今日の配本(23/07/14)

ヘブライ語文法ハンドブック[新装版]

池田潤 著

ユダヤの歴史と文化の源であるヘブライ語は、3000年以上前に誕生し、一度は日常の話しことばとしての機能を失い、19世紀末に千数百年の眠りから「復活」しました。イスラエルの公用語である「古くて新しい言語」現代ヘブライ語を、その独特の文字から複雑な構文に至るまで、日本語との接点も探りながらわかりやすく解説します。初学者には親しみやすく、また中上級者にはつねに新たな発見がある本格的な文法書です。巻末に動詞の語形変化表や文法索引付き。

似て非なる、否、そもそも似てないか?

松田青子『おばちゃんたちのいるところ』を読んでみました。本作の内容紹介には

追いつめられた現代人のもとへ、おばちゃん(幽霊)たちが一肌脱ぎにやってくる

とあります。幽霊がやって来ると聞いて思い出したのが、『海峡を渡る幽霊』です。

こちらはの内容紹介には

都市化の波に取り残された港町に生きる女性、結婚後の夫との関係に悩む妻、幽霊となって故郷を見守る先住民の女性など、女性の視点から台湾の近代化と社会の問題を描く。李昂の豊饒な文学世界を堪能できる一冊

とあります。女性を助けに幽霊が現われるというモチーフでは似ていると言えなくもないですが、読んでみるとテイストは全く異なります。

むしろ、読んだ感じとしては『冬将軍が来た夏』の方が相通じるものが感じられました。こちらの内容紹介には

レイプ事件で深く傷ついた私のもとに、突然あらわれた終活中の祖母と5人の老女。台中を舞台に繰り広げられる、ひと夏の愛と再生の物語

とありまして、決して幽霊ではないのですが、主人公の女性を助けに現われる女性たちというモチーフが『おばちゃんたちのいるところ』と似ていなくもないと感じられたのです。

それにしてもあたしが挙げたのはいずれも台湾の作品ですが、こういう心温まる怪異譚というのは日台共通のものがあるのでしょうか?

あともう一種類ある

乃木坂46の三期生、久保史緒里の写真集が発売になりました。あたしも購入しました。

楽天ブックス版、セブンネットショッピング版、通常版です。実は、これ以外に紀伊國屋書店版というのもありまして、個人的には紀伊國屋書店版のカバーが一番好みの写真が使われています。

さあ、紀伊國屋書店へ行って、紀伊國屋書店版カバーの写真集も購入するか、いま絶賛悩み中です!

読むべきなのはどれかと問われたら……

《エクス・リブリス》の最新刊『未来散歩練習』を読んでいます。

韓国の作家、パク・ソルメの作品で、《エクス・リブリス》では『もう死んでいる十二人の女たちと』に続いて二つめの作品です。この数年、出版点数が非常に増えている韓流作品の一つです。それにしても、これだけ韓流作品の翻訳が刊行されると、どれを読んだらいいのかわからなくなってしまいそうです。

そんな中、それほどたくさん読んでいるわけでもなければ、韓国文学に詳しいわけでもないあたしが、独断と偏見でお薦めの韓国文学作品を選ぶとするなら、迷うことなくこの二点です。

まずは『こびとが打ち上げた小さなボール』です。あたしが読んだのは単行本ですが、最近文庫になりましたね。手に取りやすくなったのではないでしょうか?

そしてもう一点が、『』です。これは晶文社の《韓国文学のオクリモノ》というシリーズの一冊です。こちらは文庫にはなっていませんし、単行本でも500頁弱もある大作です。

この二作品、とにかく圧倒的です。ノックアウトされそうになるくらいの力を持った作品です。「いやー、韓国文学ってすごいね」というのが、この二つを読んだ後の偽らざる感想でした。

韓流文学は『82年生まれ、キム・ジヨン』を筆頭に、女性の生きづらさとか、韓国社会の閉塞感を描いたような作品が多く紹介されていますが、この二作品は、あたしの印象ではそんな枠には収まりきらないスケールを持った作品だと思います。

近所で探すのが一番よいのでしょうか?

わが家の書架、このダイアリーでも何度かご紹介していますね。最近は主に文庫や新書の棚を中心にとって載せていたような気もしますが、わが家の書架で半分近いスペースを占めているのが中国からの輸入書、いわゆる中文書です。「中文書」と書いて「ちゅうぶんしょ」と読みます。

右の写真は、中国史をやる人にとっては基本中の基本、中華書局の点校本二十四史(評点本二十四史)です。『史記』から『清史稿』まで、いくつかは『人名索引』や『地名索引』も架蔵しています。中国史のみならず、中国学を学ぶ人なら必ずお世話になる叢書ですね。

歴史関係では、この他に『資治通鑑』もありますし、『武英殿本二十四史』の影印本も架蔵しています。『国語』や『戦国策』なども注釈本も含めいくつか持っていますし、あたしの専攻が秦漢時代だったので、『史記』については何種類もの現代中国語訳や注釈本を架蔵しています。

そして思想史を専門としていたので、諸子百家に関するものも数多く架蔵していまして、そこからの流れで漢代思想、魏晋玄学などもある程度はフォローしています。

思想と言えば外せないのは『十三経注疏』で、これも古典の影印本から「清人十三経注疏」なども一通り揃えています。『皇清経解』や『通志堂経解』も架蔵しているので、儒学関係のたいていの文献は自宅にいながらにして原典に当たることができます。

もちろん工具書類も諸橋『大漢和辞典』や『中国学芸大事典』もありますし、学習用の漢和辞典も10種類くらいは所持しているはずです。

と、こんな風に本をたくさん持っていることを自慢したいわけではなく、そろそろこれらの本をどうしたらよいのかを本気で考えないといけない年齢にさしかかったのではないかと最近思っているのです。

そもそもこんなに本を自宅に持つようになったのには理由がありまして、学生時代、特に一年生、二年生の時は大学まで片道一時間半かかっていたので、図書館で遅くまで調べものをするには不便でしたし、その当時の一、二年生キャンパスには研究室もなく、図書館の蔵書も調べものをするには貧弱すぎました。となると必然的に自宅である程度の調べものはできるようにしないと話にならない、というわけで本が徐々に増えていってしまったのです。まあ、大学院まで進む学生であれば、これくらいは普通のボリュームだと思うのですが……

で、話は戻ってこれらの中文書、『大漢和辞典』などは日本の書籍ですが、これらを引っくるめて中国関係の書籍をどうしたらよいものでしょう? 近所に中国史を学んでいる大学生、あるいはこれから学ぼうと考えている高校生は住んでいないものでしょうか? いたら全部差し上げたいと思っているのです。メルカリに売っても、どうせ二束三文にしかならないでしょうし、だったら有効活用してくれる人に譲った方が本も喜ぶのではないかと思うのですよね。

2023年7月10日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

口笛はなぜ遠くまで聞こえるの?

JR国分寺駅の駅ビル、マルイの入り口前で、アルプスの少女ハイジをデザインしたプリンが売られていました。一つが605円とプリンとしてはちょっぴりお高いのですが、写真に写っている器が陶器なので、あたしの予想では、605円のうち500円が器の値段ではないでしょうか?

ネットで調べたところ、特に最近発売になった新製品というわけではなく、ずいぶん前から売られていたプリンのようです。ただ単にあたしが知らなかっただけで、過去にも国分寺のマルイで販売されたことすらあったようです。

四種類のフレーバーが左の写真のとおりです。ヤギミルク、コーヒー、メープル、カスタードとなります。

メープルとカスタードはプリンとしては王道ですね。コーヒーもまあ、なくはないというフレーバーです。一番異色なのはやはりヤギミルクではないでしょうか。材料名にもしっかりヤギミルクと明記されています。

食べてみたのですが、ヤギミルクの臭みは感じられませんでした。とはいえ、あたしがヤギミルクの味も匂いもわからないので、ほんのりとでも感じられるのか否か、まるで判断できないのですけど(汗)。

ちなみに、公式サイトの情報を確認すると、この国分寺のフェアも載っていましたが、全国各地でいろいろとイベントやフェアをやっているのですね。プリンも意外といろいろなところで購入することができそうです。

これも立派なオタ活?

もう届いてから数日たっていますが、改めてご紹介します。乃木坂46を卒業した秋元真夏と齋藤飛鳥の卒業記念のBlu-ryです。卒業記念版ということで発売されたものです。やはり最後まで在席すると、いろいろご褒美にありつけるものですね。

とはいえ、二人とも乃木坂工事中ではかなり活躍していたメンバーですよね。一期生という立場にあぐらをかかず、率先して頑張って番組を盛り上げようとしていたように、あたしには感じられましたから、このようなBlu-rayが二人のために発売されるのも納得です。未見ですが、じっくり楽しみたいと思います。

そして最後の二期生、鈴木絢音も卒業して完全に新体制になった乃木坂46にもだいぶ慣れてきました。副キャプテン就任以来、梅澤がこのままキャプテンになったら乃木坂46の空気はどうなってしまうのだろうと、ちょっと案じていたのですが、いまのところは梅澤が引っ込み思案すぎて、山下や久保も交えたトロイカ体制のような感じで動いている感じです。

ところで、少し前に乃木坂配信中で、メンバーが奥出雲町へ田植えに行くという企画が配信されました。奥出雲ですから島根県ですね。四期生の田村真佑と賀喜遥香、五期生の菅原咲月と小川彩の四人が出演していましたのを楽しく視聴しました。
この配信でメンバーが訪れた奥出雲のお米が仁多米というブランドです。あたしは寡聞にして、仁多米というブラインド米のことは、この配信を見るまでまるで知りませんでした、全国各地にいろいろなブランド米があるのは知っていますが、これは初耳でした。

そして、わが家のお米がそろそろなくなりかけたので、これはちょうどよいタイミングだと思い、ネットで探して仁多米を取り寄せてみました。それが左の写真です。

5kgの袋入りが二つ、合計10kgを購入してみました。この時季なので新米ではありません。味はどうなのでしょう? あたし、実はお米の味って、あまりよくわからないんですよ。新潟出身の母曰く、悪くない、美味しいお米だよ、とのことですが、あたしには新潟のコシヒカリも、今回の仁多米も違いがわかりません。まあ、仁多米もコシヒカリの一種だそうなので、それほど味の違いはないのでしょうけど。

長いこと大切にしていた宝毛がとうとう抜けてしまいました

宝毛と呼ぶのでしょうか、人によっては福毛とも言うそうですが、ご存じでしょうか。体の思いがけないところから一本だけポツンと生えている白あるいは透明の毛のことです。

あたしの場合、昔から、体の二か所にそういう白い毛が生える箇所がありました。片方に生えているときは、もう一方には生えないというのも不思議なもので、ある程度の長さになるまでそれなりの時間がかかっているだろうに、生えていることに気づかないことが多いです。気づくと、数センチの長さになっているのです。

そしてこの数ヶ月、いつも生える場所に白髪(あたしの場合は白髪が生えます)が伸びていて、それが20センチまではないと思うのですが、15センチくらいの長さにまで伸びていたのです。

この宝毛(福毛)は抜いてはいけないそうで、あたしももちろん、昔から自分で抜くようなことはしていませんし、なんなら大事に大事に培養していたくらいです。

それがなんと気づいたらなくなっていたのです。どうしたことでしょう。いったいいつ抜けてしまったのか。宝毛が抜けるとよくないことが起きるなんて、交換では言われたりしているみたいです。そうなるとあたしの宝毛、今回のが何代目になるのかわかりませんが、昔から何度も生えては抜けていますから、何度よくないことが起きたことになるのでしょう。

ちなみに、このタイミングで、松田青子さんの中公文庫を三冊買ってしまいました。すぐには読めないかも知れませんが、ちょっと読みたいと思ってしまったので買ったのですが、この行動と宝毛が抜けたことに因果関係があるのでしょうか?

やはり買い直そうと思っています

少し前に仕事用の新しいリュックを購入し、その使い勝手について書きました。その時に、外側のポケットに本が入らないと書きました。

厳密に言えば、文庫本や新書の一冊くらいは入るのですが、最近のやや厚めの文庫や新書だとちょっとキツいです。出し入れの時にカバーやオビが破れそうになります。ですから単行本を入れるのは全く無理です。職業柄、やはりこれでは話になりません。

この手のポケット、たぶん作り手としてはゴテゴテしているよりも、見た目もスマートに仕上げたかったのではないかと思うのです。そのためにマチがほとんどなく、モノを入れるという点では使い物にならないポケットに成り下がっていると思うのです。

それと、これはあたしが買ったリュックに限らないのですが、スマホを入れるポケットが使えないものが多いです。最近は多くのカバンに、スマホがきれいに収納できますと謳ったポケットがあったりします。しかし、これ、スマホに手帳型のカバーを付けていると入らないことが多いのです。手帳型ケースをやめればよいのでしょうけど、やはりケースをつけたい人だって多いはずです。となると中途半端な大きさの、使い物にならないポケットが余っているという状態になりがちです。

というわけで、愚痴ばかりになってしまいましたが、やはりカバンを買い直そうと考えています。体がつらいので、やはりリュックを探しているのですが、なかなかこれというのがありません。肩掛けだと、洋服の片方だけが痛むのと、自分の肉体にも片方だけに負担がかかりすぎるので、できれば避けたいところです。