、誰が犯人なのかが謎でした。画面も暗かったので、いじめっ子グループのうち誰が殺されて、誰が生き残っているのかもわかりにくかったです。

こうなると、主人公に優しくしてくれた女の子、用務員の青年、そのくらいしか犯人候補がいなくなります。やはり悪霊の仕業と思いきや、結局は用務員の青年が、一番地味な女子高生との共犯でした。そして主人公の役割はと言えば、最初に自殺した女子生徒の親友だったようです。親友の死の真相を調べに、他人の名を偽って転校してきたという話です。

ただ、最後は犯人の二人を主人公が仕留めるのですが、主人公と死んだ(実は殺された)女子生徒との友情の深みが描かれていません。悪霊映画で途中までは行くのかと思いきや、あまり怖さもなかったです。どちらのストーリーにしても、やや中途半端だったのが残念です。

また書きますけど、知るのが遅すぎた!

写真は、昨日の朝日新聞朝刊です。カントの『人倫の形而上学の基礎づけ』が引かれていますが、その訳者が野田又夫でしたから、中公クラシックス版でしょうか?

あたし、野田又夫って読んだことがあります。岩波文庫の『哲学の三つの伝統 他十二篇』です。内容紹介に中国とあったので、なんとなく興味を持って手に取ったのが最初です。

そのあたりの経緯は、かつてこのダイアリーに書いたことがあるので詳細はそちらに譲りますが、本当にもう少し早くに知っていれば、勤務先で『野田又夫著作集』の復刊を訴えていたかもしれません。野田又夫の名前を見るたびに、そう思ってしまいます。

ところで、この岩波文庫、まだ品切れになっていませんよね。この手の渋い著作って、少し油断しているとすぐに品切れになってしまう傾向にあるので非常に心配です。

期待している二冊

Uブックスの新刊『アーモンドの木』は明日が配本日なので、書店に並ぶのは、早いところで土曜日、地方の書店だと週明けになってしまうのではないかと思います。もうすぐですので、ぜひ楽しみにお待ちください。

デ・ラ・メアって児童文学作家として知られているのでしょうけど、この作品は大人向け、なかなかモヤモヤする読後感がたまりません。いわゆる幻想怪奇小説と言うのでしょうか。

別にお化けや悪魔が出て来るとか、人間の醜悪な部分が露悪的に描かれているとか、そういう感じではなく、どこにでもあるような、だけど、嫌悪感まではいかないくらいの違和感というか、そんなものを感じるストーリーたちでした。

ちなみに、アマゾンで検索窓に「アーモンドの木」と入れても全然ヒットしませんね。カテゴリーが「すべて」になっているからでしょう。植物・食物のアーモンドばかりがヒットします。カテゴリーを「本」にすれば最初にヒットするのですけど……(笑)

続いては、週明けが配本日なので、来週半ばには店頭に並ぶと思いますが、『信仰の現代中国』をご紹介します。著者はカナダ生まれのジャーナリストですが、よく中国庶民の中に分け入って文章をまとめているなあと感じました。

手前味噌ですが、あたしの勤務先ってこれまでも『ネオ・チャイナ』『辺境中国』など、欧米のジャーナリストによる中国ノンフィクションを出してきましたが、読み応えのある、よい作品が多いですね。別に日本人の書いたものを悪く言うつもりはありませんが、本当によく調べていると感心します。

これも偏見なのかも知れませんが、日本人が書く中国ノンフィクションって、新書が多かったりして、やはり分量が少なめです、簡単に読み終わってしまうものが多いです。単行本でもその傾向はあります。

それに比べると欧米のノンフィクションは、頁数もあって本も分厚くなり、そのぶん価格も高くなってしまいますが、読み応えや満足度も十二分にあります。日本人の書き手にも、それなりの紙幅を与えれば同じレベルでかける方は大勢いると思うのですけどね……