今日の配本(23/06/30)

未来散歩練習

パク・ソルメ 著/斎藤真理子 訳

光州事件、釜山アメリカ文化文化院放火事件と五人の女性の生き方を通して、今を生きる・過去を理解する・未来を思うことを重層的に描く力作長篇。

地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み
富山地方鉄道・北陸鉄道・箱根登山鉄道

今尾恵介 著

温泉に浸かってゆっくりしたい。人々のそんな思いを後押しし、それぞれの土地の名湯が楽しめるようになったのは全国の鉄道路線がもたらしてくれた恩恵である。本書で取り上げる富山地方鉄道、北陸鉄道、箱根登山鉄道の開業は、宇奈月温泉、山中温泉、箱根温泉などの温泉地をより身近なものにした。移動手段が劇的に変化するモータリゼーション隆盛のなかで、輸送力やスピードアップ、国際観光やリゾート開発など、さまざまな課題に直面する鉄道の歩みを数多くの当時の地図や資料、公文書で辿っていく。カラー図版多数掲載。

民主主義の危機
比較分析が示す変容

アダム・プシェヴォスキ 著/吉田徹、伊﨑直志 訳

過去200年間の多様かつ詳細なデータを用いて、いまデモクラシーに何が起きているのかを徹底的に解明した比較政治学の最新診断。

今日の配本(23/06/29)

文化メディアシオン
作品と公衆を仲介するもの

ブリュノ・ナッシム・アブドラ、フランソワ・メレス 著/波多野宏之 訳

美術館、博物館、歴史的建造物の展示パネルやオーディオガイド、劇場での字幕解説やワークショップといった活動は、文化メディアシオンと呼ばれる。こうした活動は多岐にわたるが、その目的は、多くの人に文化に触れてもらうことにある。本書は、メディアシオンの概念、歴史、組織、財政問題、職業養成のほか、具体的な仕事内容や事例などを盛り込む。ソルボンヌ・ヌヴェル(パリ第三大学)で教鞭を執る二人の著者による待望の一冊。

歌詞のサウンドテクスチャー
うたをめぐる音声詞学論考

木石岳 著

宇多田ヒカル、椎名林檎、King Gnu、Kohh、米津玄師、藤井風……ポップスの歌詞を楽しむための音響論的転回! 音声詞学の入門書。

暑かったですよ!

暑くなってきましたが、本日も昼前から外回りです。

東京の梅雨明けはまだですが、気温と湿度は真夏と言ってもよいくらいです。

ですので、外回りは、こんなことを言ってはいけないのですが、出来るだけ駅の近く、可能であれば駅ビル内の書店を中心に回りたいところです。梅雨の時季ですから、駅から距離のある書店はどうしても行くのが億劫になってしまいがちです。

で、本日なのですが、今回は駅からちょっとある書店へ出向きました。そこまでは駅からバスが出ているのでバスを利用しました。そして、そこまで来たのだからもう一軒、少し歩いたところにある書店にも向かってみました。

「歩いて」と書いたように、その二つの書店を結ぶようなバス便はありません。炎天下の住宅街っぽいところを15分くらい歩きました。そのくらいが限界ですね、この気温と湿度では。目的の書店についても、しばらくは汗が引くまで店内をぶらぶらしておりました。さすがに汗だく、顔から汗が滴り落ちるなんてところまではいきませんが、もう10分も外を歩いていたら熱中症になってもおかしくない天気でした。

とはいえ、昼間は雷雨の恐れなんて、朝の天気予報では言っていましたから、雨に降られなくてよかったと思っています。こんどはもう少し涼しくなったころに再訪したいものです。

とりあえず感想などをつらつら書いてみたいと思います

乃木坂46の33枚目シングルの選抜メンバーが発表されましたね。人数は32枚目と変わらず20名でした。全部で30名ちょっとしかメンバーがいないのに20名が選抜というのは、アンダーとのバランスがちょっと悪い気がします。やはり選抜メンバーはせいぜい16名くらいに絞るべきでしょう。

という全体的な感想はおくとして、個々に見ていきましょう。まずアンダーに落ちたのが佐藤璃果と松尾美佑の二人です。そして早川聖来が卒業を発表しているので、選抜人数が変わらなかったので3名の枠が空いたことになります。

ここに滑り込んだのが、三期生の伊藤理々杏と中村麗乃の二人、そして五期生から池田瑛紗です。伊藤理々杏と中村麗乃の選抜は多くのファンから祝福されているようですね。もちろん文句を言っているファンもいるみたいですが、どんな指標を使い、またふだんのどんな様子を見て選抜メンバーを決めているのか、我々ファンにはわかりっこないので、文句を言っても仕方ない、選抜もアンダーも関係なく応援するのがファンというものでしょう。

センターは五期生の井上和でした。大方の予想どおり、驚きがない人選ですが、世間的にはフレッシュな顔が真ん中に立つわけで、一期生、二期生がいなくなった乃木坂46に対して世間がどう反応するのか楽しみです。32枚目の山下、久保のダブルセンターは、そこそこ世間にも顔と名前を知られたメンバーでしたので、飛鳥後としては無難な選択だったと思います。ここへ来て世間的にはほとんど知られていない井上和を抜擢したことで「乃木坂46って、どんどん卒業生が出ても、まだまだこんなにきれいな子がいるんだね」と思ってもらえたら上出来でしょう。

フォーメーションとしては、このところシンメを意識した配置が続いていたと思うのですが、今回はシンメとしてはちょっとバランスが悪いところが目に付きます。新センターの周囲は安定の布陣で固めていますが、もう少し冒険してもよかったのかな、という思いもあります。あとはどんな曲になるか、ですね、歌詞にはあまり期待していないので。

ところで、あたし個人としては選抜は16名程度と書きましたが、今回ならどの4名を選抜から落とすでしょうか。難しいですね。ミーグリの売れ方とか、さまざまな指標もあたしたちが目にするのはその本の一面に過ぎないわけですから、結局はわかったようなことを書いたとしても、あたし個人の好みの問題になってしまうわけで。いっそのことくじでも引いたら、と思ってしまいます。あるいはまず曲があって、それをメンバー全員に歌わせてみる、そんなオーディションを内部で行なってもよいのではないかと思います。

それはともかく、掛橋沙耶香、林瑠奈、岡本姫奈という休業メンバーの復帰はいつになるのでしょう。この中で掛橋などは人気メンバーでしたから、復帰すれば即選抜の可能性もあるので、次作以降の選抜メンバーも難しいことになりそうですね。

今日の配本(23/06/27)

イノベーション
世界を変える発想を創りだす

マーク・ドジソン、デビッド・ガン 著/島添順子 訳

電灯、車、電話、自動車、冷蔵庫……世界はなぜ、これほど大きく変わったのか? 社会を変えてきたイノベーションの歴史の実像。

一日遅れでしたが……

一昨日の誕生日に、実は近所のレストランへオムライスを食べに行こうとしていたのです、母がご馳走してあげると言うので。ところが、行ってみると駐車場が満車だったので諦めて、セブンイレブンのお弁当を買ってきて済ませました。

そこで昨日の日曜日に改めて行ってみました。リベンジです。ちなみに、そのレストランとは「eggg」です。これで「エグー」と読むようです。字面どおり、卵を売りにしているレストラン、カフェです。

お店はいくつかありまして、わが家の近所にはeggg Cafe小平本店とeggg Parkがあり、食べに行ったのはParkの方です。いただいたのは、母がホワイトチーズオムライス、あたしが卵屋の半熟デミグラスオムライスです。右の写真がそれです。

実は、春休みに姪っ子たちが遊びに来ているときにも食べに来ていて、その時はあたしと母は食べたメニューが逆でした。なので今回は前回と違うものをという選択になりました。ボリュームはそれほどでもありませんので、女性でも軽くペロリと平らげることができるでしょう。もちろん大盛りもありますが。

そして、オムライスだけではなく、ふわふわのパンケーキもこの店の名物です。上述した春休みは姪っ子たちはパンケーキまで食べていましたが、母もあたしもその時は食べていなかったので、今回は食べてみようということで注文しました。母がプレーンシフォンケーキ、あたしがふわふわブリュレパンケーキです。

このブリュレパンケーキ、本当にふわふわで、ふわふわなんてものではなく、ナイフを入れるとあまりの柔らかさに崩れてきます。パンケーキは枚数を選んで追加することもできますが、デフォルトの二枚で十分なボリュームです。添えてあるシロップはやや苦めに作ってありますが、ちょこっとかけて食べると、また違った味わいが楽しめます。いわゆる「味変」というやつですね。

それにしても、昨日はなんとか駐車できましたが、混んでますね。平日だともう少し空いていると思うのですが、必ずしも若い人ばかりではなく、年配の方、家族連れなど、いろいろなタイプのお客さんが来ています。プリンやロールケーキなどもテイクアウトで売っているので、ここで食べなくともケーキだけ買って帰ることもできます。また来ようと思います。

美味しかったらしい

昨日、24日はあたしの誕生日だったのですが、今日、25日は亡き父の誕生日です。そして妹のところの甥っ子も、今日が誕生日なのです。父が亡くなって何年後に甥っ子が生まれたのか、すぐには計算できませんが、生まれ変わりなのか、そうではないのか、不思議な縁を感じます。

さて、そんな甥っ子に、ネットでケーキを注文して贈ってやりました。それが昨日届いたみたいで、妹からその写真が送られてきました。それが右の写真です。

おわかりになりますでしょうか。マスクメロンの中をくりぬいて、生クリームとフルーツを詰めたケーキです。ずいぶん前にテレビで紹介されていたのを見て、あたし自身も食べてみたいなあと思っていたのですが、自分はさておき、甥っ子に贈ってみました。

あたしがネットで見つけたショップが、テレビで見たショップと同じなのかはわかりません。同じようなケーキを作っているショップは他にもあるのではないかと思いますが、いかがでしょう。もし他にもあるなら、ショップによって価格はともかく、味にどれくらい違いがあるのか、食べ比べてみたいものです。

さて甥っ子のところに届いた丸ごとメロンケーキですが、包丁の切れ味が悪かったのか、ちょっと汚らしく見えませんか。ネットではきれいにカットされた断面の写真がアップされていますが、妹のところはちょっと残念の結果になってしまいましたね。

ただの西部劇ではない?

《エクス・リブリス》の『終わりのない日々』読了。カバー写真どおり、アメリカの西部を舞台にした作品でした。もちろん時代も南北戦争のころで、現代の物語ではありません。

語り手の主人公は、アイルランドからアメリカ大陸に渡ってきた少年で、炭鉱街の酒場で女装して踊るアルバイトをした後、インディアン討伐の軍隊に入り、更には南北戦争にも従軍するという人生を送ります。主人公の語りで進むからなのか、非常にテンポよく、また闘いのシーンも多いのですが、それほど陰惨な印象は受けず、西部の荒野のようにカラッとした印象で物語は進んで行きます。

ところが、後半、インディアンの娘、ウィノナを迎えてから家族の情愛が生まれたからなのか、物語にもウェットな感じを帯びてきます。そして主人公を待ち受ける、どうしようもなく過酷な運命。

と、ここまで書いて、実はこの作品を彩る大辞な設定について触れていないことを思い出しました。乞食同線の少年だった主人公が出会うのが美少年のジョン・コールです。二人は同性愛の関係になるのですが、そこが強く描かれるわけではありません。むしろ同性愛と言うよりも、主人公の心が女性、つまり今で言うところの性同一性障害なのかな、と思いました。そうなると同性愛ではなく主人公からすれば異性愛になるのだと思います。

そして、この作品を読み終わってあたしが一番強く思ったのは、そして「訳者あとがき」にもうれしい情報が書かれていましたが、主人公二人に愛情を注がれて育つウィノナから見た世界を描いたスピンオフ作品が読みたいということです。なんとウィノナを主人公にした物語『A Thousand Moons』は既にアメリカで刊行されているとのこと。早く邦訳が読みたいものです。

学んだことがないのです

岩波新書で刊行されていたシリーズ《歴史総合を学ぶ》の第三巻『世界史とは何か 「歴史実践」のために』が刊行されました。これで全三巻が完結になります。

第一巻『世界史の考え方』の刊行が2022年3月、第二巻『歴史像を伝える 「歴史叙述」と「歴史実践」』の刊行が2022年6月でしたので、この第三巻が出るまでがちょっと時間がかかったわけですね。でもなんとか完結したことをまずは喜びたいところです。

ところで「歴史総合」って何でしょう? どうやら高校の教科の一つらしいですが、日本史や世界史とは何が違うのでしょうか。あたしが学生だったころには存在しなかった教科なのでまるでわかりません。

文科省の指導要領のページを見ますと次のように書いてあります。

社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の有為な形成者に必要な公民としての資質・能力を次のとおり育成することを目指す。

これは一番初めに書いてある「目標」です。その後にもいろいろ書いてありますが、ざっと見たところ近現代史を中心に学ぶ教科のようです。それもただ単に明治維新以降の日本史だとか、19世紀後半以降の世界史といった形ではなく、もちろんそれらも踏まえつつ日本史と世界史を繋げ、さらに世界の様々な地域のことも大きな歴史の流れの中に位置付けて学ぶ、とったことのようです。

あたしが受験生だったころにも、日本史の授業は明治維新までしかできなかった、といった声は聞かれていて、高校三年のころに通っていた駿台予備学校では江戸時代までを教える日本史と明治維新以降を教える日本史という、二つの日本史の授業が開かれていました。この「歴史総合」はそんな風に時代を区切るだけでなく、横のつながりも意識しながら近現代史を集中的に学ぶ教科なのでしょう。

ところで、あたしが高校生のころから既に40年くらいたっています。さすがにこの十年、二十年のことは教科書で取り上げていないでしょうけど、あたしが子供のころの時代は既に歴史の教科書に載っているのでしょうね。