今日は4月1日、エイプリルフールです。日本の企業はあまりやらないようですが、海外の企業ですと、思いっきり嘘の広告や告知、SNSでのつぶやきを発信して、世間の人々を惑わせる、なんてことをやって楽しんでいるようです。そういう嘘の広告に見事に引っかかってしまう通信社も過去にはあったりしましたね。
というわけで、嘘の告知ではありませんが、勤務先の刊行物で嘘に関わる書籍をいくつかご紹介します。
まずは『偽りの来歴』です。これは実話です。ドキュメンタリーでして、刊行当時、NHKだったかでも話題にしていた世界的なニュースを扱ったものです。そのため非常によく売れたという記憶が残っています。
続いては小説、『過去を売る男』です。これも小説だと書きましたが、実はこういうことって、海外ではしばしばあるようです。たとえばヨーロッパなどではナチに関わった過去を消すために、全くでっち上げの履歴を作ってくれる組織のようなものがあるそうです。本書も、ほのぼのとしたヤモリの語りで進むのですが、徐々にサスペンス色が強まってくる、非常に読んでいて楽しい一冊です。
そして最後にご紹介するのは、こちらも小説、『詐欺師の楽園』です。東欧の架空の国を舞台に繰り広げられる、贋作者の物語ですが、これもまたスリリングでもありつつ、非常にコメディ要素もある楽しい作品です。
詐欺師であり、贋作者であるというところは『偽りの来歴』に通じるものがあります。200頁程度の本なので、あっという間に読み終わってしまうことでしょう。
というわけで、エイプリルフールにオススメの三点でした。