今日の配本(23/09/13)

中国語検定対策2級問題集[三訂版]

伊藤祥雄 編著

実務能力の基礎完成となる2級試験。本書では、【過去問】を問題形式ごとに分けて掲載しています。まずは自力で解いてみて、【解答のポイント】で間違えた箇所を確認してください。続く【傾向と対策】【文法のまとめ】で出題のポイントと覚えるべきことを整理したら、【練習問題】で実戦力を身につけましょう。三訂版では過去問を一新し、付属CDの音声を無料でダウンロードできるようにしました。巻末には模擬試験・慣用句リストが付いています。

今日の配本(23/09/11)

ジェイムズ・ボールドウィンのアメリカ
「もう一度始める」ための手引き

エディ・S・グロード・ジュニア 著/秋元由紀 訳

都合よく解釈され語り継がれてきた「アメリカ」という物語を噓と断じたうえで、ボールドウィンの意図することとその背景にあるものを深く掘り下げ、当時と今を行き来しながら、われわれが直面する人種問題、ひいてはアメリカという国のありようについて論じた魂の書である。

発祥の地には何がある?

現在、日本には出版社が何社くらいあるのかわかりませんが、そのほとんどは東京に本社を置いています。東京以外の地で頑張っている出版社も数多くあるのは知っていますが、出版点数で考えれば過半が東京にあるのは間違いのない事実です。

とはいえ、創業者が東京出身であるわけではありません。むしろ創業者のほとんどは地方から東京に出て来て出版社を立ち上げたのだと思います。そんな創業者の故郷には、その業績を称えた記念館などが建てられていたりします。今日の朝日新聞夕刊にこんな記事が載っていました。

一見すると、一面全面を使った筑摩書房の広告かと錯覚しそうな紙面です。もちろんそうではなく、筑摩書房の創業者が長野県塩尻出身ということで、地元の図書館が筑摩書房の書籍をすべて取り揃えている、という記事です。塩尻には古田晁記念館もありますから市を挙げて顕彰しているのでしょう。ちなみに古田晁は「ふるた・あきら」と読みます。

これで思い出したのが、あたしの勤務先です。あたしの勤務先の創業者は秋田県出身で、この数年は洪水や氾濫、決壊などでたびたびニュースにも登場する雄物川沿いです。地元の雄物川図書館にはあたしの勤務先の刊行物が揃っていて、かつて訪問したことがあります。雄物川を訪問する前に立ち寄った角館には新潮社記念文学館がありました。同社の創業者・佐藤義亮(さとう・ぎりょう)が同地の出身だそうです。そう言えば、東北には佐藤姓が多いと聞いたことがあります。

こんな風に出版社の創業者って地元では名士であり、顕彰され記念館や記念文庫が作られるケースがままあるようです。高松には文藝春秋の菊池寛記念館がありますし、諏訪には岩波書店の岩波茂雄ゆかりの信州風樹文庫があります。茅野市の蓼科親湯温泉にはみすずLounge & Barがありますが、これはみすず書房の小尾俊人(おび・としと)が茅野出身だからです。

こういう出版社ゆかりの図書館や記念館を訪ね歩くのも面白いですね。

今日の配本(23/09/08)

外国語を身につけるための日本語レッスン2 読解編

三森ゆりか 著

サッカーで言えば、互いにボールを蹴るだけでは試合を楽しむことはできない。決められたルールという共通理解があってはじめて、言葉や習慣が異なっても、試合が可能になる。これは言葉についても同じ。それぞれが何を根拠にし、そこからいかなる解釈や考察を行なったのかを明確にしていくことが大切になる。本書では、欧米の学校教育で指導されているこのルールという技術を、絵や本の読み方をとおして習得していく。『外国語で発想するための日本語レッスン』を改題。

神の文化史事典[新版]

松村一男、平藤喜久子、山田仁史 著

各項目には、神の名前の由来、属性と能力にかかわる概要をまとめ、神の特徴やタイプをまとめたキーワードを付した。恋や裏切り、引き籠り、俊足や靴屋、国作り、稲妻、犬や鮭、母性や女装、復讐、不老不死、無謀さゆえの死、永遠の罰、敵対者、最初の人間、双子、言葉、昼、星座など。巻末には、キーワード索引、地域別出典一覧、参考文献一覧あり。

カラー版 神のかたち図鑑[新版]

松村一男、平藤喜久子 著

太古から人間は、神話ということばによる表現だけでなく、視覚による図像表現を通して神のことを考えてきました。神々を視覚的に表わすことがめずらしい地域や文化もあるなかで、本書はギリシア・ローマ、北欧、ケルト、スラヴ、アフリカ、アラブ、インド、中国、東南アジア、オセアニア、日本、南北アメリカなど、400以上の神々の図像をまとめたはじめての1冊です。

星の文化史事典[増補新版]

出雲晶子 著

ひとつの星や星座にもさまざまな云われがあり、地域によって何が大切にされているかがわかる。いわゆる88星座はあくまでも西洋の想像力の産物。日本だけでなく、インドや中国、南北アメリカなど、天空への見方は一様ではない。星や星座のほか、月や太陽、流れ星や天の川に対して、私たち人類はどんな物語を紡いできたのか。図版多数掲載。2000以上の項目収録。索引も充実。

過去の克服[新版]
ヒトラー後のドイツ

石田勇治 著

過去の克服」という言葉はドイツ連邦共和国初代大統領テオドーア・ホイスによってひろく知られることになったが、現在ではナチ・ドイツの暴力支配がもたらしたおぞましい帰結にたいする戦後ドイツのさまざまな取り組みを総称する際に用いられる。具体的には、ナチ不法の被害者にたいする補償、ナチ体制下の犯罪にたいする司法訴追、ネオナチの規制、現代史重視の歴史教育といった政策・制度面での実践と、これらを支える精神的、文化的活動の総体を意味するものである。戦後ドイツはナチズムの過去とどのように取り組んできたのか。本書は、近隣諸国やイスラエル、東ドイツとの関係なども視野に収めながら、敗戦直後から現在にいたるまで概ね時系列にそって描き出していく。

今日は豊作?

本日の朝日新聞の読書欄は、いろいろと触れたいことが多すぎます。

まずは新刊『同調圧力』が紹介されています。

著者はキャス・サンスティーン、他社からも多数の邦訳が出ている著名人です。これまでの著作の傾向からすると政治・社会というジャンルなのでしょうが、本書は「社会心理学」という副題から人文の心理学の棚に置かれている書店も多いです。

そして、お陰様で刊行以来好調に売れていて、早々と重版が決まりました。

続いては「著者に会いたい」のコーナーに、新刊『真の人間になる』が刊行されたばかりの、台湾の作家、甘耀明さんが登場しています。先日来日されていて、日本橋の誠品書店と下北沢の本屋B&Bでトークイベントも行なわれました。

著者に「会いたい」というコーナーですが、あたしはその折りに甘耀明さんにお会いできました。コロナ以前にも来日されていましたし、『我的日本』でもおわかりのように、何度も来日されている方です。今回の来日ではどんな思い出が出来たでしょうか?

そして厳密には読書欄ではなく、その直前のページになりますが、ミネルヴァ書房さんの創業75周年を記念した全面広告が載っています。出版社も東京に一極集中の時代にあって京都で頑張っている版元です。そして、あたしの勤務先とは人文会仲間でもあります。

人文会仲間と言えば、青土社も今日の読書欄では二点紹介されていましたね。すごいことです!

読書欄の最後に、やはり人文会仲間のみすず書房のPR誌『みすず』が紙媒体での発行をやめて、WEB化するという記事が載っていました。書店の店頭、レジのそばに置かれている出版社のPR誌もいまでも多くの書店で見かけます。自分がただの読者だったころには、時々もらって読んだりもしていましたが、いざ自分が出版界の人間になりますと、あれだけの無料配布物を刊行し続けるのは大変だということがよくわかります。

いずれは紙でのPR誌はすべてなくなり有料化されるか、はたまたWEB化されるのではないでしょうか。とはいえ、こういうPR誌を熱心に読まれる読者というのは紙に愛着を覚える人だと思うので、紙のPR誌がなくなることは悲しいでしょうね。

2023年8月のご案内

2023年8月に送信した注文書をご案内いたします。

   

まずは毎月恒例、「今月のおすすめ本」です。続いて10月に開幕するラグビーのワールド杯に関連してラグビー本です。そして、刊行直後から絶好調で重版が決まった『ハルムスの世界』と『同調圧力』の二点です。。

  

続いて、こちらも初動が好調な音楽書『二十世紀のクラシック音楽を取り戻す』、毎月恒例の「今月尾おすすめ本[語学書篇]」、最後は二回の重版が決まった『スターリンの図書室』です。