他では読めない? 自宅で読めた?

今朝の朝日新聞読書欄に岩波書店の広告が載っていました。岩波文庫で多くのタイトルが重版になったようです。題して《2020年〈他では読めない〉岩波文庫一括重版》です。

タイトルの中で目を惹いたのは、あたしは中国学専攻でしたので『仁学』と『章炳麟集』でした。しかし、なんとなく見覚えがありまして、思ったとおり自宅の書棚に架蔵しておりました。しかもどちらも初版です。当時のあたしはまだ学生時代で、バリバリの中国学専攻の現役、この手のタイトルは漏らさず買っていたようです。

というわけで、その他で気になったのは『モンゴルの歴史と文化』『哲学史序論』『大転落』『ジュスチーヌまたは美徳の不幸』『とどめの一撃』です。

時は流れる

懐かしいという言葉は不謹慎に聞こえるかも知れませんが、あれからもう19年ですか?

ベストセラー『倒壊する巨塔(上)』『倒壊する巨塔(下)』が刊行されたのが2009年ですけど、あれから世界は変わってしまったような気もします。

世界というよりも、争いのスタイル、戦争のあり方が変わったと言った方がよいのかも知れません。いわゆるテロとの戦争です。テロはもちろん非難されるべきですが、中国政府などテロを口実に民衆を弾圧する手段にも使われていて、なんとも使い勝手のよい言葉ですね。

最近の寝床読書

就寝前の寝床読書、この先もまだ道のりは長いので、キリのよいところまで読んだ『つわものども』はいったんお休み。いまは以下の三冊を併読しています。

  

李琴峰さんの『星月夜』、温又柔さんの『魯肉飯のさえずり』、そして柴崎友香さんの『百年と一日』です。いずれも似たような分量なので、それぞれをちょっとずつ読んでいくと、同じタイミングで読み終わるのではないかと思っていますが、果たしてどうなりますことやら……

話題の『三体』の第二巻も上巻は読み終わっているのですが、下巻は未読。これも枕元で読まれるのを待っています。

テニスと差別

文春オンラインにこんな記事がありました。

大坂なおみ、日本で批判されてもアメリカでの評価が高まる理由

スポーツの世界に政治的な主張を持ち込むことの是非についての日米比較といった感じの記事です。日本でもようやく最近になって変わってきたと感じますが、スポーツ選手や芸能人が政治的発言をするのをタブー視するような風潮がまだまだ残っています。

「よく知りもしないくせに門外漢が口を出すな」という訳のわからない講義もあれば、やはりスポンサーの意向というのも大きく左右しているようです。でも、スポンサーと言うことであればアメリカのスポーツ選手や著名人だって同じこと。その政治的発言のせいで企業がスポンサーを降りるとなったら、むしろスポンサーが槍玉に挙がりそうですね。

それはさておき、この記事の中に「女子テニス界は昔から白人中心社会で、黒人選手は活躍しても人気が上がらなかった」という箇所があります。確かに、テニスと聞くと金持ちがやるスポーツというイメージが日本でも流布していると思いますが、それもあながち的外れでもなかったわけですね。

そんなテニスの世界における差別に関心をお持ちの方にお薦めしたいのが『ラブ・ゲーム テニスの歴史』です。人種差別だけを扱った本ではなく、テニスの歴史そのものを描いたノンフィクションですが、その中で差別問題も重要な部分を占めています。内容紹介次のようなもの:

第1部では、発祥から19世紀を経て20世紀前半までのテニス史を、当時の時代背景や先駆的な選手たちと絡めて概観する。第2部では第二次世界大戦後のテニスを扱い、オープン化に至るまでの流れ、性差別や人種問題などが論じられ、とりわけ選手の同性愛についての議論は興味深い。第3部では70年代以降、企業と結びつき、テレビ中継によって娯楽として根付いてから、80年代にテニスブームが去った後、現在までの流れを追う。

いまでこそ女子テニス界で大坂なおみを始めとする黒人も大活躍していますが、その歴史は意外と浅いということがわかると思います。そう言えば、メジャーリーグでも、初の黒人選手を称えて全員が同じ背番号でプレーする日がありましたね。アメリカのスポーツの歴史で差別は避けて通れない問題なのでしょう。

恐怖新聞が届いたら

先週からドラマ「恐怖新聞」が始まりました。昨晩がその二回目でした。

原作と言いますか、つのだじろうの「恐怖新聞」はなんとなく記憶の片隅にあるような、ないような、少なくとも当時読んだことはなかったはずです。

さて、ドラマです。

ネットでは突っ込みどころ満載のドラマとして早くも話題になっているようですが、個人的には楽しんで見ています。やはり、ホラーって好きなんですよね。

第二回の今回、主人公は未来に起こる殺人事件を防ごうと虚しい奮闘をします。でも、恐怖新聞が届いたとして、あるいは未来の事故、事件がわかったとして、自分だったらどうするでしょうか?

確かに家族とか知り合いのような親しい人だったら、なんとか死なずに済むように手立てを講じようとするかも知れませんが、それ以外だったらどうでしょう? 別に事件は必ずしも自分の見ている前で起こるとは限らないようです。

自分のあずかり知らないところで、一面識もない人が亡くなるなんて、冷たい言い方かも知れませんが、そんなこと毎日のように起こっていることです。それに対して毎回反応していたら、体がいくつあっても持ちません。放っておくに限るのではないでしょうか? あたしだったら、たぶんそうします。

となると、なんら「恐怖」新聞でもありません。単なる事件、事故専門の「未来」新聞でしかないのではないでしょうか?

自作しないとダメみたい

写真は、わが家の書架です。書架はいくつもあるのですが、そのうちの一つ、海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》を並べている棚です。

書架は通販で購入した薄型書棚ですから市販のものです。見ておわかりのように、かなり細かく棚の高さを設定できるのはよいのですが、棚の中には二つくらい固定棚があって、そのためにどうしても本の高さに合わせて設置すると中途半端な高さの部分ができてしまいます。

結局、文庫や新書などを適宜加えることで収納するしかないのです。この書架の場合は、上の方にチラリと見えていますが、岩波文庫を並べています。その下に《エクス・リブリス》を2段、一段おいて《エクス・リブリス》は更にその下に続きます。

間に一段だけ中途半端な高さができてしまっていて、これまではガラクタ置き場のような状態だったのですが、休みの日に光文社の《古典新訳文庫》を並べて、この書架は海外文学を集中的に並べるようにしたのです。

《古典新訳文庫》は文学以外にも人文系ジャンルもありますので、それらは別の書架に置いてあります。しかし、《古典新訳文庫》の棚も残り僅か、《エクス・リブリス》棚も、あと4点くらい刊行されたらいっぱいになりそうです。さてそうなったら、どうしましょう?

ところで、こういう中途半端な高さの棚を作らないためには、ホームセンターで板を自分で買ってきて、一から作るしかないのでしょうね。でも、たぶんその方が経費がかかりそうで、二の足を踏んでいます。

秋の味覚!

朝の情報番組、家庭によって何を見るか、だいたい決まっているのではないかと思います。わが家の場合、早朝はTBSの「はやドキ!」を見ていまして、4時55分になるとテレビ朝日の「グッド!モーニング」に切り換えます。以前は、早朝に「めざましテレビアクア」を見ていたりもしましたけど、番組終了と共にフジテレビとはおさらばです。

そんな中、昔っから見ていないのが日テレです。なぜかわかりません。徳光さんとか歴代ポピュラーな司会者などもいて話題になっていたのは知っていますが、わが家では一貫して日テレは見ていません。読売が嫌いだからでしょうか? が、今週に関しては見ていないことに変わりはありませんが、タイムシフトで録画してある「ZIP!」の「流行ニュース キテルネ!」だけを見ております。理由は、今週一週間、日向坂46がリポーターを務めているからです。

もともと佐々木美玲(みーぱん)がレギュラーリポーターだったのですが、その縁でしょうね、アルバム発売前のプロモーションとして、みーぱん以外のメンバー4名がレポーターを務めることになったのです。月曜日はレギュラーのみーぱんが登場し、火曜日が金村美玖(おみく)、水曜日が齊藤京子(きょんこ)、木曜日が加藤史帆(かとし)、そして明日最終日が小坂菜緒(こさかな)という顔ぶれです。

その中、齊藤京子の回で秋の味覚、栗を使ったスイーツが紹介されましたが、その中の一つが写真のシュークリームです。都内の高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」で期間限定で発売されているそうです。わが家の場合、国分寺駅ビルの中にクイーンズ伊勢丹があるので、早速母が国分寺まで出かけたついでに買ってきてくれました。

いわゆる生クリームの滑らかシュークリームに比べますと、間違いなく栗を使っています、栗が入っていますというマロンクリームです。モンブランが好きな方であればきっと気に入るのではないでしょうか? とはいえ、期間限定ですからいつまでの販売なのでしょうね?

Chromeのリモートデスクトップが……

春先から始まった在宅ワーク。

書籍というブツを扱っている以上、出社しないと話にならないところはありますが、それでも社内の密を避けるため、ほぼ全員が週に二日在宅ワークをするようにしていて、あたしは原則として月曜日と木曜日が在宅ワークの日です。

ところで、以前も書いたと思いますが、Googleのブラウザ、Chromeを勤務先と自宅それぞれのPCにインストールし、リモートデスクトップを設定すれば、自宅にいながらにして勤務先のPCにアクセスできるので非常に便利で、その機能を利用してテレワークを行なっています。「勤務先のPCにアクセス」と書きましたが、つまりは自宅のPCから勤務先のPCを操作するわけで、結果的に勤務先のPCは常に電源を入れっぱなしになります。パソコンって、メモリなどにゴミがたまるので時々は再起動をかけたり、電源を落とした方がよいのでしょうけど、テレワークをしていると難しいところがあります。

再起動ならよいのですが、もし間違って自宅から勤務先のPCの電源を落としてしまったら、勤務先にいる誰かに電源スイッチを入れてもらわないと、自宅からは電源を入れられません。そういう機能を設置するには、それなりにお金もかかるし、パソコン側の準備も必要になりますので、今のところは難しいです。

その他の問題点としては、勤務先の回線の太さによるのだと思いますが、操作がもたつくことがしばしばあることです。これは在宅からのアクセスが増えるからもたつくようになるのか、そもそものPCのスペックの問題なのか、よくわからないのですが、若干ストレスを感じる点です。

さて、そんなことはともかく、この数日、ちょっと操作方法で変更になったところがありました。

数日前まで、あたしが自宅から勤務先のPCへアクセスするには上述のリモートデスクトップのアプリを利用していました。これはブラウザのChromeとは別に起動するので、リモートデスクトップを起動しながら、Chromeを起動することができました。

しかし、数日前から独立したアプリではなく、Chromeの機能としてのリモートデスクトップに変更になってしまったようなのです。つまりリモートデスクトップを起動しようとするとChromeが起動してしまうのです。リモートデスクトップを使うぶんにはこれで問題ないのですが、別途Chromeを起動したいときにはかなり不便になりました。

リモートデスクトップのアプリが廃止になったのか、あるいはWindowsのアップデートとの兼ね合いで使えなくなってしまったのか、ネットを検索してもまだよくわからないので、しばらくはこのまま使い続けるしかないようですが、不便なのが困ります。

夏休みの宿題は夏休みにはやらない

本日8月31日は、あたし世代の感覚からすると「長かった夏休みの最終日」というイメージ。差し詰め、昨日の日曜日は世のお父さん連中は子供の宿題のお手伝いに借り出されて大変な日曜日になったのではないか、そんな印象があります。

しかし、このところ夏休みが早めに終わる学校も増えてきて、特に今年はコロナ禍で夏休みが大幅に短縮され、既に二学期が始まっている子どもたちがほとんどのようです。なんとなく季節感が時代と共にずれていくのを感じます。

さて、ニュースなどでは宿題代行とか読者感想文が載っているサイトだとか、そういったネット時代の特性を活かした「ズル」に疑問を呈する親がいる一方、宿題が多すぎると学校に文句を言う親もいるようです。

いまとは全然時代が異なるので単純比較はできませんが、あたしが学生のころ、特に夏休みの宿題が多くて困ったという記憶はありません。そんなに宿題に追われて夏休みを満喫できなかったということはなかったと思います。

いまはどうかわかりませんが、あたしが小学生時代は、夏休みに入っても8月の第一週目くらいまでは学校の水泳教室があって、ほぼ毎日のように学校へ行っていました。それに毎朝、地区のラジオ体操があって、それもないのはお盆のころの一週間くらいのことで、ほぼ毎日用に早起きして近所の公園へラジオ体操をしに行っていました。それから考えると、いまの子どもたちの方が楽なのではないか、という気もします。

あたしの場合、絵日記のように毎日やらなければならないもの以外、夏休みの宿題は7月中に終わらせる、遅くとも8月の上旬にはけりを付けるようにしていました。高校の頃は期末試験の後に約一週間の試験休みがあったので、夏休みの宿題は試験休み中に終わらせて、夏休みの宿題は終業式の日にロッカーに片付けて帰宅するのが恒例でした。夏休みの宿題を夏休みにやるなんてバカバカしい、さっさと終わらせてしまうべきだと考えていました。

どうしてさっさと終わらせずに、夏休み最後のころまでやらないのか、あたしには全く理解のできないことでした。

比類なき侵略

まもなく映画「マーティン・エデン」が公開になるジャック・ロンドンの『赤死病』が刊行になりました。都内の書店ですと、今日あたりから並び始めているのではないでしょうか?

本書は、その名のとおり、人類を襲った謎の感染症「赤死病」によって文明もろとも多くの人類が死に絶えた世界を描いた作品です。コロナ禍で苦しむ現在を予言したかのような小説です。いま、改めてUブックスとして刊行する意味もそこにあります。

が、本書には更に「比類なき侵略」という短篇も併録されています。こちらは中国の人口爆発に困惑した世界が細菌兵器を使って中国に戦争を仕掛けるという作品です。これまた中国政府が主張する「コロナ菌は外国勢力によって中国に持ち込まれた」という説を予言しているかのよう作品です。

どちらも非常に読み応えといいますか、いま読み返す意味があると思いますが、中国好きのあたしとしてはタイトルにもなっている「赤死病」以上に「比類なき侵略」に興味を覚えてしまいました。