お酒が大好きだった亡き父がやって来ているので……

昨日はお盆の迎え火でした。土地によっては8月にやるところもありますが、わが家では昔から7月にやっています。なので、昨夕に迎え火を焚きました。

わが家の場合、迎え火で迎えるのは亡父とその両親、それに父が生まれるずっと前に幼くしてなくなっている父の兄の四名です。とはいえ、あたしが知っているのは亡父のみです。

そして父はお酒が大好きだったので、久しぶりに帰ってきた時にはお酒を飲ませてあげたいところです。ただ昨日はお酒を切らしていたので、本日、勤務先からの帰路に買ってきました。

新潟の日本酒、越乃景虎です。越乃景虎はこれまでにも飲んだことがありますが、今回は夏用の純米原酒です。これを父の待つ仏壇に供え、あたしも相伴に預かりました。

いかにも新潟の酒という味わいですね。ちなみに、奥のテレビに映っているのは昨晩放送されたのを録画しておいた「乃木坂工事中」です。乃木坂ちゃんのバラエティーを楽しみながら、新潟のお酒を嗜みました。

名前を明かさないのは呪いをかけられないためなのか?

Netflixでホラー映画でも見ようかなと思って探していたところ、橋本環奈主演のコメディー映画「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」を見つけたので見てしまいました。

ホラー映画とは真逆の方向ですが、これが見たいなあという作品を見つけられなかったので「まあ、いいか」という感じで視聴を始めました。これって配信映画ですよね。さすがにこれを劇場公開したとしても大ヒットになるとは思えないので(汗)。監督からキャストまで、終始一貫いつものテイストです。

ところで、本来見たかったホラー映画のことなのですが、殺人鬼や悪魔、悪霊目線の作品ってあるのでしょうか。もちろん犯人が主人公などの標的を狙って追いかけてくるようなシーンでは犯人の目線のカメラワークもありますが、作品全体が殺す側の視点の作品という意味です。

まあ、ホラー映画というのは「怖い、怖い」と言いながら、思いながら鑑賞するものですから、殺す側視点だと単なる悪趣味なものになってしまうのでしょうか。でも、悪霊でもどうして自分が悪霊になったのか、どうして見ず知らずの人を手当たり次第に襲ってしまうのか、そういう葛藤とかジレンマとか抱えていないのでしょうか。そういう作品を見てみたいなあと思うのですけど、そんなのあたしだけなのでしょうか。

話は最初に戻って「赤ずきん」です。この作品、主人公の赤ずきんは赤ずきんであって名前が無いのですね。シンデレラにはお姉さんも含めて名前が与えられているし、途中で登場する魔法使いにも名前がありました。よくよく考えると非常に違和感があります。そう言えば、王様も王子様も名前はありませんでしたね。

今にして思うと、赤ずきんが来ているのはフード付のマントであって、あれは頭巾という名前でイメージするものとはずいぶん違う気もします。原作の童話では、森に住むお婆ちゃんも「赤ずきん」と読んでいたはずで、孫の名前を呼んであげないのですね。何が棲んでいるかわからない森の中でうっかり名前を口にするのは悪霊などに取り憑かれかねないから避けているのでしょうか。

目指せ、86万部!

早々と二回目の重版が決定した『本と歩く人』ですが、同書はドイツのベストセラー小説で、60万部を超えているヒット作品なのだそうです。

その『本と歩く人』を読み終わって、温かい気持ちになっているのですが、続いて読み始めたのは『雨上がりの君の匂い』です。こちらはフランスの作品で、河出書房新社から刊行されています。

そしてこの『雨上がりの君の匂い』も帯には60万部のベストセラーと書いてあります。いみじくも独仏それぞれで60万部のベストセラーを続けて読むことになったわけです。

ちなみにドイツの人口は8400万人ほど、フランスの人口は6800万人ほどなので、フランスの60万部の方が割合としてはちょっと高いわけですね。日本の人口は1億2000万ほどですので、人口比で考えると『本と歩く人』は60万部以上、恐らく86万部くらい売らないとなりませんね。

『ムーア人による報告』を読んだ日本人の報告

先日、朝日新聞の読書欄でも紹介された『ムーア人による報告』を読了しました。16世紀のスペインによる新大陸探検隊(征服隊?)の行程を描いた作品です。

ナルバエスが率いたこの探検隊はほぼ全滅し、8年後に生き延びた四名が現在のメキシコにあったスペインの植民地に辿り着き、探検隊の顛末を報告したものが公式記録として残っているそうです。これは史実です。そして生き残った四名のうち三名なスペイン人なのですが、残る一人がスペイン人に奴隷として仕えていたアフリカ人(ムーア人)だったというのも史実です。

公式記録はスペイン人によるもので、当然のことながら自分たちに都合のよい記述になっています。そこで著者は、たった一人のムーア人、エステバニコも探検記録を残していたという設定で描いたのが本作となります。

ウィキペディアにある「エステバニコ」の項によりますと、彼は8年間のインディオ暮らしの経験を買われ、次の探検隊の案内人になったけれどもインディオによって殺された、ということになっています。しかし著者は想像を逞しくして、彼のその後を希望に満ちたものに仕上げています。

作品はとても長い物語ですが、中だるみもなく、グイグイ読ませる作品です。当時のアメリカからメキシコにかけての地理があたしの頭に入っていなかったので、地名に少し手こずりましたが、メキシコ湾をめぐる北中米をウロウロしていたのだな、くらいの想像力で一気に読み通せました。

むしろ問題なのは、あくまで個人的な問題なのですが、ちょうど同時並行で読んでいた『アテネに死す』も中米が舞台となっている箇所があり、話と地理がゴッチャになってしまったことです。でも、どちらの作品も本当に読みやすく、引き込まれる作品でした。

ところで探検ものなので、過酷なシーンや描写もあります。食人のところなどは読むのがつらくなる人もいるのではないでしょうか。そういう点では同じ《エクス・リブリス》にある『緩慢の発見』と通じるものがあります。こちらも史実をベースとしたフィクションという共通点もあります。是非読み比べてみてください。

昔話のおじいさんは山へ柴刈りに行きましたが、うちの母親は庭で芝刈りを試みました

本日の朝日新聞のGLOBEにはフランスのベストセラーランキングが掲載されていました。その第三位はジュリアーノ・ダ・エンポリの『L’Heure des prédateurs』でした。

ジュリアーノ・ダ・エンポリと言えば、あたしの勤務先から刊行した『ポピュリズムの仕掛人』が好調ですが、本作はその次の作品のようです。

そして今月下旬には、その邦訳『リベラリズムの捕食者』が刊行になります。原題をそのままGoogle翻訳してもらいますと「捕食者の時間」となるようです。今回の邦題は少し意訳しているのですね。

フランスのベストセラーランキングにも入っている作品なので刊行を楽しみにしている方も多いと思います。邦訳の刊行まで、いましばらくお待ちくださいませ。本体1900円の予定です。

ところでそんな日曜日ですが連日の猛暑でわが家の庭の芝生もグングン伸びています。今日午後の様子が二枚目の画像です。

ちょっとわかりにくいかも知れませんが、かなり伸びています。あたしはゴルフ場に行ったことはないのですが、ラフってこんな感じなのではないでしょうか。

6月14日に投稿したダイアリーで、芝生シートを庭に敷き詰めたと書きましたが、あれからまだ一か月経っていませんが、この季節だとこんなにも伸びるのですね。しかし先月末、6月29日のダイアリーでは少し伸びてきている状態をご報告しましたが、そこからの生長はまさに怒濤の勢いです。

ここまで伸びると、少しカットしないとダメなようです。そうしないとよい芝生にならないみたいです。芝刈り機を用意した方がよいのでしょうか。

わが青春のYOU&I

季刊のPR誌『白水社の本棚』、その2025年夏号が出来上がりました。その巻末の人気連載、小指さんの『偶偶放浪記』を読んでいたら懐かしい名前を見つけました。

ちなみに今回の放浪先は千葉県の高根木戸です。なんとなく薄ぼんやりと聞き覚えのある地名ですが、どこにあるのかよくわかっていませんし、もちろん行ったこともありません。船橋の近くじゃなかったかなあ、というまるで根拠のない記憶があるだけです。

で、話は戻って懐かしい名前の件。それは「レンタルショップ 友&愛」です。懐かしのスポットとして訪れたものの、跡形もなくなっていたというありがちなオチですが、この「友&愛」はあたしにとっても想い出のお店です。

もちろん高根木戸ではなく、あたしが高校時代に行っていたのは杉並区浜田山駅前にあった「友&愛」です。忘れていましたが、『偶偶放浪記』にもルビが振ってあるように「友&愛」は「ユーアンドアイ」と読みます。ただ、あたしがよく利用していた「友&愛」は「YOU&I」と表記されていたように記憶しています。なおかつ、あたしたちクラスメートの間では「ゆーあい」と略して呼ぶのがスタンダードでした。

『偶偶放浪記』では「借りてきたCDをカセットテープにダビングしてた時代」と書いてありますが、あたしの頃はCDではなくレコードでした。借りるのはもっぱらLPレコードで、だから専用の大きな袋がありました。

日本のアイドルやロックなども借りたと思いますが、記憶に残っているのは洋楽です。なにせ洋楽全盛の80年代ですから、カルチャー・クラブにデュラン・デュラン、マドンナにシンディ・ローパー、ジャーニーやTOTO、さらにはマイケル・ジャクソンにプリンスなど、それこそ綺羅星のごとき時代でした。

いまも大して変わらないあたしの語学力では、これら洋楽アーチストの歌は理解できません。そこでそこの「ゆーあい」ではライナーノートのコピーサービス(と言っても有料だったはず)があって、借りた時には一緒に歌詞のページのコピーを取るのが習慣となっていました。

そんな懐かしい記憶が蘇ってくる今回の『偶偶放浪記』でした。

今日の配本(25/07/04)

アテネに死す

マックス・フリッシュ 著/中野孝次 訳

50歳を超えた有能な技師ウォルター・フェイバーは、ユネスコの仕事で世界を飛び回っていた。パリに向かうため豪華客船で大西洋を渡る途中、芸術を愛する女学生エリザベスと出会う。技術だけを信じ、芸術に無関心なフェイバーは好奇心旺盛な彼女に戸惑いながらも、次第に強く惹かれていく。パリ、ローマと旅をともにするうちに2人は心を通わせ、深く結ばれる。しかしエリザベスには、フェイバーの運命を大きく揺るがす秘密があった……

2025年7月4日 | カテゴリー : Rockfield Diary | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

予約はいつから?

このところ年に一度くらいの割合で、母を連れて旅行に出かけています。既に京都と奈良に行きました。

京都も奈良も、まだまだ訪れていないところはたくさんありますが、主だったところは一応は行っていますので、母が「ここは行ってみたい」と言っていたところに行こう、というのが主たる目的でした。

京都では金閣寺です。あたしも行ったことがなかったところでした。それと金平糖の緑寿庵清水、京漬物の村上重なども行ってみたいと母が言っていたので訪れました。

奈良は、母が一度も行ったことがない土地で、大仏が見たいと言っていたのと法隆寺にも行ってみたいとのことだったので行きました。法隆寺は、金閣寺同様、あたしも行ったことがなかったので楽しめました。その他に春日大社や二月堂、興福寺を回り、柿の葉寿司を堪能して帰京したのはこの年初のことでした。

そしてこの夏と言いますか、秋と言うのでしょうか、夏が終わる頃に北陸の金沢へ、これまた一泊二日で出かける予定です。茶屋街と金沢城兼六園を見るくらいの予定です。母も歳ですので、あまりあちらこちらへ連れ回すことはできませんので。

既に旅行会社に往復の新幹線とホテルの予約は済ませてあります。あとは食事です。昼は適当に入ればよいかと思っているのですが、夕食はちゃんとしたところで食べたいと考えています。

その予約をそろそろした方がよいのか、最近、思案しております。京都の時にちょっとお高いのですが、行ってみたいと思っていた料理屋に二か月くらい前に電話をしたところもう予約で埋まっていたという前科がありまして、どれくらい前から予約しておくものなのか悩んでおります。まあ、京都の方は席数も少ないお店でしたから半年くらい前には予約しないとダメだったのでしょうね。

庶民はコーヒーを飲み、貴族は紅茶を嗜む

あたしの記憶が正しければ、元乃木坂46の山下美月が自信のインスタで食べましたと紹介していたので、あたしも買ってみたハーゲンダッツです。

定番のバニラはいつでも売っていますが、こういう限定商品というのは、これまでにどれくらい発売されたのでしょう。人気があって長く売られていたフレーバーもあれば、あっという間に消えてしまったものもあるのではないでしょうか。

今回は「紅茶&クッキー」フレーバーです。似たようなフレーバーは前にも売られていたような気がしますが、近所のスーパーで売られていたので買ってみました。

蓋を開けると、こんな感じです。相変わらず、カチンコチンのアイスです。紅茶と聞いてどんな色を想像していたかわかりませんが、蓋に描かれているのはミルクティーのようなイラストで、中もそのままの色合いです。

そして食べてみると、これがまた見事にミルクティーです。ロイヤルミルクティーと言うよりも、ただの紅茶に牛乳を加えた、家庭で作るようなミルクティーの味を感じました。ただクッキーは控えめで、「どこに入っているの?」という感じでしたが(笑)。でも、美味しいアイスでした。

そんな近所のスーパーでもう一つ、こんどはドリンクを買ってみました。それが三枚目の画像です。

台湾ライチスカッシュとあり、ラベルには不二家のマークが描かれています。スカッシュとあるとおり炭酸飲料です。

飲んでみた感想としましては、果物のライチを食べながらレモンスカッシュを飲んでいる感じです。美味しいのか美味しくないのかちょっと微妙です。ライチがお好きな方であれば、美味しく飲めるのだと思いますが、冷たく冷やしたライチを食べた方が美味しいのかもしれません。

まあ、連日真夏日や猛暑日が続いている日本のこの季節にはちょうどよいのではないでしょうか。でも、ソルティライチでよいのかも?