香港はどうする?

最近買ったガイブンに『チベット幻想奇譚』と『路上の陽光』があります。どちらもチベットの作品です。

チベットの作品は「その他の外国文学」なのか、それとも中国文学なのか悩ましいところです。昨日のダイアリーで、自宅書架の整理をして、中国大陸の作品と台湾の作品を分けて配架するようにしたと書きましたが、チベットや(架蔵はしていませんが)ウイグルなどの作品はどうしましょう?

それを考えると、中国大陸には朝鮮族やモンゴル族の人たちも済んでいますが、彼らの作品はどう分類したらよいのでしょう? 朝鮮族、モンゴル族だと言うだけで、特にその民族的なルーツを感じさせない作品であれば中国文学(大陸の作品)と一緒に並べればよいでしょうが、いかにもモンゴルっぽい、朝鮮っぽい作品だと上述のチベットやウイグルと同じ扱いにした方がよいのかもしれません。

そして、もう一つ悩ましいのが香港です。『辮髪のシャーロック・ホームズ』という作品を読み始めたのですが、香港の作品も、大陸中国とはちょっと雰囲気の異なる独自のテイストを持った作品が多いですから、これを中国文学に含めてよいのだろうかと思います。

むしろ香港の作品は、同じ繁体字だからと言うわけではありませんが、共産主義社会ではなかったということもあり、台湾文学との親和性の方が高いように感じられることもあります。とはいえ、やはり台湾と香港ではもちろん大きな違いもあるので、やはり分けるべきだと思います。

まあ、いまのところ、そこまで悩むほど中華圏の翻訳作品を架蔵しているわけではないので、だいたい近くの書架にまとめて並べて置いておけば問題ないわが家の書架ですが、気になりだすときりがありませんね。