帰ってくるのはいつになるのでしょう?

お盆休み中です。学生時代、特に小学校や中学校のころは、はお盆休みと聞くと「長い長い夏休みももう少しで終わってしまう」という寂しい気持ちになったのを覚えています。ちなみに、あたしの勤務先は月曜と火曜が社休なので、今年の盆休みは五連休となります。

そんなお盆休み真っ只中の本日、朝日新聞を開いたら『カモメに飛ぶことを教えた猫』が載っているのを発見しました。読書欄でも文芸欄でもありません。教育欄です。

ずいぶん前に天声人語で『カモメに飛ぶことを教えた猫』が取り上げられたのですが、それの再録のような記事です。漢字の書き取り問題になっています(笑)。大人であれば問題なく解けるようなレベルでしょう。と言いつつ、間違えたら洒落になりませんね。

ところで盆休みなので、先日落手した「新・乃木坂スター誕生」のブルーレイ第三巻を視聴しました。ほぼ一年くらい前に放送されていた番組の映像ですね。ずいぶんと雰囲気が変わった五期生もいますが、個人的には岡本姫奈が映っているのが懐かしいです。

現在休業中ですが、どうしているのでしょう。体調不良ということですが、あの明るい感じは貴重なので早く戻ってきて欲しいものです。彼女は愛知県出身なので、この夏の全国ツアー名古屋公演の時にサプライズで登場するかと期待していたのですが、それは叶いませんでしたね。多くのファンが落胆したのではないでしょうか。

映像を見ていましたら、やはり休業中の四期生、林瑠奈が登場するシーンがありました。番組にゲスト出演した時のものですね。林瑠奈も余人を以て換えがたいキャラなので、さらには歌唱メンバーとしても貴重なので、復帰が待ち遠しいです。神宮には一曲だけでも参加して欲しいものです。

休業と言えば、ケガで療養中の掛橋沙耶香もどうなっているのでしょう。アイドルとして、そして女性としても大切な顔にケガを負ったようですので、本人の精神的なショックも大きいのかなあと想像するのみですが、ファンとしては元気な姿を見せて欲しいものです。

何語で喋っているのか?

昨日は下北沢にある本屋B&Bで行なわれた、台湾の作家、甘耀明さんのイベントに行って来ました。対談相手は作家の温又柔さん。甘耀明さんのイベントは、コロナ前に甘耀明さんが来日されたときにも参加しましたが、それ以来になります。

対談相手の温又柔さんの指摘で、あたしも改めて感じたのですが、今回の新刊『真の人間になる』は、もちろん日本語に翻訳されているわけですし、原書は中国語で書かれているのですが、この作品世界の中では数か国語が飛び交っているのですよね。戦中だと日本語が支配言語として君臨していますし、台湾の原住民はそれぞれの民族の言葉で話しているわけですよね。そして彼らは共通語としての台湾語もマスターしなければならなかったようですし、当時の複雑な政治状況と言語事情を考えながら読むのも、本作の楽しみ方の一つなんだと思います。

そして下北沢からの帰路は井の頭線です。

渋谷発の電車だと先頭車両の一番吉祥寺寄り、運転席のすぐ後ろの吊り輪は、ご覧のようにピンクのハート型です。すべての車両にこの吊り輪があるわけではなく、レインボーからの車体の編成にのみ付いているという、ちょっとだけレアな吊り輪です。

数年前にテレビのニュースでも取り上げられていたので、ご存じの方も多いでしょう。この吊り輪をカップルで握って写真を撮る、なんていうのも当時は流行っていました。いまは誰も見向きもしないというと語弊がありますが、ふだん井の頭線を利用している人は取り立てて騒ぐこともなく、気にも留めていないようでした。

正史を確認

つい数日前に読了した『親王殿下のパティシエール』の主人公はフランス人と清国人のハーフ、菓子職人のマリーですが、そのマリーを庇護する、もう一人の主人公が清朝・乾隆帝の皇子、永璘です。彼は実在する人物ですので、清朝の記録である『清史稿』を繙いてみました。

中国は王朝が代わると、次の王朝が自身の正統性を示すために先代王朝の歴史をまとめるのが伝統です。そのために歴代王朝は自身の歴史をしっかりと記録して残しておき、それを利用して次の王朝が正史にまとめるのです。

清朝が滅びた後も中華民国がその事業を継承し、あたしが学生のころに『清史稿』が完成、刊行されました。手元にあるのは中華書局の点校本で全48冊になります。いずれこれをベースとして『清史』が刊行されるのでしょうが、そんなニュースは聞こえてきませんね。そもそも作業は続いているのでしょうか。

それはさておき、その永璘の伝記は「列伝八」に載っています。該当部分が二枚目の写真です。たったこれだけです。第十七皇子というのはそのとおりで、乾隆54年、つまり1789年、フランス革命の年に貝勒に封じられたとあります。その後、嘉慶帝が即位、乾隆帝が崩御して親政が始まった嘉慶4年に郡王に報じられたというのも『親王殿下のパティシエール』最終巻に載っていました。

そして和珅の誅殺を受けて、その屋敷を賜ったことも書かれています。そして嘉慶25年に急な病となり、皇帝が見舞い、郡王から親王へ位が上がったのですが、その甲斐もなく亡くなってしまいました。1820年のことで、兄の嘉慶帝も同じ年に亡くなっています。

『清史稿』には生年が書かれていませんし、マリーと出会うことになる洋行についても何も書かれていません。乾隆帝の本紀も見てみましたが、王子をフランスへ派遣したという記事を見つけることはできませんでした。あたしの探し方は粗かったのかも知れませんので、これは引き続き調査してみたいと思います。

2023年8月11日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー

今日はハトの日

昨日は8月9日(水)でハクスイの日でしたが、本日はハトの日です。ハトと言えば平和のシンボルですか。あるいはフン公害に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

そして、関東以外の方の感覚はわかりませんが、関東在住、特に南関東在住であれば、ハトと言えば鎌倉の鶴岡八幡宮を思い出すのではないでしょうか。社殿の額に書かれている「八幡宮」の「八」が、ハトの向かい合わせになっている図案であることは有名な話です。

そんな縁だからでしょう、鳩サブレーも鎌倉の名物で、神奈川県内を中心にあちこちに豊島屋が出店しています。しかし、ハトの日の本日は本店で特別な催しがありますので、書店営業のついでに寄ってきました。

それは写真の左、特製のトートバッグの発売です。ネットショップでも買えるそうですが、その場で購入できるのは鎌倉の本店のみのようです。今日ばかりは入店にも制限がかかっていて、炎天下の店頭で少しだけ並ばないとなりませんでした。

トートバッグと鳩サブレーを買いましたが、本日の来店記念として豊島屋のご朱印(?)もいただきました。これは来店者全員に配布しているようですが、購入金額によるのでしょうか。

完結しましたね

ハルキ文庫から『親王殿下のパティシエール』という作品が刊行されています。単行本が先に刊行されたり、どこかの雑誌に連作されていたものをまとめたり、といった作品ではなく、文庫オリジナルのようです。

カバー装画を見ると、少女向けの作品なのかなという気もしますが、清朝の康熙帝時代を舞台にフランス人と中国人のハーフである主人公マリーを中心に描かれる宮廷絵巻。否、正確には康熙帝の息子の屋敷が舞台ですから「宮廷」ではありませんが、上流階級の生活という点で括ってしまえば、皇族も多数登場するので宮廷絵巻と呼んでも構わないでしょう。

そしてそんな清朝の宮廷や歴史的背景、そして首都北京の空気感。これらは多少なりとも中国史をかじっていないと理解しづらいところがあるのかもしれません。そういう意味では、あたしには非常に興味深く、そして面白く読めた作品でした。

その『親王殿下のパティシエール』ですが、このたび刊行された第八巻で完結しました。康熙帝が没して嘉慶帝の世となり、主人公とその主人である皇弟にどんな運命が待ち受けているのか、史実とにらめっこしながら楽しく読んでいました。ちなみに主人公はフランス革命を逃れてフランスの首都パリからはるばる清国へ渡ってきたわけで、当時のヨーロッパ情勢、そして清国における宣教師の生活など、清朝史に感心を持っている人であれば、より楽しめた作品ではないでしょうか。まあ、専門家の目から見ると粗があるのか否か、あたしにはわかりませんが、とにかくエンタメ作品です、楽しめればよしとしましょう。

それにしても、中国史のようにゆったりと進んでいた最初の巻に対し、この最終巻は時間が一気に流れました。こんなに早く終わらせる必要があったのか、もう少しマリーの奮闘、そして周囲の人の物語など描いて欲しかったという憾みが残ります。とはいえ、最後はあたしも目頭を熱くしてしまいました。

次は何年後になるのでしょう?

今日は8月9日、長崎の原爆の日です。8月6日の広島と共に、平和を祈念する日です。

ただ今年は、その8月9日が水曜日です。ということは、ハクスイの日になります。単なるダジャレですが、これが社内では意外と盛り上がりまして、Twitter(いまはXと呼ぶべきでしょうか?)で《ガイブン祭り》が行なわれました。否、現在も行なわれています。

そして、この企画が読者の支持を得まして、一部ではかなりの盛り上がりになっているようです。さすがに「バズる」と呼ぶのはおこがましいですが、弱小出版社のSNS企画としてはまずまずなのではないでしょうか?

そして、勤務先の正面には写真のような、オシャレなのかダサいのか、よくわからない掲示が出現しました。なんか文化祭とかで高校の教室の窓ガラスに貼ってあるものを懐かしく思いだしてしまいました。

ちなみに、ネットで調べてみますと、次のハクスイの日は2028年になるようです。

クーリングタイムは果たして効果があるのでしょうか?

夏の甲子園が始まりました。

子供のころから思っていたのですが、どうして高校にはいろいろな部活があるというのに、野球だけこんなに大きく扱うのでしょうか? NHKなどは全試合を生中継していますが、そこまでやる必要はあるのでしょうか? 数十年前、子供のころのあたしは早くもそんな風に思っていました。

わが家の場合、あたしだけでなく誰も高校野球の熱狂的なファンがいなかったのも、こういう風に考えるようになった一因だと思います。もしテレビにかじりついて一日中中継を見ている家族がいたら、あたしも自然と高校野球ファンになっていたのかも知れません。

その一方、この十年来、夏の暑さは危険な暑さと呼ばれ、外での活動は出来るだけ避けましょうと呼びかけられているにもかかわらず、甲子園だけは別世界のように行なわれ続けていることに違和感も感じます。あちこちから夏の甲子園の暑さ対策を考えるべきという声が上がっているのも至極当然でしょう。

そんな声に配慮してなのか、今年からクーリングタイムが設けられることになったそうです。ないよりはマシなのでしょうが、果たして熱中症対策にどれほどの効果があるのでしょうか? ここはやはりドーム球場での開催を真剣に検討するべきだと思います。もちろんプロ野球界にも協力してもらわないといけないでしょうから、時間はかかるでしょうが、人の健康には代えられませんからすぐにでも協議を始めるべきだと思います。

ただ、こういうことを書くと「甲子園なんて氷山の一角、数え切れないほどの地方予選はどうするんだ」という意見が出て来そうです。それは承知していますが、やはり夏の甲子園が思いきった暑さ対策をしたとなれば、地方大会や他の競技にも影響を及ぼすのは必至で、ここはまず率先して甲子園大会から変えていくのが一番の早道なのではないかと思います。

2023年7月のご案内

2023年7月に送信した注文書をご案内いたします。

   

まずは毎月恒例、「今月のおすすめ本」です。続いては、今年関東大震災から100年の節目に当たるので、ちょっと早めに『大正大震災』のご案内です。次は、紹介が続いて重版が決まった海外文学『終わりのない日々』、そして「今月のおすすめ本[語学書篇]」です、

   

7月は後半に来てご案内が続きました。まずは、これも紹介が続いた『独裁者の料理人』、そして夏の定番『ライ麦畑でつかまえて』と『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、そして今年は白水Uブックスが創刊40周年なので記念重版した6点のご案内です。次は没後80年の『シモーヌ・ヴェイユ』です。

 

さらに、こちらも紹介が続いた『いまだ人生を語らず』、そして業界内でも話題沸騰、『中世への旅』3点です。