世界をつくった奴隷の歴史

世界をつくった奴隷の歴史

布留川正博 著

アフリカから一二〇〇万もの黒人が強制連行され売買された大西洋奴隷貿易。ほかにも古代ローマ、イスラーム世界、ブラジルやアメリカ、中国、そして日本を含め、あらゆる文明において奴隷制が存在した。歴史上、奴隷制は一八八八年を最後に廃止されたが、今でも多くの地域に自由を奪われた人々がいる。世界史は、惨たらしい扱いを受けた貧しい奴隷たちの歴史と共に形づくられてきた。強制労働、虐待、性的搾取――隠された支配と抵抗の痕跡を辿り、いまなお続く人類史の欺瞞を暴く。

2026年8月24日

イギリス帝国 支配と残影

イギリス帝国
支配と残影

木畑洋一 著

「陽の沈まぬ帝国」と呼ばれた、史上最大の植民地支配国イギリス。政治・経済の覇権国として現代世界に与えたその影響は計り知れない。前史となる北米大陸への植民からブレグジット、ガザ戦争までを射程に、統治に用いられる暴力の系譜、中心-周縁の非対称的な支配構造、帝国解体後なお各地に残り続けるその影を描ききる。

2026年8月24日

漢字と音読みの謎を解く 呉音・漢音・唐音の奥深い世界

漢字と音読みの謎を解く
呉音・漢音・唐音の奥深い世界

中澤信幸 著

中国語に由来する、日本の漢字の音読み。たとえば「行」という字にはコウ、ギョウ、アンと読み方が三種類もある。なぜこんなに複雑なのか――。遣唐使がもたらした漢音、仏教用語に多い呉音、同じ仏教でも禅宗にまつわる唐音。これらの音が日本に伝来した時代や経路、定着した経緯を、音韻史の専門家がわかりやすく解説。現在の体系ができあがった歴史的背景を明らかにする。ややこしくて面白い、音読みの世界への招待。

2026年8月23日

戦国七雄興亡史 群雄の割拠から秦統一までの道程

戦国七雄興亡史
群雄の割拠から秦統一までの道程

秋山陽一郎 著

大ヒット漫画『キングダム』で描かれる七国統一に至るまで、古代中国の戦国七雄はどのように興り、他国よりも抜きん出たり衰えたりしていったのか。最終的に秦の始皇帝によって亡ばされるまでの盛衰の歴史を一望する。『史記』以外の史料も駆使し、最新の研究成果を踏まえた新しい戦国時代の通史。

2026年8月23日

犬の性格を科学する 遺伝子でひもとく「最良の友」の進化

犬の性格を科学する
遺伝子でひもとく「最良の友」の進化

今野晃嗣、村山美穂 著

本書は動物心理学と行動遺伝学の知見からイヌの「性格」をひもとく。サイエンスの視点でオオカミからイヌへの進化、犬種ごとの相違点などに注目すると、人類の「最良の友」への印象がガラリを変わる。愛犬家必読書。

2026年8月15日

ジークフリート伝説集成

ジークフリート伝説集成

石川栄作 編訳

本書は、日本語ではまとまった形で読むことができなかった「ジークフリート伝説」をなすめずらしい作品群を集成したものです。資料としての価値は言うに及ばず、ニーベルンゲン伝説やワーグナーをより深く味わうために最良の1冊となることは間違いありません。

2026年8月13日

君主で読み解く世界史

君主で読み解く世界史

岡本隆司、君塚直隆 著

君主について考えることは、統治制度について考えるということ――。君主政=古い、悪/民主政=新しい、善といった単純な図式ではなく、君主とは何なのか、なぜ現代の世界は君主を残した国となくした国とに分かれているのか、歴史をたどりながら、多角的に、本質的に君主という存在を考えていく。米中露はもちろん、人間社会の統治やリーダーが何かを知ることのできる一冊。好評を博した『帝国で読み解く近現代史』に引き続き、再び東西の歴史に通じる二人の歴史家が縦横無尽に語る。

2026年8月13日

石とザアタルの地 パレスチナ文学アンソロジー

石とザアタルの地
パレスチナ文学アンソロジー

山本薫 編

レバノンでの虐殺とイスラエルによる空爆を経て「殉難者の妻」になるまでを夢と現実のあわいで回想する表題作「石とザアタルの地」のほか、8名の作家による詩・小説を収録。山本 薫、岡 真理、武田朝子、田浪亜央江、佐藤まなによる作家・作品の訳者解説を付す。

2026年8月13日

唐詩概説

唐詩概説

小川環樹 著

杜甫、李白、王維、白居易など、きら星のごとき大詩人を輩出した唐代。「国破れて山河在り」といった名詩から通常見過ごされがちな詩人の佳作まで、唐詩の流れと形式そしてその魅力を平明かつ気品ある文章で語る。韻目表、助字集など漢詩鑑賞に必要な情報も網羅。戦後の中国文学研究を方向づけた碩学による唐詩入門の決定版。

2026年8月11日

増補 中国古代の王権と天下秩序

増補 中国古代の王権と天下秩序

渡辺信一郎 著

中国古代に形成された「天下」観念と、それにもとづく「天下型国家」の構造を歴史的に解明。唐代中国を素材に、日本との比較を交えつつ、天下の空間構造や王権・公共性の特質を検討し、天下観念の領域的拡大とその意味を考察する。さらに、宮闕制度や祭天儀礼など都城を構成する諸装置を分析し、王権の正統性と支配機構の実態を具体的に描き出し、また天下が国家と世界の両義を帯びるに至った歴史的過程を論じる。

2026年8月10日