ようやく三つ揃いました

あたしの勤務先はカタログを三種類、作っています。

出来上がる時期は少しずつ異なるのですが、このほどようやく最後の一冊「ブックカタログ」が出来上がり、ご覧のように三つ揃いました。

語学書は春先に、新書は5月半ばにそれぞれ出来ています。こんな時季に出来上がって「2020年版」というのはどうなのでしょう? 個人的には「2020-2021年版」とすべきではないかな、という気もしています。

また、読者の方はどう思っているのでしょうか? 2020年版というと「2020年に刊行された書籍まで載っている」と思うのでしょうか? このあたりの掲載範囲と年版の命名、出版社によってずいぶんと異なりますね。

今日の配本(20/06/05)

フランス語動詞を使いこなす

石野好一 著

基本動詞を使った表現、代名動詞の使い方、類義動詞のニュアンス分けは中級への第一歩。練習問題で「動詞力」をさらにスキルアップ!

ニューエクスプレスプラス 現代ギリシア語

木戸雅子 著

海に囲まれた半島と無数の島々からなるギリシア。西欧に大きな影響を与えた古典文明に礎を持ち、変化しながら受け継がれてきた言語。

ヒトラーと映画
総統の秘められた情熱

ビル・ニーヴン 著/若林美佐知 訳

映画に関する「最終決定権」を握っていたのはヒトラーだった。独裁者がドイツ映画の中心に屹立していたことを証する画期的論考。

英語原典で読む現代経済学

根井雅弘 著

E・H・カー・ハイエクからフリードマン・ガルブレイスまで、英語原典に直に触れながら経済学を学ぶ、人気講義の第二弾!

フラッシュ
或る伝記

ヴァージニア・ウルフ 著/出淵敬子 訳

愛犬の目を通して、十九世紀英国の詩人エリザベス・ブラウニングの人生をユーモアをこめて描く、モダニズム作家ウルフの愛すべき小品。

コルシカ語
文庫クセジュ

マリ゠ジョゼ・ダルベラ゠ステファナッジ 著/渡邊淳也 訳

ユネスコにより「危機に瀕する言語」に指定されているコルシカ語。地理的・歴史的影響が色濃く残るコルシカ語の特徴などを概説。

やっちまった!

本日も在宅ワークです。

このダイアリーで何度も書いていますが、自宅のPCからChromeのリモートデスクトップで勤務先のPCにアクセスして作業をしています。

若干もたつく動きをすることはあるものの、日常的な作業には支障はなく、実際にモノを動かす作業以外は自宅でもできるじゃないか、と思わせてくれます。もちろん、営業部として最も大事な書店営業がまるでできていないのですが……

さて、そのリモートデスクトップですが、勤務先のPCの電源を切ることができますが、電源を入れることはできません。たぶん、それをできるようにするためには機器の準備や勤務先のネットワークの設定など少しハードルが高くなります。でも再起動ならできます。再起動は電源を切るわけではなく、いや、切るのかな、でもその後PCが勝手に起動してくれるので問題ありません。

というわけで、現在あたしの勤務先のパソコンはずっと電源が付けっぱなし状態です。時々は再起動をかけた方がパソコンの負荷としてもよいので、出社したときは一度電源を切ってから再び電源を入れるように、あたしはしていますが……

そんな勤務先機のPCですが、今し方、間違えて電源を落としてしまいました。自宅のPCの電源オフと間違えて、勤務先のPCの方の電源をオフにしてしまったのです。気づいたときにはもう遅い、シュルシュルとWindowsは終了してしまいました。

まあ、今日やるべき仕事はあらかた終わっているし、あとはメールでなんとかなるだろうし、明日は出社なので。でも、気づいたときには「しまった」「やっちまった」とちょっと焦りましたけど。

満を持しての登場?

朝日新聞夕刊のこのコーナー、どういう基準で、いや順番で選ばれているのか、ちょっと興味を持っていたのですが、本日登場したのはあたしの同僚でした。

 

紹介されたのは『ヒトラー(上)』『ヒトラー(下)』です。

A5判、税込価格は上下で20,000円超という巨冊です。この御仁、このような大部な本をもっぱら作っている、業界ではそこそこ有名な人物なのです。

『史記』異聞?

A総理大臣「官房長官、荒川河川敷に鹿が現われたそうじゃないか」
S官房長官「総理、違います。あれは馬でございます」
A総理大臣「何を言う、あれは鹿だ。官房長官は頭がおかしくなったのか」
S官房長官「いえいえ、あれは間違いなく馬でございます。他の者にお聞きになってみてください」
A総理大臣「どうじゃ、あれは鹿だろう」
某国務大臣「いいえ、総理。あれは馬にございます。官房長官さまの言うとおりにございます」
A総理大臣「そうか、あれは馬なのか」

明日を前に

明日は六四天安門事件です。

今年はコロナウイルスを理由に香港でも集会が禁止されるとのことですが、果たしてどうなりますことやら。中国大陸では若い人を中心にこの字件を知らない世代が増えていますし、歴史というのは変えられるのだということ中国自身が身をもって証明してくれています。

というわけで、あたしの勤務先の刊行物からこんな本をご紹介します。

『六四と一九八九 習近平帝国とどう向き合うのか』『銃弾とアヘン 「六四天安門」生と死の記憶』『新全体主義の思想史 コロンビア大学現代中国講義』の三冊です。

書店店頭でも、六四を前にコーナーを作っているところもあるでしょう。手頃なものから重厚なものまで、専門家の著作からジャーナリストのルポまで多種多様です。そんな中の一冊ならぬ三冊として加えていただけると嬉しいです。

今年に関しては、単に天安門事件を扱ったものだけではなく、現在の香港情勢やコロナウイルス対策に見られる中国政府の態度など、どうしてもそう言った要素も含まざるを得ないかも知れませんね。

2020年6月3日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

密ですね

東京アラート。

またしても小池百合子の大好きな横文字フレーズ。なんなんでしょう、この人?

それはともかく、今週に入って東京は格段に人が増えてきた印象を受けました。

月曜は在宅だったので、あたしの6月初出勤は昨日でした。最寄り駅までのバスも平常ダイヤに戻ったので駅までバスで行くという選択肢もありましたが、そうすると中央線は6時過ぎの電車になります。混雑具合が気になります。

ひとまず昨日はこれまでどおり徒歩で駅まで30分のお散歩。これだと5時過ぎの電車になります。両者には1時間ちょっとの時間差がありますが、これまではさすがに5時過ぎの電車は空いていました。車両によっては数人しか乗っていないところもあり、GW明けくらいはほぼ一人空きで座ることができました。

ところが昨日の同じ電車、数駅も乗ると席が埋まってきました。一人空きで座れないのを嫌って立っている人もいましたが、じきに座席はすべて埋まってしまいました。これは「密」ではないでしょうか。

もちろん、中央線の朝のラッシュからすれば「空いている」「ガラガラ」と言っていいくらいの乗車人数ではあります。しかし、多くの飲食店などで座席の間隔を空けるといった措置を施しているご時世に、電車の座席の「密」はなんとかならないものでしょうか?

5時過ぎの中央線がそんな具合ですから、コロナ以前の6時過ぎの中央線だとまず座ることは諦めないとならないでしょう。立っているのも別に構いませんが、気になるのは車内の混雑具合です。もちろんみんなマスクをして、話をしている人なんかほとんどいないので飛沫感染の可能性は少ないと思いますが……

出社後、9時前後に出社してきた同僚に聞くと、コロナ以前とまではいかないけれど、やはりかなりの混雑だったそうです。印象としては「元へ戻った」という感じになっていたそうです。

ニュースなどを見ていますと、結局、日本人ってなんだかんだ言っても在宅ワークとか新しい生活とかすぐには変われないんですよね。ほとんどの人が月金で9時から5時で働いているのでしょう。もっと時差出勤できないものでしょうか。

9時から5時と書いて、シーナ・イーストンの往年のヒット曲を思い出しました。

構内に入れないので

西和語辞典の定番『現代スペイン語辞典』がこのところよく売れています。

このジャンルでは定番中の定番商品で、普段でもよく売れているのですが、この春は特に好調なようです。

その原因として考えられるのが、大学のオンライン授業です。

本来ですと、春には大学内の書店で先生に指定された教科書と一緒に辞書も買う学生が多いのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で授業がオンラインとなっています。なおかつ大学構内に入れないということで、教科書や辞典を近所の書店で買う学生が増えているのです。

もちろんネット書店を使う学生が多いのでしょうけど、この手の書籍はアマゾンだってふんだんに在庫しているわけではありません。そうなると急いでいる人は都心に出て来たときに大型書店を覗いて、あれば買っておこうという行動に走っているようです。

小中高はそろそろ学校が始まってきたみたいですが、大学は前期はすべてオンラインというところが多いので、大学生向けの辞典や参考書はまだまだこれから売れると思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

これからの書店?

昨日の朝日新聞夕刊です。

神奈川県を中心にチェーンの展開する書店、有隣堂の記事が載っていました。

この手の、本を中心としないお店がこれからの書店のスタンダードになっていくのでしょうか?

しかし、物販とか飲食とか、そういった方面で利益を上げられるのであれば、あえて書店である必要ってどこにあるのでしょう? だから記事にもあるように「少しあるだけ、むしろ飾りに近い」というのでは、ちょっと寂しい気もしますね。

でも本屋がこれから先も生き残るためには、本屋で収益を上げられない以上、他の方法を模索するのは企業としては当然のことで、こういうスタイルで成功すれば本屋も続けられると考えた方がよいのかも知れません。

しかし、本来であれば、本屋という本業で収益を上げられる方法を業界全体で考えないといけないんでしょうね?

長いものには巻かれろ?

今朝の朝日新聞です。

全人代以来の香港情勢は予断を許さないと思いますが、この記事はどうなのでしょう?

確かに、香港の芸能人の主たる市場は中国大陸かも知れませんけど、なんか裏切られた気がするのはあたしだけでしょうか? 名前の挙がっているジャッキー・チェンは、かつての世界的な人気はともかく、ここ数年は「共産党の狗」呼ばわりされることも多く、どうして彼がここまで共産党シンパになったのか不思議な気もしますが、驚くには当たらない記事ですね。

ジャッキー・チェン以外にどんな芸能人が賛成しているのか、支持しているのか、何も書いていませんが、あたしの好きなジジ・リョンちゃんはどうなのかしら? こんなニュースの一方で、芸能人や作家が抗議の記者会見を開いたとのニュースもあります。

結局は、香港社会の分断を狙っているのでしょうか?