なかなか厳しい時代?

昨日の朝日新聞夕刊の一面に無言館の記事が載っていました。

 

記事にもある館主・窪島誠一郎さんの無言館に関する著作は、あたしの勤務先からも二点刊行していまして、それが『「無言館」への旅 戦没画学生巡礼記』と『無言館の坂を下って 信濃デッサン館再開日記』です。

残念ながら前者は現在在庫僅少となっていますが、後者は十分に在庫があります。ウェブサイトの紹介を引用しますと、前者は

戦没画学生の遺作を集め、その慰霊美術館「無言館」を建設しようと全国の遺族や関係者を訪ね歩いた著者が、彼らの生命への祈りを聞き、自らの戦後を問い直すために綴った巡礼の旅。

というもの。後者は

連日多くの入場者でにぎわう「無言館」と、閉館の危機に陥った「信濃デッサン館」。二つのユニークな美術館を運営する著者が、喜びの再開にこぎつけるまでの揺れる思いをつづる。

という内容です。無言館もそうですが、「戦没画学生」という言葉自体がもう現在では理解されづらくなっているのでしょうか。

無言館に限らず、各地の博物館・美術館、なかなか運営が苦しいということは折に触れ耳にしますが、コロナ禍で更に人の移動が止まってしまい苦しさに拍車をかけているのでしょう。

長篇なのにグイグイ引き込まれます

新刊『見えない人間(上)』『見えない人間(下)』が非常に面白いです。ご覧の通り、上下巻の長篇なのですが、そんな長さを感じさせないくらいに、どんどん読み進めてしまいます。

いや、実際のところ、ずいぶんと細かい描写が多くて、「こんなことまで描かなくとも……」と思えなくもないです。ただ、しばらく読んで慣れてしまうと、そんな感じはどっかへ行ってしまい、むしろ映画かドラマを見ているように細部までが映像として浮かび上がってきます。

時代は1930年代のアメリカです。あたしはアメリカ史にも黒人の歴史にも詳しくはないので、その時代の黒人の立ち位置というものがよくわかりません。ましてや本文中で何度か言及される南北の地域差といったものについてはからっきし門外漢です。ただ漠然と「なんだかんだ言っても、つい最近まで黒人に対する差別や偏見は続いていたんだな」という印象を持っているくらいです。

今のところ、黒人ゆえにもがき苦しむ主人公、黒人も白人も決して一枚岩ではないアメリカ社会の有り様が面白く、下巻の半分くらいまで読み進んできましたが、最後どうなるのか、非常に楽しみです。

動かない営業?

まもなく配本予定の新刊は『冷たい戦争から熱い平和へ』の下巻です。上巻は既に店頭に並んでいると思いますが、上下巻の装丁はこんな感じです。

上巻は、オバマとプーチンが握手していますが、下巻はプーチンは変わらずですが、アメリカ側はトランプに変わっています。こう見ると、プーチンは長いこと権力の座にあるなあと感じます。しかしまあ、本書が出る頃にはトランプも大統領の座から降りようとしているわけですから、不思議なものです。

ところで、本日のいでたちはこんな感じでした。

本日のブラウスは「動かない鳥・ハシビロコウ」です。「動かない鳥」なのに、あたしはあっちの書店からこっちの書店へと動き回る営業です。なんという矛盾、自己撞着! 果たしてこれでよかったのでしょうか?

ちなみに、ネクタイはチェスの駒です。特にハシビロコウとは関係ありません。探せば、ハシビロコウのネクタイも売っているのでしょうか?

着実に売れています

ひとりでも学べるフランス語』が着実に売り上げを伸ばしています。3月に刊行したので、もう半年以上経っていますが、いまだにランキングに入っています。

実は、著者の書籍は以前にも『フランス文法はじめての練習帳』『15日間フランス文法おさらい帳』を出していて、特に後者は「改訂版」になるほど実績のある学参です。

というわけで、改めて三冊揃えての展開を勧めるべく、チラシを作ってみました。ポップも用意しましたので、よろしくお願いいたします。

今月のおすすめ本[2020年12月]

毎月恒例、今月のおすすめ本のご案内です。今年最後のご案内になります。

11月のベストテンと、今年一年を振り返ってよく売れた本、話題になった本を特集してみました。

最後のスーツはお預け?

長年着ているスーツが、もうちょっと外へ着て行くには憐れなほどみっともなく、ボロボロになってきていまして、このところの出勤時はジャケットを着用することが普通になってきました。

ジャケットも、昨年古くなったのを捨ててしまったので、現在は一着しかなく、ジャケットも新しいのを買いたいところですが、とりあえずスーツをどうするかで悩んでおりました。

礼服は持っていますから、スーツがなくとも困らないのですが、やはり一着もないというのもサラリーマンとしてマズいかな、と思うものの、残りのサラリーマン人生の長さを考えると、買うべきか買わざるべきか悩みどころです。

そもそも、あたしの収入ではオーダーメードなんて高嶺の花です。既製品を選ぶしかありません。ただ、あたしって撫で肩で、手も長めなので、身長に合った上着は手が短くなってしまいダメです。それでも上着の方はワンサイズ上を買えば袖の長さも何とかなるのでよいとして、問題はズボン(昨今はパンツと呼ぶのでしょうか?)です。

最近の流行は知りませんが、あたしは股上の浅いズボンは苦手です。いや、ほぼ全く履かないと言っても過言ではありません。ところが、最近のスーツはほとんどがローラズのズボン(パンツ)なので、その時点でダメです。選択肢からは外れてしまいます。それにバブル時代の名残なのか、どちらかというとゆったりしたものが好みで、ズボンもツータックでないと嫌なのです。

そんなこんなで選択肢が狭まる上に、紺色も着ません。個人的にはベージュとか茶色が好きなんですが、既製品って紺色が多いですね。あとはグレーでも悪くはないのですが、今回はベージュ系と黒系が欲しかったのです。

で、近所の紳士服のアオキへ出かけて行って見てみたところ、茶系でよいのが見つかったのですが、「二着でいくら」というセールをやっています。同じタイプいで黒を探したのですが見つかりません。よさそうな黒のスーツは素材がポリだったり、ズボンがローライズだったり、とどこかしらあたしのタブーに引っかかります。

結局、アオキでは見つからずじまいでした。青山やコナカに行く気も失せ、今回のスーツ選びはいったんお預けとなりました。果たして、残り少ないサラリーマン人生、最後のスーツを買う機会があたしに訪れることはあるのでしょうか?