無くならないうちに……

過日ご紹介していたのではないかという気もしますが、いや、まだだったかも知れませんが、なにはともあれ、ご紹介足します。

紀伊國屋書店新宿本店の4階、文芸書売り場で白水Uブックスの全点フェアが開催中です。

ご覧のように、在庫のあるUブックスが所狭しと棚に並んでいるさまは壮観です。ふだんから同店はUブックスならほぼ全点を在庫していましたが、こうして大きなスペースをとって展開するとまた格別です。

そして今回のフェアはちょっと特別です。

フェアでUブックスを購入いただくと、ご覧のような特製ブックカバーがプレゼントされます。と言うよりも特製ブックカバーを掛けてくれるのです。

白を基調としたUブックスですが、このカバーはもう少し落ち着いた感じに仕上がっています。あたしの第一印象はルイヴィトンです。紙で出来たブックカバーですが、遠目には革の財布かポーチのように見えなくもないデザインです。

どうです、欲しくなってきませんか?

渋く決まっている表面に対し、カバーの裏面はご覧のとおりです。

「紀伊國屋書店新宿店」と刻印されています。紀伊國屋書店のネットショップでも、紀伊國屋書店の他のお店でも手に入らない、ここでしかもらえないブックカバーです、たぶん。

コロナ禍で人の移動がなかなか思うに任せないところはありますが、もし東京に、新宿にいらっしゃることがありましたら、是非、紀伊國屋書店新宿本店まで足をお運びください。

ちなみに最初にも書きましたが、現在、同店の文芸書売り場は4階です。順次行なわれている耐震補強工事のため、かつての売り場構成とはガラッと変わってしまっているフロアがありますが、現在はこのように文芸書売り場が4階にありますので、お間違えないように!

ちなみに、在僅本も出せるだけ出品していますので、掘り出し物が見るかるかも知れません。また特製ブックカバーはなくなり次第、プレゼント終了となります。

接種しました

本日は午前中にインフルエンザの予防接種を受けてきました。

昨年、コロナの大流行下、数年ぶりに予防接種を受けたのですが、今年も受けまして、二年続けての接種となります。

昨年インフルエンザが流行しなかったために今年は集団免疫が出来ていないから大流行する可能性があると専門家が異口同音に語っていたので、やはり用心に越したことはないですから。

ただ昨年、数年ぶりに受けたと書きましたが、それまでは何年も、インフルエンザの予防接種など受けなくても、インフルエンザにかかったことはありませんでした。というよりも、物心ついてからこれまで、たぶんインフルエンザだったんだろうと思われるような高熱を出したのって一度きりです。それ以外は風邪らしい風邪すら引かずに来ております。

まあ、毎日早寝早起き、ちょっとでも体調が悪かったら、風邪薬をすぐに飲んでさっさと寝てしまうので、大事に至っていないのだと思いますが……

あまりにもベタな行動だったかしら?

今週は、移動の電車内で『頼朝と義時 武家政権の誕生』を読んでいます。来年の大河ドラマを見据えて、鎌倉幕府や北条義時に関する本の刊行が続いていますね。

少し前のダイアリーにも書きましたように、あたしはずいぶんと前から北条義時が好きだったので、この流れはとても嬉しく、この手の新書も何冊か買ってしまいました。

で、本書を読みながら東海道本線、横須賀線を乗り継いで、本日は鎌倉へ営業に行って来ました。コロナ前の賑わいにはまだまだ遠いですが、平日の昼間、それも朝が土砂降りだったことを考えると、それなりの人出と言えるのかも知れません。

修学旅行と言うよりは遠足に来ているような学生の集団を見かけましたし、奥様方の二人連れ、三人連れのようなグループが多いように感じます。やはり若い人は土日に集中するのでしょうか。

それにしても『頼朝と義時』を片手にいざ鎌倉とは、あまりにもベタな行動だったとちょっと反省しております。

ガイブン手帳2022

 毎年この時季になると本屋の店頭で見かける商品に『歴史手帳 2022年版』があります。これは吉川弘文館の商品ですが、似たようなものに『2022年版 山川歴史手帳』があります。どちらを選ぶかは個人の好みなのでしょう。

そして周囲を見回してみますと、『鉄道手帳』なんていうのもあります。

いわゆる、ただ単なる普通の手帳ではなく、こういうあるジャンルをフィーチャーした手帳もそれなりの需要があるようですね。カレンダー部分のレイアウトの好き嫌いはおくとして、やはりこういう手帳を買う人は、その付録の部分に興味津々なのでしょう。

で、あたしが思ったのは、《ガイブン手帳》《海外文学手帳》といった手帳はないものか、ということです。カレンダーの部分には、有名な文学者、作家などの誕生、死亡が載っていて、手帳を眺めながら「今日は某々の誕生日なのか」と思ったりできるわけです。

付録には、国内外の文学賞の簡単な一覧と紹介、ノーベル文学賞やピュリッツアー賞の受賞者リストなどが載っているようなイメージです。まあ、需要があるのかわかりませんが、本当に発売するのであれば、もっと付録を充実させないといけませんね。

ベストアルバムの発売を前にして思うこと

もうすぐ、乃木坂46のベストアルバム「Time flies」が発売になります

ベストアルバムですから、これまでの全シングル+αで構成されているようです。新譜も何曲かあるみたいですが、そのあたりは折り込み済みです。

あたしが気になるのはその歌唱メンバーです。

こういうベストアルバムって、過去の音源をそのまま使う、あるいはリマスターして使うことが普通ですから、アーティスト側の負担はほとんどないわけですよね。せいぜいがジャケットやライナーノート用の写真撮影でしょうか? 通常のアルバム製作であれば当然行なわれるレコーティングはないのでしょう。

ここで気になるのはファン側の気持ちです。こういうベストアルバムの時、当時の歌唱メンバーの楽曲を聴きたいものなのでしょうか? それであれば、当時のCDを聴けばいいだけの話です。

あたしは、個人的には現在のメンバーで改めてパート割りをして、全く新しく録音(レコーディング)したものが聴きたいなあと思うのです。もちろん、それほどのファンでもない人が、ベストアルバムが出るなら買って聴いてみるか、という場合、やはり当時の音源、オリジナルを聴いてみたいとなるのでしょうから、改めて録り直さないのが常識なのでしょう。しかし、ここはあえて現在のメンバーで改めて録音した音源も聴いてみたいと思うのです。

まあ、全部の楽曲が大変なら、いくつか選んででも構わないので、そういう試みもどうかなと思います。でも、あたしの言っていることって、つまりは現在のライブをCDにした、ということでもありますよね。そうなるとバースデーライブなどはライブのBlu-rayが発売されますから、わざわざベストアルバムでやる必要もないのかも知れませんが……

今日の配本(21/11/29)

破綻の戦略
私のアフガニスタン現代史

髙橋博史 著

本書は、大学卒業後、ダリー語修得のためカーブル大学に留学して以降、一貫してアフガニスタンに関わり続けてきた元大使によるメモワール的なドキュメントである。現地にどっぷり浸かり、体験し、長年にわたって蓄積した知見をもとに書き下ろした。ジャーナリストによるルポや研究者による分析とは一線を画す、異色のノンフィクション。

売れるものなのでしょうか?

わが家の書架の一部です。あたしがパソコンに向かっている椅子の背後にある書架です。たぶん高校の頃に購入したスライド式の書架です。これが二台並んでいます。

ご覧のように、所蔵しているのは中国史の本です。それも中国で発行されたものです。われわれ中国学専攻の人間は、、日本で発行されている書籍を和書と呼ぶのに対し、「中文書(ちゅうぶんしょ)」と呼んでいる書籍です。

写真の右半分を占める、薄い緑色の本は中華書局から発行されている中国の正史、『二十四史』です。『二十四史』だけでなく『清史稿』まで揃っていますし、いくつかの史書では、人名作品や地名索引も持っています。左上二段を占める黄色い本は『資治通鑑』で、その下の段には『通鑑記事本末』とか『読通鑑論』、さらに下の段には『史通』『国語』『戦国策』といった歴史関係の中文書が並んでいます。

それとは別の書架が左の写真です。こちらは『新編諸子集成』を並べています。下の方には、ちょっと違う色の本が並んでいますが、この書架には主に思想分野の中文書を収蔵しています。

とまあ、そんな書架の紹介はおくとして、わが家にはこのように中文書を並べている書架が全部で6本ほどあります。ですから、所蔵している中文書の量もそれなりのボリュームになります。

で気になるのは、これらの中文書って、もしあたしが死んだりしたら、古本屋は買ってくれるのでしょうか? ブックオフのサイトを見たところ洋書も買ってくれると書いてありましたが、中文書はどうなのでしょうか? 洋書と同じように買ってくれるのでしょうか?

ただ、いまのところ突発的な事故にでも遭わない限り死ぬ兆候もありませんし、そもそも所蔵している中文書を処分しようという気持ちもないので、取り越し苦労ではありますが、そう遠くない未来には、これらの本をどうにかしなければならない現実が訪れるわけです。あたしが死んでしまったら、残された人が勝手に処分してくれて構わないのですが、量が量だけに残された方も大変だろうなあと考えてしまうわけです。

2021年11月28日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

スタートダッシュ!

実は刊行前から話題になっていました『とってもナチュラル ふだんのひとことフランス語』がようやく発売になりました。

で、アマゾンのフランス語学習書の「売れ筋ランキング」を見ましたら、ご覧のように堂々の第一位に輝いていました。この調子で、リアル書店でも売れてくれることを期待しています。

なお第二位も『フランスの小さくて温かな暮らし 365日』で、著者は同じトリコロル・パリさんです。しかし、この本はフランス語の学参でジャンルは合っているのでしょうか?

その下を見ますと、第四位、第六位、第七位、第八位にもあたしの勤務先の書籍がランクインしております。フランス語を売りにしている出版社なので、この結果は当たり前とは言いませんが、これからも維持していけるようにしたいものです。

関連書籍を少々ご紹介します、再び

昨日の朝日新聞の夕刊です。載っていなかった地域の方は、ゴメンナサイ。

「君が代」に関するものです。

かつて「君が代」が現行のものとは異なるものが存在したということは『初代「君が代」』という本のお陰で知っていましたが、それとはまた別のものなのでしょうか? 同書の内容紹介によると

明治2年7月22日。エジンバラ公アルフレッドが横浜港に到着し、新政府にとって初となる、国王接遇に準ずる「外国賓客の儀」の幕が切って落とされた。一行が宿舎となる浜御殿に到着すると、横浜に駐屯するイギリス陸軍第10連隊第1大隊軍楽隊によってイギリス国歌が、終わると続けて別の短い曲が演奏された。国歌として「君が代」が演奏された最初の出来事である。翌明治3年9月8日、薩摩藩軍楽伝習生30余名は、豪雨のなか、越中島の調練場にいた。そしてこの日は、薩摩、長州、土佐3藩の兵に対する天覧調練、いわゆる「観兵式」が行われ、そこで明治天皇の御前で、この「君が代」が演奏された。この曲は、どういういきさつで作られたものだったのか。そもそも「国歌」という概念すらなかった時代、新政府は誰に命じ、誰が形を整えていったのか。横浜、鹿児島、函館、上越……薩摩藩軍楽隊や通史から国歌誕生の謎を探る、力作歴史秘話。この初代「君が代」、現在は東京・京橋の警察博物館で聞くことができる。

とありますので、朝日の記事とはちょっと違うような気もしてきますし、そうなると「君が代」どれだけのバージョンがあったことになるのでしょう?

一日遅れですが……

昨日、11月24日は哲学者、スピノザの誕生日だったそうです。

岩波文庫のツイッターにそうありました。『エチカ』と『知性改善論』の画像と共につぶやかれていました。

というわけで、一日遅れですが、あたしも!

自宅の書架を漁ってみたら、もちろん岩波文庫の『エチカ』は所蔵していましたが、その他に『神学・政治論』、そして光文社古典新訳文庫版の『神学・政治論』なんかもありまして、入門書的なものとしては講談社現代新書『はじめてのスピノザ』も所蔵しておりました。

さらにダメ押し(?)として、文庫クセジュの『スピノザ入門』です。