ずーっと売れ続けています

大型連休中は夕刊がありません。そして以前は別刷であった朝日新聞のGLOBEは最近は紙面の中に含まれるようになりました。毎回ではありませんが、特集によっては興味深く読むこともあります。

そんなGLOBEの中でも特に好きなのが世界各国のベストセラーを紹介する欄です。やはり出版界で働いていると、こういう記事には目が行ってしまうものです。今日は韓国のベストセラーでした。

その第七位にノーベル賞作家ハン・ガンさんの『別れと告げない』がランクインしています。やはり韓国でも全米批評家協会賞の受賞が売り上げに影響しているのですね。

この『別れを告げない』は、ノーベル賞の発表が10月でしたが、その年の春に刊行され、秋までに4回も重版するほどよく売れていました。そこへ持って来てノーベル賞受賞ですから、すさまじい反響でした。

ただ、その後もずーっと売れ続けているのです。いまも売行きランキングを出してみると、ベストテンにランクインしています。並居る新刊を押し退け、いまだに売れ続けているので、本当にすごい本です。

ちなみに第八位にランクインしているパク・ミンギュさんも、あたしの勤務先からは『ピンポン』という作品を刊行しています。

2026年4月のご案内

2026年4月に送信した注文書をご案内いたします。

   

まずは第何弾目になるでしょうか、デリダ講義録です。今回は死刑2でしたので、死刑1と合わせて既刊の補充を狙いました。続いては毎月恒例の「今月のおすすめ本」です。その次に、春の語学書シーズン到来で売り上げも順調な「フラ語」シリーズです。そして平凡社から刊行される新刊と並べて置いて欲しい「その他の外国文学の翻訳者」をご案内しました。

   

続いては刊行即重版となった「小説の技巧」、出足好調な文庫クセジュ「ヴァインキングの軌跡」に合わせてヴァイキング関連書のご案内です。6月の語学検定の受付が始まる頃合いなので検定対策本のご案内、そして今月も語学辞典のご案内をしました。

   

半ばになって、これも毎月恒例「今月のおすすめ本・語学書篇」、《思想の地平線》が刊行一周年になりましたので、既刊一覧のご案内です。冬眠明けのこの時季、クマ被害のニュースが増えてきましたので、北海道・東北と新潟・富山・長野に絞って「熊」をご案内、そして書評が出た「赤のホテル」でもご案内しました。

   

次に、光文社新書からシモーヌ・ヴェイユの新刊が刊行されるので文庫クセジュの「シモーヌ・ヴェイユ」をご案内、そして刊行当初から在庫がなかった「魔法の石板」把捉重版が決定したのでご案内しました。続いて、出足好調の新刊「ビザンツ皇妃列伝」のご案内。そしてデズモンド・モリスの訃報が入ってきたので、著書「フクロウ」をご案内しました。

最後は、今月のおすすめ本でもご案内していましたが、重版したものだけで改めてご案内しました。

令和のこの時代にちょっと珍しいですね

出歩くのがそれほど好きではないので、あたしには行ったことがない土地というのがたくさんあります。都内近郊でも、乗ったことがない電車の路線、降りたことがない駅ばかりです。

今日も、そんな処女地へ行ってみました。それが一枚目の画像です。本屋象の旅です。

あたしの勤務先のフェアを開催中なので、前から耳にはしていた同店に、ご挨拶かたがた出かけて行った次第です。穏やかな時の流れる、すてきな本屋さんでした。

そんな本屋象の旅のすぐそばにあるのが横浜橋商店街です。とても賑やかな、活気あふれるアーケード街でした。

とはいえ、飛び交う言葉は中国語をはじめとした外国語ばかり、なにやら異国へ迷い込んでしまったような空気感です。さすが横浜、中華街もほど近くですから、中国人などアジアの方も多く住んでいるのでしょう。

そして横浜橋、現在は無いようですが、かつてはこの商店街のすぐ近くにあったようですね。でもあたしには横浜橋と言えば上海の横浜橋の方がより身近です。

ところで、この横浜橋商店街で驚いたのは、店先や商店街のベンチでタバコを吸っている人がチラホラいることです。令和のこの時代にこういう公共の場でタバコを吸い放題だなんてちょっと違和感を感じました。

そう言えば、商店街から歩いて有隣堂本店へ向かったのですが、途中の伊勢佐木町モールも座ってタバコを吸っている人が多かったですね。神奈川のことあたりは路上喫煙可能区域なのでしょうか?

いろいろと並んでおります!

紀伊國屋書店新宿本店で、いろいろと勤務先の本が並んでいたので、ちょっとご紹介いたします。

まずは平凡社の新刊『日本文学の翻訳者たち』と『「その他の外国文学」の翻訳者』が仲良く並んでいます。前者は日本文学を様々な外国語に翻訳して各国へ紹介してくれる翻訳者の方へのインタビュー集、後者はいろいろな外国文学を翻訳して日本に紹介してくれる翻訳者の方へのインタビュー集です。ベクトルは真逆ですが、恐らく片方に興味を持った方ならもう一方にも興味を持つこと間違いなしでしょう。

そんな同店ではディストピアをテーマとしたフェアが行なわれていて、眺めていたら、あたしの勤務先の刊行物を見つけました。

まずは『ハルムスの世界』です。ロシアの作家ダニイル・ハルムスの作品です。昨今は欧米諸国でカルト的な人気を集めている作家なのだそうです。確かに面白い作品ばかりの短篇集です。

さらにもう一点ありまして、『最後の物たちの国で』です。こちらはアメリカの作家ポール・オースターの作品です。オースターも30日で没後2年ですね。なくなった時は日本でもずいぶんと反響がありましたっけ。

ところで、この二点、推薦してくれているのはどちらも翻訳家の岸本佐知子さんです。この二作品がディストピアという点で岸本さんのお眼鏡にかなった作品なのでしょう。ありがたいことです。

あたしだったら何を選ぶでしょうね。救いのない、もう諦めるしかない、絶望感に打ちひしがれる作品って、どんなものがあるでしょう。絶望と言えば「天道是か非か」という『史記』の中の伯夷叔斉の言葉が思い出されますが。

ここでも三社祭?

以前、出版社三社で一緒にフェアをやっているから「三社祭」だ、などと言ったりしたことがありましたが、またまた三社祭が始まりました。以前は小田急線方面でしたが、今回は東海道線方面です。

こんな感じで、あたしの勤務先の書籍が並んでおります。壮観です。普段から棚にあるアイテムもありますが、大部分は今回のフェアで出品した書籍になります。

同店では初お目見えの書籍も多数並んでいるはずです。ぜひ、手に取ってご覧くださいませ。

そんな勤務先のフェアのお隣では、人文会仲間でもあるみすず書房の書籍が並んでいます。こちらも、みすず書房と言えばこれ、という定番商品からここ数年の注目アイテム、好評アイテムがズラリと並んでいます。

こうして見ると、やはりみすず書房の書籍には統一感と言いますか、やはりみすずだな、というカラーが感じられます。

そして、お隣にはさらに青土社。こちらも人文会仲間ですね。ずらりと、いかにも青土社という感じの書籍が並んでいます。お客様の中には『ユリイカ』や『現代思想』のバックナンバーが並んでいるのを期待されていた方もいたのでしょうか。この両雑誌にもファンが多いですよね。

そんなみすず書房、青土社との三社合同人文書フェアは、有隣堂テラスモール湘南店のレジ前、何列かあるメインのフェア台の一本を使って、ご覧のように絶賛開催中です。GW二ぜひ出かけてみてください。きっと素敵な出逢いが待っているはずです。手に取ってもらえるのを今か今かと待っている書籍館です。

話はガラリと変わりますが、わが家の玄関先ではモッコウバラが満開です。ヤマブキよりはちょっと黄色が薄いですかね。

モッコウバラって何色があるのか知りませんが、ご近所には白いモッコウバラが庭に咲いているお宅もあります。わが家のは黄色ですが、白いモッコウバラも手に入れて、二色仲良く咲き乱れてほしいものです。

近所のお宅から枝分けしてもらえばよいのですかね、それとも苗木から育てなければダメなのでしょうか。あたしは植物に疎いもので、そういった知識はまるで持ち合わせておりません。

何度目の青空、ではなくて、四色ボールペン

この件、前にもこのダイアリーで書いたことがあるように記憶しているのですが、またまた書いてしまいます。

それは何かと言いますと、仕事で使っている四色ボールペンのフックと言うのでしょうか、ポケットなどに引っかける部分がまたしても折れてしまいました。このように折れてしまうと、ポケットなどに引っかけられないだけでなく、本体の方も折れた部分が尖っていて触ると痛いのです。これではもう使えません。

こんな風になったボールペン、わが家に何本あるでしょう。インクがなくなったわけではないので、ボールペンとしてはまだまだ十二分に使えるのですが、上述のようにかけた部分が触ると痛いので、使いたいとは思いません。かといって捨ててしまうのも忍びないので、捨てずに取ってありますが、これどうしたらよいのでしょう。

インクをなくなるまで使い切れたら、中のインクカートリッジだけ取り替えましょうか。

今日の配本[26/04/23]

ベルリン 20世紀を象徴する都市の物語

シンクレア・マッケイ 著/清水雅大 監修/鈴木健雄、小野竜史 訳

ヴァイマル時代から第二次世界大戦と敗戦、占領と冷戦、壁の崩壊まで、ベルリン市民の生活の息づかいが聞こえるように綴る、傑作ノンフィクション!

ラストアイランド 北センチネル島
なぜ外界との接触を拒み続けるのか

アダム・グッドハート 著/笠井亮平 訳

インド洋東部、インド領アンダマン諸島の孤島・北センチネル島。世田谷区ほどの広さのこの小島に暮らす人びとは長年、外界との接触を拒み続けてきた。しかし2018年、若いアメリカ人宣教師が上陸を試みて島民に殺害される事件が発生。国際的に報道されたことで、現代にも「未知」が存在することに世界は驚愕したのだった。

廊下に植えた林檎の木

残雪 著/近藤直子、鷲巣益美 訳

異形の家族の奇妙な日々と、鳴りわたるような孤独を超現実的手法で描き、作者が「難解ではあるが、とりわけ好きな作品」と語る表題中篇。夜、草地の外れに建つ家にたどりついた〝わたし〟が陥るカフカ的な不条理状況を綴った「帰り道」。ある日、母親がたらいの水に溶けてしまう「汚水の上の石鹼の泡」ほか全五篇。付録として「残雪との対談」、近藤直子「夜の涯の家――「帰り道」を読む」を併録。

ドイツ語各駅停車
ゆっくり学ぶはじめての外国語

大山浩太 著

この言語とじっくり向き合いたい。しかも自分のペースで。あせらず、ゆっくりと、途中経過と疲労をも楽しむ入門書をお届けします。特急列車ではなく、各駅停車の旅です。

グローバリゼーション・パラドクス
世界経済の未来を決める3つの道

ダニ・ロドリック 著/柴山桂太、大川良文 訳

本書は、ノーベル賞受賞者を多数輩出してきた世界的研究機関、プリンストン高等研究所の教授による異色のグローバリズム論で、ブレトンウッズ体制に始まる戦後経済史を下敷きに、現代の危機とその処方箋を極めて穏当な形で提示したものだ。とりわけ近年、経済論壇でも広く受け入れられた「政治的トリレンマ」を用いた分析はユニークである。

今日の配本[26/04/21]

ケインズ
不確実性に挑んだ知の巨人

ロバート・スキデルスキー 著/小谷野俊夫 訳

没後80年――。ますます注目される経済学の「巨人」の思想と行動を世界的権威がコンパクトに読み解く。

今日の配本[26/04/17]

魔法の石板
ジョルジュ・ペロスの方へ

堀江敏幸 著

パリを離れ、ブルターニュの漁師町に移住した孤高の詩人ジョルジュ・ぺロス(1923-78)。名声を嫌い、「私」を消し、孤独を渇望した彼は、敬愛するジャン・グルニエに接近しながらも離れていく生き方を選んだ。近年、再評価が進むぺロスの新資料をもとに全面的に加筆し、20年の時を経て鮮明によみがえるぺロスの声に呼吸をあわせ、73頁分の追記を加えた決定版。