今週は2点です!

本日の朝日新聞読書欄です。

まずは「著者に会いたい」で『芝居のある風景』の矢野誠一さんが登場です。これだけ大きな、写真入りでの紹介ですので、週明けには注文が殺到するのではないでしょうか。非常に楽しみです。

そして、この大きな記事に目を奪われていると見逃してしまいそうですが、本日の読書欄にはもう一点、文庫クセジュの『議員の両性同数』も取り上げられています。

この著者は、先日のTBS系報道特集にもインタビューで登場していました。選挙のたびに女性議員の比率が問題になりますが、今年は統一地方選挙もあって、非常にタイムリーな刊行だったのではないでしょうか。

ところで、この「新書速報」欄に取り上げられているもう一点、ちくま新書の『主権者を疑う』はあたしも読みましたが、とても興味深い内容でした。

このあたりの紙面に載るのは久しぶり?

右の写真は、本日の朝日新聞夕刊です。

一面をめくって文化欄に、あたしの勤務先絡みの記事が載るのはずいぶんと久しぶりな気がします。

載っていますのは、今年度の岸田賞を受賞された加藤拓也さんです。受賞作品は、ちょうど発売になったばかりの『ドードーが落下する/綿子はもつれる』で、朝日の記事はその「綿子はもつれる」についてです。

今年度の岸田賞については、同じく朝日のじんぶん堂にも記事が載っていますので、合わせてご覧いただければ幸いです。

カタカナ表記は難しい

Facebookの方には書いたのですが、こちらで改めて。

TBS系の「報道特集」、先週の放送で「女性議員を増やすには」という特集が放送されていました。

その特集の中では、少し前までは日本とさほど変わらない女性議員の比率だったのに、いまでは女性議員の数が飛躍的に増えた事例としてフランスの状況が紹介されていました。そこにインタビューで登場していたのが、フランスのパリ政治学院研究員レジャン・セニャックさんです。

この手のジャンルに詳しくはないので、当然と言えば当然なのですが、全く聞き覚えのない名前だなあと思っていました。ただ、あたしの勤務先からつい最近『議員の両性同数 パリテの現在地』という本が刊行されていまして、その著者の名前がレジャーヌ・セナックさんと言います。

なんか似てますよね。著者紹介には「パリ政治学院政治学研究センターにてフランス国立科学研究センター研究ディレクターを務める。女男平等高等評議会のパリテ委員会の元代表」とあります。レジャーヌさんもパリ政治学院の方ですよね。

って、つまり名前が似ているのではなく、同一人物ではないかと思うのです。このくらいのカタカナ表記の揺れは外国人の名前であればありがちだと思います。いや、あたしはフランス人の名前に詳しいわけではないので、この表記の違いが揺れなのか、本当に別人なのか、確信を持って言えるわけではありません。

でも、たぶん同じ人だと思うんですよね。ただし、番組の中では本書について何の言及もありませんでした。

紹介かと思ったら、ふつうの記事でした

昨日の朝日新聞です。女子サッカーに関する記事が載っていました。

サッカーの記事なのに「男女平等」なんていう見出しが目を惹きます。

となると、あたしの勤務先から刊行した『女子サッカー140年史 闘いはピッチとその外にもあり』の紹介記事なのかと思ってしまいましたが、残念ながらふつうの記事でした。

なんでそう思ったかと言いますと、同書は女子サッカーの歴史を叙述した本ではあるのですが、内容紹介に

英欧米を中心に、女性解放と権利獲得に重ね、プロ化から地位向上への歴史を気鋭のサッカー記者が叙述

とあるように、女子サッカーの歴史は、女性解放、女性の権利獲得と切っては切れない関係にあったからです。そんな歴史の上に今があるわけですが、まだまだ男女平等には至っていないのでしょう。これはサッカーに限らず、様々な分野で言われていることですね。

二点ほど刊行しております

今朝の朝日新聞で第4回大岡信賞の受賞者が発表されていまして、詩人の野村喜和夫さんが受賞されました。

 

見覚えのある名前だなと思いましたが、あたしの勤務先の著者でした。『花冠日乗』と『証言と抒情』を刊行しております。どちらも在庫ございますので、興味を抱いた方は是非手に取ってご覧ください。

もう5年たったのですね

本日の朝日新聞夕刊に、劇団ナイロン100℃が結成30年を迎えたという記事が載っていました。

劇団ナイロン100℃と言えば、あたしの勤務先から『ナイロン100℃ シリーワークス』という本が刊行されています。この本は

「自分自身、そんなに長くは続かないだろうと思っていた。そうでなければ、こんな奇妙で長いペンネームを名乗るわけがないじゃないか」と語るケラリーノ・サンドロヴィッチ総監修のもと、ナイロン100℃の25周年を記念して刊行する、待望の完全ヴィジュアルガイドブック!

とあるように、劇団の25周年を記念して刊行されたものなのですが、あれからもう5年もたつのですね。時の過ぎるのは早いものです。

ベストセラー第三位!

昨日に続いて朝日新聞に、あたしの勤務先の刊行物が載っていました。昨日同様、書評欄・読書欄ではなく、本日はGLOBEです。

このGLOBEには、ほぼ毎回、世界の国々のベストセラーが紹介されていますが、本日はフランスのベストセラーが掲載されていました。その第三位が『クレムリンの魔術師』でした。

本書は昨年の12月に刊行されたものですが、そのちょっと前に他社から『クレムリンの殺人者』という本が刊行されていて、ジャンルは異なりますが、似たようなタイトルなので「二番煎じ」と思われないか心配になりながら書店を回っていたのを覚えています。

『殺人者』の方はノンフィクションのようですが、『魔術師』はあくまで小説ですので、どうぞお間違えのないようにお願いします。とはいえ、こういった本が日本で刊行されるのも、ロシアによるウクライナ侵攻があったからなのでしょうね。哀しい現実です。

クレムリンつながりで言いますと、あたしの勤務先からは『クレムリン(上)』『クレムリン(下)』という本も出しています。こちらは「紅い城塞の歴史」という副題が示すとおり、ロシア帝国からプーチンまで、ロシア政治の中心であったクレムリンを描いた歴史書になります。

「エリカ」を推せば間違いなし?

本日、1月7日は亡き祖父の命日です。父方の祖父になります。1月に祖父が亡くなり、6月にあたしが生まれたので、あたしは記憶はおろか面識すらない人です。

さて、本日の朝日新聞ですが、読書欄にはあたしの勤務先の刊行物は紹介されていませんが、オピニオン欄で『権威主義』が紹介されていました。世界情勢がしからしめるのか、この本もいろいろなところで紹介されてきましたね。ロングセラーになっています。

著者はエリカ・フランツ。同じくエリカではありますが、エリカ・チェノウェス著、新刊の『市民的抵抗』が絶好調です。

こちらは配本が年末ギリギリであったので、年内に店頭に並ばなかった書店も多かったようですが、ネットでは昨年から話題になっていて、年末に入荷していた都内の書店からは追加注文の電話やファクスが殺到しています。

ヒットする書籍の著者がいずれもエリカというのは偶然なのでしょうか。あるいはエリカという人の本を出せば間違いなく売れるのでしょうか? だったら非常に嬉しいですね。

とはいえ、エリカと言えば、乃木坂46のえりか様、生田絵梨花、あっ、卒業したので元乃木坂46ですね、その生田絵梨花の写真集は大ヒットしましたよね。一番売れたのは『インターミッション』でしたっけ? とにかく「えりか」であれば売れるのであれば、エリカの著作を探してみますかね?

歴史修正主義

少し前に中公新書の『歴史修正主義』を読みました。その著者、武井彩佳さんが今朝の朝日新聞に登場していました。

武井さんと言えば、あたしの勤務先の著者でもあります。これまでにも『ユダヤ人財産は誰のものか』『戦後ドイツのユダヤ人』といった著作や『ホロコースト・スタディーズ』といった訳書を刊行しています。

あたしには難しいことはわかりませんが、以前だったら誰も信じないようなこと、そんな声が大きく広がるようなことはなかっであろうに、ネット社会の現在だといとも簡単に嘘やデマが、さも真実であるかのように広まってしまうのは怖いことですね。

著者に会いたい

このところ朝日新聞の読書欄で、あたしの勤務先の書籍が取り上げられることがなくて、少し寂しい思いをしていましたが、今朝の紙面ではこんな記事が載っていました。

『日本新劇全史』第三巻が刊行されたばかりの大笹吉雄のインタビューです。記事の端っこに書かれている価格を見て驚かれた方もいらっしゃると思いますが、誤植ではありません。本体価格で言いますと、第一巻と第二巻がどちらも30000円、そしてこの第三巻が38000円なのです。

函入りの立派な本です。ですから書店店頭で見かける機会は少ないかもしれませんが、見かけたときには是非じっくりご覧いただければと思います。

そして、朝日新聞の読書欄と言えば、実はこのところ人文会会員社の書籍の紹介もやや少なくなっているような気がします。こちらも非常に残念、否、由々しきことだと思っています。

本日も、いわゆる書評欄には人文会会員社の書籍は取り上げられていませんでしたが、ページをめくったところに、ご覧のように創元社と晶文社の書籍が取り上げられていました。ちょっとホッとしております。

そんな土曜日ですが、このダイアリーでも何回か、そして何年もご紹介している近所の銀杏の木。四本あるうちの二本が先に黄葉し、あとの二本が遅れて黄葉するのは例年どおりですが、今朝はこんな様子です。

もう緑と言うよりは、すっかり黄色、まさに黄葉です。落葉もしていますので、黄金色の絨毯が敷き詰められているようで、とてもきれいです。空も雲一つなく澄み渡っています。これくらい日差しがあると、昼間は寒くなく、心地よく過ごせますね。

ところで黄葉で思い出したのですが、わが家の近所、欅が多くて、いまは落葉の真っ盛りなのですが、欅は茶色くなるだけで、紅葉としてはあまりきれいではありません。そして近所にはもみじや楓が見当たらず、きれいな紅葉を見ることができないのです。

ナナカマドの真っ赤も憧れますね。近場で見られるところはないものでしょうか? 小金井公園へ行けばよいのでしょうか?