再び登場です!

今年はちょっと長めのシルバーウィークなので、実際に書店に並ぶのはもう少し先になりますが、見本が納品されました。それがこちら、『フランス語っぽい日々 リターンズ』です。

2020年に刊行された『フランス語っぽい日々』の第二弾です。日本人とフランス人の日仏カップルによる、異文化交流を描いたコミックエッセイです。

この本、子育てエッセイでもあるのですが、表紙カバーのイラストをご覧ください。赤ちゃんだった二人のお子さんがずいぶんと成長しています。6年経ったわけですから、小学校が終わるだけの長さです。『リターンズ』が入荷しましたら、既刊と一緒に並べていただけると幸いです。

ちなみに同書はコミックエッセイと書きましたが、書店では諸外国語のフランス語コーナーに置かれていることが多いです。コミックエッセイとは言え、まずはフランス語学習者が最も関心を持つという判断なのでしょう。

そして次に文芸書のコミックエッセイのコーナーです。他社から出ている著者の本が並んでいるのはコミックエッセイのコーナーだと思いますので、その流れで本書も置かれているのでしょう。どちらが正解とは言えません。書店の客層によって置くべき棚は異なるものだと思います。

そんな書店店頭ですが、夏の文庫フェアも終わり、新潮クレスト・ブックスのフェアが始まっています。フェアコーナーに並んでいる冊子をいただいてきました。この冊子、原著者のインタビューも面白いのですが、個人的にはこれから出るラインナップの紹介を楽しみにしています。

今日の配本[26/09/11]

つぶやきのフランス語 文法ドリル

田中善英 著

初級文法に必要にして十分な全64項目、1600題。ユニークな短文の中に間違えやすい文法要素がギュッと詰まっていて、効率よく文法理解を深められます。1日5題ずつから始められ、1日1項目解けば約2か月でフランス語の初級文法をカバーできます。注意すべき綴りなどにはハシビロコウがワンポイント解説で注意を促してくれます。試験前にうろ覚えな部分を潰しておきたい方、学習にブランクがあってどこから手をつけたらいいかわからない方にもおすすめ。

ニューエクスプレスプラス 上海語[音声DL版]

榎本英雄、范暁 著

あたかも近未来都市のような、超モダンなビルが立ち並ぶ浦東、レトロな洋館が続く外灘、大勢の人でにぎわう南京路。上海にはいくつもの顔があり、北京とはまるで違った雰囲気が味わえます。標準中国語(普通話)も通じますが、上海人同士のコミュニケーションはやっぱり上海語。発音は標準中国語とまったく異なり、5つの声調と連続する音の変調によって独特なメロディとなります。現地に行かない限りなかなか聴くことのできないその響きを、付属の音声で堪能してください。

ニューエクスプレスプラス アラビア語[音声DL版]

竹田敏之 著

アラビア語は中東・北アフリカを中心に20以上の国と地域で話され、イスラームの聖典クルアーンの言語としてみれば世界語ともいえる言葉です。本書では、広大なアラブ世界で標準的な共通語の役割を果たす「フスハー」を学びます。その歴史ある文法体系は8世紀から変わらず、しっかり学べば14世紀分の文学作品を楽しむことさえできます。まずは独特なアラビア文字の読み方・書き方から始め、アラビア語圏での滞在の際に欠かせない会話表現を楽しみながら文法を学んでいきましょう。

世界カタコト辞典

開高健、小田実 著

本書は、開高健・小田実という稀代の旅作家=風来坊の二人が、地球の上をブンブン飛び回って集めた〝カタコト〟の結晶である。英仏独中は勿論、チェコ、ヘブライ、デンマーク語まで全18言語・63単語を道連れに、読者である我々もまたO(小田実)・K(開高健)コンビと共に世界一周をすることになる。そこで我々は知らない酒を飲み、独立運動に参加し、人類の悲惨な記憶とも向き合うことになるだろうが、最後はきっと二人と一緒にこう呟いているはずだ。「ほんとに言葉っておもしろいね」

この併売は難しいでしょうね!

最近、店頭でこんな本を見かけました。

集英社から刊行された『小説 ヒトラー Ⅰ』です。タイトルそのまま、ヒトラーの生涯を描いた小説で、全3巻になるそうで。第一巻が戦後篇、第二巻が戦前篇、第三巻が大戦篇となるようです。同社のサイトでは

1918年11月19日。一人の上等兵が、陸軍病院から退院した。その名はアドルフ・ヒトラー。行くあてのないオーストリア人のこの男は、第一次世界大戦敗戦後も軍隊に残る道を選んだ。そして、自分の思いもよらなかった才能に気付いたヒトラーは、ある政党の集会に潜入することを命じられる。それをきっかけに政治家を志し、ついには政権奪取にまで至る――。

と紹介されています。第一巻の戦後とは第一次大戦の後という意味なのですね。

ヒトラーを扱った小説と言えば、映画化もされましたが、河出文庫の『帰ってきたヒトラー(上)』『帰ってきたヒトラー(下)』を思い出します。これはヒトラーが現代にタイムスリップしてきたというコメディー要素満載の作品ですから、『小説ヒトラー』と同列に語ることはできないでしょう。

そうなりますと、同書と並べてみたらよさそうなのは『ヒトラー(上) 傲慢』『ヒトラー(下) 天罰』ではないでしょうか。こちらは上下で税込20000円超えの大著です。文芸書と人文書なので一緒に並べるのは難しいかもしれませんが、小説として楽しみたいのであれば『小説ヒトラー』を、史実を知りたいのであれば『ヒトラー』を選んでいただければと思います。

この機会に、ヒトラーものを集めたフェアなどやってみるのも面白いかもしれないですね。どころでドイツではこんな風にヒトラーを扱った本って出版したり、フェアを開いたりできるのでしょうか。

饗宴なのか、エクスタシーなのか?

既に告知も始まって、多くの方がSNSで触れてくれていますが、9月26(土)と27日(日)の二日間、国書刊行会と白水社の合同イベント「国書刊行会×白水社 合同書籍販売会」が行なわれます。国書刊行会のXには「黒と白の饗宴」などと書かれています。

国書刊行会の国書は黒書ではないのですが、同音ということで白水社の白とで「黒白」を謳っているわけです。たとえば青土社を加えたら「青」も加わりますし、明石書店なども「赤」でエントリーしたら面白いカラーバリエーションになりそうです。

それはさておき、この黒と白、SNSで検索すると両社の合同イベントではなく江頭2:50がヒットしがちです。よくよく見てみますと、江頭2:50の公式グッズであるTシャツが「白と黒のエクスタシー」と呼ばれているようなのです。これは国書白水イベントに江頭2:50をゲストで呼んでみるべきでしょうか(笑)。

ただ、それを言うのであれば、個人的にゲストは千早茜を推したいところです。その理由は新刊『しろとくろの偏愛』が刊行されたばかりだからです。タイトルがこのイベントにピッタリではないでしょうか。もちろん同書の内容は国書刊行会も白水社も関係ありませんし、たぶん千早さんも両社から本を出しているわけでもないのですが……

ちなみに、国書刊行会には『白縫譚』というタイトルに「白」が含まれる作品がありますし、白水社には『黒い時計の旅』があります。エールの交換みたいですね。

さてさて、両日のイベント、昨今の状況を鑑みるに天候だけが心配ですね。黒と白のエクスタシー、どうなりますことやら。

2026年8月のご案内

2026年8月に送信した注文書をご案内いたします。

最初は毎月恒例「今月のおすすめ本」です。続いて新刊『リチャード獅子心王』に絡めてアニメやゲームのキャラに関する書籍のご案内です。続いてシェイクスピアの翻訳で知られる小田島雄志さんが亡くなられたので、シェイクススピア全集からセレクトした追悼フェアのご案内です。次はめでたい話題。翻訳家の岸本佐知子さんが伊丹十三賞を受賞しましたので、岸本佐知子フェアをご案内しました。

次に、刊行以来好調な売れ行きの『ビールと古本のプラハ』、続いてハン・ガン『私の女の実』のご案内です。そして雑誌『新潮』9月号が演劇特集でしたので、同誌にも取り上げられている今年の岸田賞受賞作『ロマンス』『よだれ観覧車』のご案内です。

月の後半に入りまして、「今月のおすすめ本[語学書]」のご案内。ICCの赤根所長へ米国が制裁を発動したので『権力者を訴追する』をご案内しました。最期に今年は宮澤賢治の生誕130年ですので、『サーミランドの宮沢賢治』をご案内しました。

つぶやきます?

先日の三姉妹を引きずっているわけではありませんが、そんな三点セットの参考書のご紹介です。

今月中旬に『つぶやきのフランス語 文法ドリル』という新刊が刊行になります。この本は以前刊行した『1日5題文法ドリル つぶやきのフランス語』の改訂版になります。タイトルをスッキリさせました。

なんと大ボリュームの1600題が収録されたフランス語のドリルです。「1600も!」と、その問題数の多さに怖じ気づく方もいらっしゃるのではないかと思いますが、一つ一つが極めてコンパクトなので、ページを開いていただければ、「ああ、こんなものか」と納得していただけると思います。

それもそのはず、タイトルの「つぶやき」とは旧Twitterのこと。Twitterでつぶやくように短いフレーズでフランス語を学んでいこうというのが本書のコンセプトなのです。気軽に一日数題ずつ(著者は旧版のタイトルのように1日5題を推奨)チャレンジしてみてください。

このつぶやきのフランス語は『みんなの疑問に答える つぶやきのフランス語文法』『つぶやきのフランス語 基本語ドリル』という姉妹編もあります。三姉妹(三兄弟?)揃えてフランス語学習にお役立てください。

今日の配本[26/09/03]

しあわせのみつけかた
人生を選び直すための《越境》

後藤愛 著

しあわせの定義が揺らいでいる。かつての良い学校、良い就職、良い結婚といった型どおりの幸福像が魅力を失ってすでに久しく、私たちは自分たちなりのしあわせを模索している。一方、日本社会には閉塞感や停滞感が漂い、生きづらさを感じている人も多い。日本を離れる人々が増えてきた。海外移住を指南する本も増えた。ミッドライフクライシスから子育てまで、様々な理由で日本を離れる人々。それぞれのしあわせのカタチを追いかけた異色のルポ!

禁書だらけ?

昨日の朝日新聞夕刊に、「「禁書」広がる米で本を配る図書館」という記事がありました。今の時代に焚書坑儒か、と思いつつ記事を読んでみました。

ただ、アメリカというのは自由の国というイメージを持っている人も多いかと思いますが、実は禁書というのは昔からあった国だそうです。有名なところではサリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』です。

数年前、NHKで放送された「完全なる問題作」で取り上げられたのが『キャッチャー・イン・ザ・ライ』でした。これだけ売れた、そして今も売れ続けている作品が禁書指定されていたとは驚きです。

どうもアメリカという国は、自由なようでいて、こと宗教が絡むと厳格と言いますか、融通が利かなくなると言いますか、意固地になるところがあるように感じられます。あたしの勤務先からも『禁書目録の歴史』という本を刊行しております。キリスト教ってそういう一面を持っているのですね。同書の内容紹介には

「禁書目録」は決して過去の遺物ではなく、現代の私たちに警告と深い示唆を与えてくれることを、本書は伝えている。

という一節があり、まさしく今回の朝日の記事のことを指しているのではないかと思われます。キリスト教ではなくとも、為政者が書物を発禁処分にするというのは古今東西の歴史を見渡せば枚挙に暇がありませんね。

そうそう、乃木坂46を卒業した久保ちゃんの卒業コンサートのブルーレイが届きました。久保ちゃん、卒業後もコンスタントに活躍していますね。