本日、見本出しです。(10月2日配本予定)
カテゴリーアーカイブ: 営業部だより
THE 100 BEST BOOKS OF THE 21ST CENTURY
既に日本でも話題にしている方が大勢いますが、ニューヨークタイムズのサイトに「THE 100 BEST BOOKS OF THE 21ST CENTURY」が掲載されています。サイトには
As voted on by 503 novelists, nonfiction writers, poets, critics and other book lovers — with a little help from the staff of The New York Times Book Review.
と書いてあります。503名の方による投票で選ばれた100冊です。このリストの100冊の中に、あたしの勤務先から邦訳が出ている書籍が何点か含まれていますので、ご紹介します。
Tree of Smoke / 煙の樹
The Collected Stories of Lydia Davis
10:04 / 10:04
The Looming Tower / 倒壊する巨塔
H Is for Hawk / オはオオタカのオ
The Savage Detectives / 野生の探偵たち
Austerlitz / アウステルリッツ
2666 / 2666
The Known World / 地図になかった世界
以上の9点、100冊のうちの9冊ですからほぼ一割です。わが編集部もなかなかの目利きが揃っているといことでしょうか。
この中の「The Collected Stories of Lydia Davis」は、正確にはこの本の邦訳を出しているわけではありませんが、リディア・デイヴィスの邦訳はあたしの勤務先から何冊も出ていますのでカウントしました。ちなみに同書については『サミュエル・ジョンソンが怒っている』の訳者あとがきで訳者の岸本佐知子さんが
また一一年には、四つの短編集を一冊にまとめた The Collected Stories of Lydia Davis を発表した。三十年ぶん、およそ二百本の短編を収めた七百ページを超えるこの大部の本は話題になり、多くの若い読者が彼女を”発見”するきっかけになった。
と書いています。このリスト100冊のほとんどは邦訳が出ていると思われますが、何冊かは邦訳が出ていないものもあるようです。しかし、これだけ評価されている書籍ですから、たぶん日本の出版社が既に版権を取得して邦訳出版に取りかかっているのではないでしょうか。
近刊情報(24/09/20)
別にホラーではありません
月末に配本予定の『すてきなモンスター』はこんな装丁です。著者自身のイラストをあしらっています。
「モンスター」というタイトルですが、決してホラー作品ではありません。古今東西の小説の登場人物に関するエッセイです。知らない登場人物もいると思いますが、「えっ、こんな人まで取り上げているの?」という登場人物も出てくると思います。
カバーを外すと表紙にはご覧のように、これまた著者によるイラストがあしらわれています。本書で取り上げた登場人物たちを描いたものです。
このイラストは本をひっくり返した裏表紙にまで続いています。担当編集者曰く、二人ずつ向かい合うように配置しています、とのこと。どうぞこんなところもお楽しみください。
ムッシュー・ボヴァリー/赤ずきんちゃん/ドラキュラ/アリス/ファウスト博士/ガートルード/スーパーマン/ドン・ファン/リリス/さまよえるユダヤ人/眠れる森の美女/フィービー/性真/逃亡奴隷ジム/キマイラ/ロビンソン・クルーソー/クィークェグ/独裁者バンデラス/シデ・ハメーテ・ベネンヘーリ/ヨブ/カジモド/カソーボン/サタン/ヒッポグリフ/ネモ船長/フランケンシュタインの怪物/沙悟浄/ヨナ/人形のエミリア/ウェンディゴ/ハイジのおじいさん/かしこいエルゼ/のっぽのジョン・シルヴァー/カラギョズとハジワット/エミール/シンドバッド/ウェイクフィールド
こんな感じです。「ああ、これはあの作品ね」とすぐわかるものもあれば、「こんなの聞いたことないよ」というものまで、あたしの知識では半分もわからないです。
表紙と裏表紙のイラストは、各登場人物の最初の部分に乗っていますので、どれが誰なのか、読みながら答え合わせをしてみてください。
この本で取り上げられた人物に興味を持って、そこから作品へ向かうなんていう方も多く現われることを密かに期待しています。あたしもちょっと気になる人物が数名おります。
近刊情報(24/09/18)
今日の配本(24/09/18)
北の星たち
新渡戸稲造、内村鑑三、有島武郎
芦原伸 著
本書は、教育者、宗教思想家、作家という一見異なる道を歩んだ三人三様の人生を、一方でクラークという人物を縦糸に、もう一方で札幌と軽井沢という地域を横糸に、それぞれの関連各地を取材しながら、ドキュメンタリーとして彼らの精神を浮かび上がらせた、異色の論評である。
解説がくわしいドイツ語入門[音声DL版]
岡本順治 著
丁寧な文法解説とわかりやすい表、さらに練習問題や5課ごとの「まとめ」をもとに文法を定着させ、ドイツ語の仕組みを理解するための入門書です。豊富な例文とその音声を通して、ドイツ語を実際に発音して体感し、表現を繰り返し読み書きして習慣化しましょう。コラムや質問集では、実際の使われ方や言語学的な事項も扱い、改めて文法をおさらいしたい人や、中級を目指す人にも向けた1冊です。巻末には学習者を悩ます否定語や心態詞の使い方、単位の読み方などを付録として収録。【2色刷】
沖縄語の入門[音声DL版]
たのしいウチナーグチ
西岡敏、仲原穣 著/伊狩典子、中島由美 協力
沖縄の言葉をやさしく、楽しく学ぶ、ロングセラー入門書が、音声ダウンロードになってより使いやすくなりました。本書では、琉球列島全体でも比較的通じやすく、琉球王国の文芸や芸能の中心的な言語でもあった首里の方言をベースにしています。各課は会話文、解説、単語、練習問題で構成。沖縄の文化を知るコラムも充実しています。 音声は各課の会話文のほか、琉歌や民謡、歌劇ほかも収録。沖縄のことばと文化を音からも楽しめます。
インデックス式 ラテン文法表[新版]
有田潤 著
待望の復刊。ラテン語文法の基本項目をコンパクトにまとめました。調べたいことがすぐ引けるインデックス形式です。ハンディサイズでかさばらないので、持ち運びにも便利。一目でわかる表や厳選した例文で、ラテン語学習に欠かせない心強い味方になること間違いなしの一冊です。暗記に使うもよし、参考書として持ち歩くもよし、読書のお供にするもよし。1章ごとに見開きで完結するシンプルな構成でありながら、おさえておきたい内容が網羅されているので、使い方の幅が広がります。
半年でお釈迦になりました(涙)
ここ数年、仕事で使っているカバンはリュック型です。時にノートPCを持ち歩くことも踏まえると、肩掛けのカバンは体力的にもキツいなあと感じたのがその理由です。
ただ、使いやすいカバンというのは、なかなか見つかりません。お店で見ても、帯に短し襷に長しというものが多く、なかなかこれというカバンが見つかりません。
騙し騙しいろいろなカバンを試しましたが、リュックは肩掛けタイプよりも選択肢が少ないと感じます、特にビジネスユースでは。やはり書店営業という、重たい注文書を持ち、お店に着くごとに出し入れをするという用途ですと、使いやすいものは肩掛けにしろ、リュックにしろ見つからないものです。
で、これも満足というわけではありませんが、そこそこ気に入って使っていたリュックが壊れました。写真をよーく見ていただくとお気づきになるかと思いますが、ファスナーの片一方が外れてしまったのです。こうなってしまうと素人には直しようがありません。購入したお店で修理してもらえるのでしょうか。
買ってから、つまり使い始めてからまだ半年なのですが、こうも呆気なく壊れてしまうとはちょっと困りものです。明日からは以前使っていて今は使わなくなったカバンを部屋の奥から引っ張り出してきて、臨時的に使おうと考えています。早いうちに新しいリュックを見つけなければ!
今日の配本(24/09/17)
制裁
国家による外交戦略の謎
ブルース・W・ジェントルスン 著/本多美樹 訳
国際関係においては、他国に対する対抗処置としてしばしば「○○国への制裁」という言葉を耳にする。武力行使が国際法上禁止されている現在、制裁は相手に負荷をかけることによって譲歩を引き出し、国家の目的を達成するための外交手段として用いられてきた。制裁措置のなかでももっとも頻繁に用いられてきたのが経済制裁であり、国家にとっては国益の保持・増大のため、国際機構にとっては国際秩序の回復・維持のための主要な手段になっている。近年では、自由や人権、民主主義といった普遍的な価値を蔑ろにする国家や企業、個人を対象にした制裁もおこなわれるようになってきた。なぜこうも頻繁に制裁は用いられるのか? 制裁とは、誰が、どんな目的を達成するために、どのような措置を使って、いかなる戦略のもとに科すのか、そして、そもそも効果はあるのか?
海外文学はブームなのか?
あたしの勤務先の海外文学シリーズ《エクス・リブリス》は今年刊行15年を迎えました。目標であり、モデルでもある新潮社の《新潮クレスト・ブックス》は1998年スタートなので、既に四半世紀を超える歴史があります。両シリーズの切磋琢磨で、書店の海外文学の棚の活性化にそれなりの貢献ができているのではないかと手前味噌ではありますが、そう自負しております。
ただ、ここ数年、新しい海外文学のシリーズが各社から続々と登場しております。台湾文学では、書誌侃侃房から《現代台湾文学選》、作品社から《台湾文学ブックカフェ》が刊行されました。
人気の韓国文学では、晶文社《韓国文学のオクリモノ》、亜紀書房《となりの国のものがたり》、クオン《新しい韓国の文学》があります。
そしてつい最近刊行がスタートしたのが、まずは春秋社の《アジア文芸ライブラリー》で、現在のところ3冊刊行されています。そして晶文社からは《I am I am I am》がスタートしたところで、現在二冊刊行されていて、11月に三冊目が刊行されるそうです。
実際のところ、海外文学には根強いファンがいますが、市場として大きいかと言われると微妙です。もちろん『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)のように社会現象を巻き起こす大ヒット作品も生まれていますが、そういう作品は稀です。しかし、こうして多くの出版社が参入してくることで、いろいろな国の、まだ知られていない作家が紹介され、それによって海外文学ファンの裾野が広がることが期待できます。それは回り回って、既刊の海外文学によい影響を及ぼすでしょうし、書店や出版界が元気になる一助になるだろうと期待しています。
並べてみると面白いかしら?
別冊太陽の『発禁本の世界』です。まだ刊行されて間もない本ですね。
明治期から戦時下にかけて、当局の検閲により「発売頒布禁止」の処分を受けた「発禁本」。その蒐集家・研究家として知られる城市郎氏の貴重なコレクションを多数掲載
という内容です。つまり扱っているのは、日本の発禁本ですね。
そして、この別冊太陽と相前後して、あたしの勤務先から『禁書目録の歴史 カトリック教会四百年の闘い』という一冊が刊行されました。こちらは
本書は、悪名高いカトリックの「禁書目録」の歴史を総合的に扱った初めての書籍である。禁書目録は16世紀の成立から400年にわたる、検閲の歴史上おそらく最も長い歴史を持つ。プロテスタントの著述家の脅威に対し各地で作られた禁書リストに始まり、バチカンに目録省が設立され、恒常的な検閲組織となった。「アートとゴミ」を区別し、「ジャンク」サイエンスやペテン師を暴き、「フェイクニュース」を抑制することを目的としたこの制度は、カトリック諸国の文化的、科学的、思想的発展を阻害したとされ、プロテスタントによる攻撃や侮蔑の対象ともなった。しかし一方で、作成に携わった多くの聖職者、当時の一流の神学者の深い学識と真摯な気持ちを反映したものであったのも事実である。
という内容ですから、扱っているのは西洋の禁書です。時代も場所もまるで異なりますし、両書の判型も違うのですが、せっかく同じタイミングで刊行されたのですから、発禁、禁書というテーマの親和性に免じて、一緒に並べてみるのは如何でしょうか。
