ベストではなくマスト

ジョン・レノンが暗殺された12月8日がまもなくです。調べてみると、もう45年が経つそうです。そして、その12月8日は真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の日でもあります。

そんなレノン暗殺が近いからなのか、あたしの勤務先のビートルズ本が今朝の朝日新聞読書欄で紹介されていました。

あたしはビートルズ世代ではありませんが、解散後もファンを増やし続けているスーパーバンドなので、世代であるかないかなど関係ないようです。とはいえ、あたしはビートルズを聴いて育ったわけではありません。特に影響を受けたという印象もなければ、これといった感想も感慨も持っていません。

あたしの場合、学生のころは80年代の洋楽華やかなりしころで、現役でマイケル・ジャクソンやマドンナ、デュラン・デュランにカルチャークラブ、トトにジャーニーといったアーチストの曲がラジオからも盛んに流れてきて、ビートルズを聴くような時間もなければ、興味も沸きませんでした。

そんな書評記事はさておき、紀伊國屋書店新宿本店の壁にこんなポスターが貼ってありました。「心理学専門書マスト100」フェアです。数日前に始まったところですね。人文会が協力しているようです。

この時季は「今年のベスト10」といった企画が行なわれる季節でもありますが、ベストではなくマストというところがさすがですね。心理学のジャンルではこういうリストが作られているのですね。

では他のジャンルではどうでしょう。文芸書などはその時々の新刊が売れますし、そもそも好きな作家やテーマが読者の側にもあるでしょう。他の人文ジャンルでもこういうリストって作れるものでしょうか。日本史や世界史でその年のベストは出せるでしょうけど、マストといったリストを作ることは可能なのでしょうか。なかなか難しそうです。

語学書であれば、マスト・リストは作れそうな気もしますが、言語によって冊数も変わってきそうですね。どのくらいが適切なのでしょうか。