ⅡからⅢへ

三体Ⅱ 黒暗森林(下)』を読了しました。

実は『三体』は刊行からほどなく購入して一気に読み終わり、第二巻も発売されたらすぐに購入しました。そして『三体Ⅱ 黒暗森林(上)』を読み終わったのですが、それからしばらく読むのが止まっていました。

そして、お隣、韓国の作品をいくつか読み耽っていたのです。しかし、そんなことをしている間に第三巻が刊行されてしまったので、慌てて『三体Ⅱ 黒暗森林(下)』に立ち返り、読み終わったというわけです。

もちろん『三体Ⅲ 死神永生(上)』『三体Ⅲ 死神永生(下)』は購入済みですが、またもや韓国文学を読み始めてしまいました。とりあえず、こちらはそれほど時間をかけずに読み終わりそうなので、読み終わったら第三巻に戻ってきたいと思います。

ところで第一巻は、最初から三部作にするつもりだったのか否か、あたしには情報もなくてよくわかりませんが、最後の部分は少し駆け足と言いますか、強引に「第二巻へ続く」展開に持って行った印象を受けました。つまりラストと言いますか、後半に不満を覚える仕上がりでした。

そしてそして気を取り直しての第二巻でしたが、こちらは最初から第三巻ありきの展開でしたね。ですから、最後まで弛むことなく、なおかつしっかりと第三巻へ宿題を残した終わり方でした。どんな展開になるのでしょうか?

一か月ほど刊行が早かったらよかったのに? それともあえて?

岩波文庫から『楚辞』が刊行されました。

写真の一番右側です。カバーだけ見ると、ちょっと岩波文庫には見えませんが、紛れもなく岩波文庫です(笑)。

ところで『楚辞』と聞いても、中国古典に詳しくないと何のことだかわからないでしょうし、そもそも「楚辞」を「そじ」と読むことも難しいかも知れません。かつての日本人であれば、「離騒」や「屈原」の名前は一般教養の範疇だったと思うのですが、残念です。

そんな愚痴はともかく、岩波文庫ではかつても『楚辞』を刊行していましたが、あたしが学生時代には品切れ状態で、その当時、古書肆で見つけて買ったのが一番左の『楚辞』です。1935年刊行の橋本循訳注のもので、あたしが買ったのは「1984年4月5日第11刷」でした。

その後、1997年にリクエスト復刊が行なわれ、既に社会人になっていましたが、改めて買い直したのが真ん中のものです。奥付には「第12刷」とあります。

今回は訳者が代わって小南一郎さんになっています。橋本訳はもう役割を終えたということでしょう。岩波版の古典新訳ですね。

ちなみに、二枚目の写真は、中華書局版の『楚辞集注』です。あたしが学生時代の演習で読んでいたテキストです。懐かしく、わが家の書架から引っ張り出してきました。

ところで、今回の岩波文庫は6月の刊行ですが、『楚辞』の作者・屈原は5月5日が命日だと言われています。ちまきの由来にもなっています。ですから、刊行も5月5日だったらよかったのになあ、と密かに思ってしまいました。ただ屈原の命日なんて伝説ですし、そもそも古代の話ですから旧暦でしょう。となると、奥付にある「6月15日」はほぼ旧暦の5月5日ですから(今年は6月14日が旧暦の5月5日)、岩波書店としてはそれを狙っていたのかも知れませんね。

2021年6月20日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

学術書が生き延びる道?

今朝の朝日新聞の読書欄に、小さいですけどこんな記事が載っていました。2020年に廃業した創文社の学術書を講談社がオンデマンドで発行し続けるという情報です。

学術書の出版で知られていた創文社が廃業したのは、学生時代にお世話になっていた身からするとショックでしたが、長引く出版不況の中では致し方なかったのかも知れません。

そして、創文社の資産を講談社が受け継ぐというニュースも、少し前に業界で話題になりました。それが改めて朝日の紙上で紹介されたということなのでしょう。

ところで、「学生時代にお世話になった」と書きましたが、わが家の書架にはこんな一角があります。

創文社の書籍です。あたしが学生のころ(だったと思います)に刊行が始まった「中国学芸叢書」です。官公署に感じた印象は、中国学術の王道と言うよりは、ちょっとニッチなテーマ、主題の書籍が目に付くなあ、というものでした。

不定期で刊行され、これで全部なのか、買い洩らしているものが他にももっとあるのか、そのあたりまでは追っていませんが、わが家には十冊以上は所蔵していました。しかし、既に創文社からは入手できなくなってしまったのですよね。

講談社のオンデマンドで、これらのタイトルが復活することはあるのか否か、今後に期待です。

2021年6月19日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

早くも三冊目? ようやく三冊目?

亜紀書房の『声をあげます』を購入しました。

これは亜紀書房のシリーズ《チョン・セランの本》の三冊目で、これまでに『保健室のアン・ウニョン先生』と『屋上で会いましょう』が刊行されていまして、どちらも読みましたが独特の世界観を持つ作品でした。

今回の作品はSFとありますので、また著者独特のワールドが展開されるのではないでしょうか? 期待しています。しかし、中国もそうですが、アジア圏は根っからSFが好きなのでしょうか? あるいは現状に対する閉塞感がやや空想的なSFの世界へ逃げ込む原因となっているのでしょうか?

書籍が刊行されているのです

本日の朝日新聞夕刊です。舞台作品の紹介です。

紹介されているのは神奈川芸術劇場で上演中の「未練の幽霊と怪物-『挫波』『敦賀』-」です。そして同作は、あたしの勤務先から書籍として刊行されています。それが『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』です。

演劇ですから生で感激するのが一番なのはわかっていますが、チケットが取れなかった、あるいはコロナ禍で見に行くのがちょっと怖い、という方は書籍で少しでも気分を味わっていただければと思います。

今日の配本(21/06/17)

虹む街

タニノクロウ 著

多様性ゆたかな飲食店街の、味のある人びとが魅せる、滑稽で哀切な人間ドラマ。口の利けない男が語る、ポスト・コロナ時代の「寡黙劇」。

結局、行動に移さないとダメなのよね

新潮新書『57歳で婚活したらすごかった』を読み始めました。まだ婚活サイトに登録するところまでで、実際に相手と逢ったりしたところまでは進んでいません。

が、冒頭、同著者の前著のことに触れられていました。それは同じく新潮新書の『婚活したらすごかった』のことです。2011年に刊行されたもので、時期的に東日本大震災後の結婚ブームに刺激され、著者も結婚を考えたのでしょうか?

それはともかく、前著の婚活は結局のところうまくいかず、還暦を前に再び結婚願望が高まってきたのだとか。コロナ禍でおうち時間が増え、家族で楽しく過ごす友人たちを目の当たりにして、わが身を振り返り寂しくなってしまったようです。

果たして、今回はうまくいったのでしょうか? 最終的に結婚できればよいですが、そうでなくとも寂しい老後を過ごさないために、茶飲み友達の異性が作れれば御の字ではないかと思います。

翻って、あたしです。著者の前著もしっかり買って読んでいたわけで、頭の中では結婚願望があるものの、著者ほど行動的にはなれません。たぶん、そこまで結婚願望が強いわけでもないのでしょう。だったら、こんな本、読まなければよいのに、やはりこういうタイトルを見るとついつい買ってしまうのですよね。

あたしの場合、もし婚活サイトに登録して活動を始めたとしたら、著者以上に挫折を味わうことになるのは目に見えています。ふてぶてしいようで意外と打たれ弱いので、この歳になってそんな経験をしたいとは思いません。

これって、甘えなのでしょうか? 実家で母と暮らしているので、本当の寂しさを味わったことがないから、婚活行動を起こせないのでしょう。しかし、今のところはピンピンしている母が寝込んだり、ボケてしまったら、あたしの晩年は悲惨なことになりそうです。

今日の配本(21/06/16)

中国ファクターの政治社会学
台湾への影響力の浸透

川上桃子、呉介民 編/川上桃子 監訳/津村あおい 訳

中国の大国化とその興隆はアジアのみならず世界に対して多大なインパクトを与えている。なかでも台湾は、中国が「台湾統一」を国家目標に掲げているという特異な事情もあり、中国による経済活動や文化社会交流を通じた政治的取り込みの影響をきわめて強く受けている。本書では、台湾の日常生活のいたるところに現れていながら、その実態が捉えがたい中国の影響力を「チャイナ・ファクター」として析出、社会科学の視点で事態を初めて理解する試みである。

ワクチン二回目

今日は午後から、母のワクチン接種二回目でした。

会場は、前回同様、近所の文化学園大学。と言っても、跡地というか廃墟というか、現在はまったく使われていない建物です。

さて、今回、前回のときよりも少し人が多かったかな、という印象でした。うちの母の予約は午後3時からですが、受付などを済ませ、実際に打ってもらったのは3時半ちょっと前、25分くらいでした。既に会場には3時半受付の人たちも大勢来ていましたので、今日だけでどれくらいの人が接種を終えたのでしょう。

会場で15分の経過観察後に帰宅しましたが、母は、今のところ元気です。特に気分が悪くなったりはしていないようです。むしろ今夜から明日にかけてでしょうか?