Rockfield's Diary

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Rockfield's Diary

今日の配本(21/09/30)

あるヒトラーユーゲント団員の日記 1928-35
「総統に仕えた」青年シャルの軌跡

アンドレ・ポスタート 編著/須藤正美 訳

ドイツの小都市の知識階級の家庭に生まれ育ったシャルは、15歳から22歳まで詳細な日記をつけていた。時代はヒトラーが政権に就いた前後であり、日記の記述の中心は青少年期を決定づけた「ヒトラーユーゲント」との関係だ。シャルはナチズム運動に身を捧げ、総統を崇拝して成長する若者の生活と心情、各組織や団体の内情を生々しく筆記しており、編集・解説・注釈が補足された本書は、重要な一次史料といえる。

『眠りの航路』と三島由紀夫

呉明益の新刊『眠りの航路』の重版が決まりました。

オビだけを読むと戦争をテーマにした重苦しい作品なのかなという印象を受けるかも知れませんが、そんなことはありません。もちろん台湾から日本にやってきた少年工たちの戦争との関わり方が描かれていますので、戦争が大きな背景になっていることは確かです。ただ、そこには暗さとか重さといったものは、少なくともあたしには感じられませんでした。もしかすると、これが呉明益世代の台湾人にとっての戦争との距離感なのかも知れません、

そして、今回は日本の読者に対して大いにアピールしたいのは、本作に出てくる日本人青年の平岡君です。彼については本作の公式サイトにも内容紹介で以下のように触れられています。

三郎が暮らした海軍工廠の宿舎には、勤労動員された平岡君(三島由紀夫)もいて、三郎たちにギリシア神話や自作の物語を話して聞かせるなど兄のように慕われていたが、やがて彼らは玉音放送を聴くことになるのだった――。

そうです、平岡君とは後の三島由紀夫のことなのです。

この件については、本書の訳者あとがきにも書かれていますので、興味ある方はこちらを読まれてから本文に進まれるのもよいでしょう。また訳者の倉本知明さんは別途noteにもこの件について興味深い文章を掲載されています。

さらに原作者・呉明益さんも『我的日本 台湾作家が旅した日本』所収の「金魚に命を乞う戦争――私の小説の中の第二次世界大戦に関するいくつかのこと」で三島由紀夫と高座について書かれています。是非、こちらも読んでいただければ幸いです。

なお呉明益さんは10月下旬に河出書房新社から『雨の島』という新刊が刊行になりますので、そちらも是非お楽しみに。

もしかしたらレアもの?

キティーちゃんのぬいぐるみをもらいました。

勤務先の後輩(女性)がフラッと寄ってきて、「実家で断捨離していたら出て来たので、あげます」と言ってくれたのです。

なんでも、小さいころ、妹と二人、買ってもらった品のようです。それが数十年ぶりに出て来たのでしょうか?

最近のキティちゃんとはちょっと顔つきが違う気もしますが、やはりキティちゃんも時代に連れ変化しているのでしょう。

しかし、このぬいぐるみは大量生産されたものでしょうか? あるいは実は極めて稀少なぬいぐるみってことはないですよね?

今日の配本(21/09/28)

ベルベル人
歴史・思想・文明

ジャン・セルヴィエ 著/私市正年、白谷望、野口舞子 訳

マグリブ(北アフリカ)の地に、太古の昔から住むベルベル人。その集団内部には、さまざまな文明圏からやって来た多様な集団が存在していた。地中海の諸帝国が崩壊した後のあらゆる生き残りでもあり、また飢饉によってイラン高原から移住して来た遊牧民のあらゆる痕跡でもある。さらに、諸民族の侵入、トルコ人の逃亡奴隷や、さまざまな出自の敗残者や海岸にたどり着いた遭難者たちが、肥沃な土地を求めてマグリブの地に相次いで到来した。やがて、ベルベル人は、数世紀にわたって、ローマには学者を、キリスト教には教会の司教を、イスラームの帝国には王朝を、イスラーム教には聖者を供給することになる。本書は、「日没の島」「ローマの穀倉」と呼ばれる地に住むベルベル人を、言語学、考古学、歴史学、民族学、社会学、建築学、芸術、食文化、服飾といった多様な側面から論じる。

詐欺師の楽園

ヴォルフガング・ヒルデスハイマー 著/小島衛 訳

金持ちで蒐集家のおばに引き取られたアントンは15歳で絵を描きはじめた。完成した絵は不謹慎な題材でおばの不興を買ったが、屋敷を訪れたローベルトおじは絵の勉強を続けるよう激励する。実はこのローベルトこそ、バルカン半島の某公国を巻き込み、17世紀バロック絵画の架空の巨匠をでっちあげて、世界中の美術館や蒐集家を手玉に取った天才詐欺師にして贋作画家だった。17歳になったアントンはおじの待つ公国へ向かったが、そこでは予想外の運命が彼を待っていた……。虚構と現実の境界を鋭く軽妙に突く諷刺小説であり、芸術小説でもある本書は、一部の幸福な読者によって秘かに偏愛されてきた。戦後ドイツ文学に異彩を放つゲオルク・ビューヒナー賞作家の知られざる傑作。

煩悩とちくま新書

またまた、わが家の書架の一部です。

ちくま新書が並んでいる棚を撮りました。

数えてみたら、ちょうど108冊ありました。108って煩悩の数と一緒ですね。

数えたときにちょうど108あるなんて、なにかの予兆か暗示なのでしょうか。

とはいえ、四つの区画に並べているのですが、四つ目の区画があと数冊でいっぱいになってしまいます。そうなったら、また棚の整理、並べ直しをしないといけませんね。