なんとか捻出しましたが……

世間には絶景本棚という言い方があるようです。わが家はそこまでの絶景ではありませんが、そもそも本棚を置くスペースがもうわが家にはありません。ちょっとした空きスペースを見つけては、そこに棚を作って収納するのがここ最近のやり方です。

ところで、3月にこのダイアリーに、海外文学シリーズ《エクス・リブリス》の収蔵場所がない、ということを書きました。その時には

いま考えているのは、一番上の「クレスト・ブックス」を他の棚に移動して、《エクス・リブリス》を一段ずつ上にずらそうか、ということです。

と書きました。ここ最近刊行された《エクス・リブリス》を収納するために、3月に書いた《クレスト・ブックス》の移動を実行しました。その結果。一枚目の写真のように《エクス・リブリス》の収納スペースを作り出すことに成功しました。厚みにもよりますが、これであと20点くらいは入りそうです。

そして《エクス・リブリス》に追い出された《クレスト・ブックス》は、奥行のある本棚の上のスペースを有効活用して並べることにしました。それが二枚目の写真です。

実はこの写真に写っている《クレスト・ブックス》の奥には別の書籍が並んでいます。下の本棚に奥行があるので、単行本をこうして二列で並べることができました。しかし、このスペースも《クレスト・ブックス》があと3冊か4冊も増えたらいっぱいになってしまいそうです。

ちなみに《クレスト・ブックス》の上には岩波文庫(中公文庫も数冊)が並んでいます。岩波文庫の中でも主に中国古典を並べていますが、これも他の書棚に並べきれないほど増えてしまったので、このような二段に並べられる棚を自分で作ったのです。こちらは、もうしばらくは並べる余裕がありそうです。

大河ドラマでは描かれるのでしょうか?

評判がよいのか悪いのか、視聴率だけで判断するのは避けたいと思いますが、今年の大河ドラマはどうなのでしょうか。とはいえ、あたしは数十年ぶりに大河ドラマを見ています。大河ドラマがこの時代を取り上げるのは、なかなか冒険だと思います。

ところで、こんな本を買いました。大河ドラマの時代とも重なりそうな『平安王朝と源平武士』、そして『戦国武将と男色』です。「男色」とは、筑摩書房も攻めてますね。

とはいえ、学校の授業ではほとんど触れられることはありませんが、日本史において男色は珍しいことではなく、むしろ日常茶飯事のような気がします。決して僧侶だけの話ではなく、戦国武将も、そして平安貴族も、男色はかなりお盛んだったようなのです。

となると、大河ドラマでもそのあたりの世界が描かれるのか、非常に興味深いです。若き日の道長と紫式部の逢瀬を描いたことが話題になっている今年の大河ですから、男色の世界にも果敢に挑んでほしいものです。

選択のパラドックス

少し前に光文社新書の『恋愛結婚の終焉』を読んでいました。曰く、恋愛と結婚は分けて考えるべき、恋愛・結婚・出産という三位一体の呪縛から解放されるべき、とのこと。

あたしのように生まれてこの方、既に半世紀以上、恋愛にすら行き着いていない人間には、三位一体の一つすら手に入れていないわけですから、恋愛と結婚を分ける、分けないなんて議論することすらできません。同書の議論からすると「アウト・オブ・眼中」な存在なのでしょう。

そんな同書を読んでいて、ふと目に留まったのが「選択のパラドックス」です。もちろん同書の論点は恋人や結婚相手を見つけるという文脈の中で語られているわけです、

現代社会では、選択肢が多くなると「自分はこんなことも決められない人間なんだ」と無力感を感じて選ぶのが難しくなり、選んだあとも「ほかにもっとよい選択肢があったのでは」と後悔が残りやすい、(P.195)

そして例に挙がっている実験が「ジャムの法則」として知られるものです。24種類のジャムと6種類のジャムを被験者に試食させ、どれくらい購買に繋がるかと調べたものです。結果は6種類のジャムを試食した方が高い購入率を示したそうです。

そして著者は次のように書いています。

世の中の商品やサービスの選択肢の幅は、むしろ一定程度に抑えられたほうが、消費者の心理的負担は少なく、かつ幸福度が高いことになります。(P.196)

この部分を読んだ時に、あたしは1000坪クラスの大型書店と最近ブームのセレクト型書店を思い出しました。あたしのような業界人、そして普段から本に親しんでいる人にとっては、大型書店の蔵書量は魅力的で、何時間いても飽きない宝の山に感じられるわけですが、そういう人間はごくごく少数なのでしょう。大多数の人にとっては、あまりの物量に圧倒されてしまい、自分の読みたいものが捜し出せない状態に陥っているのではないかと思うのです。

人は認知エラーを起こすので、選択肢が多いとますますエラーが頻繁に起きてしまうようです。となると選択肢を最初から絞っておくのが手っ取り早い解決方法です。ただ選択肢を絞ると言っても、自分ではどう絞ってよいのかわからない人も多いことでしょう。そこで書店員があらかじめ絞っておいてくれるセレクト型書店が昨今は盛り上がっているのではないか、と思います。

今日の配本(24/04/19)

沈黙の山嶺(上)
第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト

ウェイド・デイヴィス 著/秋元由紀 訳

第一次大戦の余燼をまとい、エヴェレスト初登頂に賭けた若者たちの姿を描いた歴史大作。マロリー没後100年を記念して復刊。

沈黙の山嶺(下)
第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト

ウェイド・デイヴィス 著/秋元由紀 訳

第一次大戦の余燼をまとい、エヴェレスト初登頂に賭けた若者たちの姿を描いた歴史大作。マロリー没後100年を記念して復刊。

レーニンの墓(上)
ソ連帝国最期の日々

デイヴィッド・レムニック 著/三浦元博 訳

ソ連崩壊20年後、ゴルバチョフら当時の政治指導者、反体制派の人物多数に取材を重ね、帝国落日に至るまでの知られざる真実に迫る。

レーニンの墓(下)
ソ連帝国最期の日々

デイヴィッド・レムニック 著/三浦元博 訳

ソ連崩壊20年後、ゴルバチョフら当時の政治指導者、反体制派の人物多数に取材を重ね、帝国落日に至るまでの知られざる真実に迫る。

これがヒルズか!

午後から、麻布台ヒルズへ行って来ました。

東京には○○ヒルズがいくつかありますが、ここが一番新しいヒルズですよね? そもそも、この麻布台ヒルズはまだすべての建物が完成していない見たいですし、すべてのテナントがオープンしているわけでもないようです。

完成した暁には、住んでいる人、働いている人、全部でどれくらいになるのでしょうか? 万単位の人が生活する場になるのでしょうかね。働く人もそうですが、住む人となると、あたしなどが逆立ちしたって叶わないような資産家なのでしょう。株とか、そういうもので稼いでいるのでしょう。少なくとも汗水垂らして働いている人とは思えないのですが、それって偏見でしょうか。

さて、そんな麻布台ヒルズに行った記念といっては何ですが、自宅へお土産を買ってみました。

鈴懸(すずかけ)という、福岡の和菓子匠です。

この時季なので柏餅、それと涼やかな見た目の麩乃餅、そしてとても可愛らしい鈴乃最中です。それとたまには勤務先にも何か差し入れようと思って、〇すず籠を買ってみました。

100円のお皿はどこへ消えた?

昨日のFacebookには書きましたが、昨日は母の誕生日でした。81歳になりました。年の割には元気なのかも知れませんが、体のあちこちが痛いと言って、週に二、三度リハビリに通っています。

歩くのもだいぶゆっくりですし、ヨタヨタとしていますが、年齢の割には丈夫なのかなと思います。ただ80歳前後の方の平均的な姿を知らないので、確かなことは言えませんが。

さて、そんな母の誕生日、夕食は何か食べに行こうということになり、母がしばらく食べていない寿司が食べたいと言ったので、近所のくら寿司に行って来ました。クルマで10分から15分くらいのところにあります。

母と二人なので、それほどの量を食べたわけではありませんが、レシートを見ると合計金額は3330円と、ずいぶんと安上がりな誕生日祝いになってしまいました。妹のところ甥っ子や姪っ子が来ていれば、1万円近くになったでしょうが、二人だとこんなもんですかね。

ところで、このレシートをしげしげと眺めていて気付きました。くら寿司って、いつから百円皿がなくなったのでしょうか。以前から、やや高級なネタは100円ではないものがあるのは知っていました。あるいは100円だけれども2貫ではなく1貫しか皿に載っていないネタがあったりもしました。

しかし昨晩のレシード、ごくごくありきたりな、レギュラーメニューとでも呼べそうな皿も食べたのですが、気付くと百円皿はなかったのです。スシローやかっぱ寿司も同じような値段設定なのでしょうか。

あたしもチンプンカンプンですが……

本日の朝日新聞の夕刊です。

「ABC予想」という見出しが見えます。「ABC予想」という単語は、あたしも聞いたことがありますが、その内容がどんなものなのか、まるっきりわかりません。たぶん、説明されてもほとんど理解できないのではないかと思います。

ところで、この記事の中に京都大学の望月新一教授の名前が出て来ます。この記事を読んだだけで、実に興味をそそられる人物だと思われます。

そんな望月先生が登場する小説がよく売れています、『恐るべき緑』です。科学者たちの評伝を集めた短篇集のような一冊です。いま評伝と書きましたが、あくまで小説なので、登場する科学者たちがそういう人なのだと思い込んではいけません、

とはいえ、実によく書けていて、そして抜群に面白い作品になっています。望月先生以外の登場人物も実に魅力的で奇想天外、奇妙奇天烈な人たちばかりです。ちなみに望月先生は、本作の中の「核心中の核心」という作品に登場します。

今日の配本(24/04/16)

1日5題文法ドリル つぶやきのドイツ語[増補新版]

筒井友弥 著

「先生! なんか単純で、ドイツ語の文法が全部わかるような問題集ないですか?」こんな学生の声から生まれた愉快なドイツ語問題集。ふと頭に浮かぶこと、目に映る景色や状況を、できる限り即興でドイツ語にするとどうなるか。キャンパスやカフェ、電車のなかや路上など、場所はどこでも構わない。大切なのは日々ドイツ語で考え続けること。ひとつのテーマは5日間で完成。天使のヒントや文法のおさらい付き。コンマの位置など、魅力的な設問をさらに増補。全54課。巻末付録作文あり。