2020年11月の広告予定

1日 戦時リーダーシップ論/民主主義の壊れ方/イギリス近代の中世主義/茶房と画家と朝鮮戦争(北海道、中日、西日本、信濃毎日、神戸)

1日 戦時リーダーシップ論/民主主義の壊れ方/イギリス近代の中世主義/茶房と画家と朝鮮戦争(毎日)

16日 戦時リーダーシップ論/民主主義の壊れ方/イギリス近代の中世主義/茶房と画家と朝鮮戦争(河北)

17日 戦時リーダーシップ論/民主主義の壊れ方/イギリス近代の中世主義/茶房と画家と朝鮮戦争/フランス組曲/まっぷたつの子爵/花冠日乗(京都)

※都合により掲載日、掲載書目が変更になる場合がございますので、ご了承ください。

今日の配本(20/10/28)

まっぷたつの子爵[新訳]

イタロ・カルヴィーノ 著/村松真理子 訳

トルコとの戦争へ出かけた若き子爵メダルドは敵の砲弾で吹き飛び、体をまっぷたつに引き裂かれるが、奇跡的に一命をとりとめ、右半身だけの体で領地に帰ってきた。しかし、その性格は以前とは一変していた。メダルドの通ったあとには半分に切り裂かれた果実や作物、動物たちがちらばり、彼の開く裁判ではどんなに軽い罪でもすべて絞首刑に処された。お城の年老いた乳母は言った。「帰ってきたメダルドは邪悪なほうの半分らしいね」。人々は半分になった子爵が領内に落とす暗い影に怯えた。ある日そこへもうひとりの子爵、良いほうの半分が帰ってきた……。人間存在の歴史的進化を寓話的に描いた三部作《我々の祖先》の第一作『まっぷたつの子爵』を清新な新訳で贈る。三部作執筆の経緯を作者自ら解説したエッセー「一九六〇年の覚書き」(本邦初訳)を併録。翻訳権取得。